2012-02-03 14:49:27
2月
テーマ:ブログ
昨日は、九州も大寒波。
雪が降り、平野部でも積雪があったものです。
さて、そんな昨日。
公共事業評価とならんで、もう一つ務めさせてもらっている
佐賀県環境影響評価審査会の現地調査へ行ってきました。
雪の降る中、他の委員の方や事務局の皆さんと、
バスで移動をし、現地へ向かいます。
今回現地を調査したのは、簡単に言えば、新しくできる「ゴミ処理場」の
建設予定地の周辺地域環境へ及ぼす影響の評価、というか調査、というか
素人の私にはお勉強。
今回、廃棄物処理場の建設については既存のものを使用するとのことで、
見送られたものの、いくつかの地域が広域合併し、これまで使用していた
処理施設の老朽化等の理由で、ゴミの処分場のみ新しく建設されるというもの。
山村部の農地にその建物は建設されるが、建設地までの既存の道路が狭いということで、
付け替え道路が山を開いて敷設されます。
森林環境税まで徴収して「森林環境の保全を」と訴える反面、このような開発は、予断なく進められてしまう。今回切り開かれる森林も個人の所有。地域の活性化だとか限界集落の課題の克服だとか、
きれいな言葉は並べられるけれど、山村地区に生活する人が、故郷を平気で
捨てる現状が広がっている。
現地では、希少動植物の生息している現場を、集団で見学し感動したり、
水の処理等の説明を聞いたり・・・。
そう、そもそもこのお話は、「建設は決定している」けれど・・・、
というものを評価するもの。
私たち人間が生活をしていく上で、ゴミは出てしまうし、出してしまうもので、
これを0にすることは、到底難しいお話だと思います。
私が疑問に思うのは、このような建設の決定がなされ、ほとんど後戻りができない
状況になってもなお、希少動植物だのなんだのと議論すること。
そもそも、そんなに気になるのであればそんな山奥に建設しなければ良い。
絶滅してかわいそうだ、また生物多様性が失われるというくらいなら、
もう少し考える方向が違う気がしてしまう。
最終的には、敷地の別の場所へ移植をするらしい。ビオトープの建設も予定されている。
自然界にあるものを人工的に移植し成長させることがどれほど厳しいか、そう容易に
結論が出るものではないはずだ。
それに、四方を山に囲まれた地域にビオオープを作る意味が理解できない。
しかも、管理のためにお金(当然税金だろう)をかけるらしい。
こういった、いわゆる「臭いものにふた」をする施設は、大概山村に建設される。
事務局側は、「一般市民の生活への支障だとか、他の公共施設の利用への影響を考慮すれば
このような山村への建設となってしまいます」と当然のように説明されたが、
この説明をそのまま理解すれば、「山村地域の人たちには、我慢をしてもらいます」という
ふうに聞こえても仕方ない。
人口割りで考えると、ゴミの出る量ははるかに都市部が多い現状を思えば、都市部に建設されて当然の施設であるにもかかわらず、山村に建設されるのは「反対」が少なく、「賛成」というより
「アメ」に飛びつく現況が広がる山村が、難なく話が進むからに他ならない。
「有害な物質は排出されません。出ても微量です。人体への影響はありません。自然環境の保全にも様々なかたちで考慮しています」と実施側は言うけれど、その地域に暮らさない人たちが決める基準は、
やはり曖昧で、どこか他人事に聞こえて仕方ない。
本当に無害なら、都市部に建設しても良いはずなのに・・・。
これも絶対に0だとは言えないはずだからと思う。
前述のように、今回建設される地域で現在使用されている施設は、
現在のところそのまま放置されるか、何か別のものがつくられるかこれから検討されるものの、
利用されないということだけは決定している。
山を切り開き構造物を作り、やがて不要とする過程でどれほどの環境負荷がかかっているだろう。
都市部で出る大量のゴミを、山村地区に運搬するだけでもトラックを使用し、排煙を行いながら、
田舎の中を通り抜ける。水に影響は無いとは言うけれど、施設も必ず劣化する。
不測の事態だって検討しなければならない。
環境への影響を評価するのであれば、何十年後のあり方までを含めた
環境に対する検討をする必要があるように思える。
源流に建設されるであろう、その施設の予定地に立ちながら、
いろんなことを考えさせられた時間でした。

久々に、ちょっと長く仕事めいたお話をしてみました。
雪が降り、平野部でも積雪があったものです。
さて、そんな昨日。
公共事業評価とならんで、もう一つ務めさせてもらっている
佐賀県環境影響評価審査会の現地調査へ行ってきました。
雪の降る中、他の委員の方や事務局の皆さんと、
バスで移動をし、現地へ向かいます。
今回現地を調査したのは、簡単に言えば、新しくできる「ゴミ処理場」の
建設予定地の周辺地域環境へ及ぼす影響の評価、というか調査、というか
素人の私にはお勉強。
今回、廃棄物処理場の建設については既存のものを使用するとのことで、
見送られたものの、いくつかの地域が広域合併し、これまで使用していた
処理施設の老朽化等の理由で、ゴミの処分場のみ新しく建設されるというもの。
山村部の農地にその建物は建設されるが、建設地までの既存の道路が狭いということで、
付け替え道路が山を開いて敷設されます。
森林環境税まで徴収して「森林環境の保全を」と訴える反面、このような開発は、予断なく進められてしまう。今回切り開かれる森林も個人の所有。地域の活性化だとか限界集落の課題の克服だとか、
きれいな言葉は並べられるけれど、山村地区に生活する人が、故郷を平気で
捨てる現状が広がっている。
現地では、希少動植物の生息している現場を、集団で見学し感動したり、
水の処理等の説明を聞いたり・・・。
そう、そもそもこのお話は、「建設は決定している」けれど・・・、
というものを評価するもの。
私たち人間が生活をしていく上で、ゴミは出てしまうし、出してしまうもので、
これを0にすることは、到底難しいお話だと思います。
私が疑問に思うのは、このような建設の決定がなされ、ほとんど後戻りができない
状況になってもなお、希少動植物だのなんだのと議論すること。
そもそも、そんなに気になるのであればそんな山奥に建設しなければ良い。
絶滅してかわいそうだ、また生物多様性が失われるというくらいなら、
もう少し考える方向が違う気がしてしまう。
最終的には、敷地の別の場所へ移植をするらしい。ビオトープの建設も予定されている。
自然界にあるものを人工的に移植し成長させることがどれほど厳しいか、そう容易に
結論が出るものではないはずだ。
それに、四方を山に囲まれた地域にビオオープを作る意味が理解できない。
しかも、管理のためにお金(当然税金だろう)をかけるらしい。
こういった、いわゆる「臭いものにふた」をする施設は、大概山村に建設される。
事務局側は、「一般市民の生活への支障だとか、他の公共施設の利用への影響を考慮すれば
このような山村への建設となってしまいます」と当然のように説明されたが、
この説明をそのまま理解すれば、「山村地域の人たちには、我慢をしてもらいます」という
ふうに聞こえても仕方ない。
人口割りで考えると、ゴミの出る量ははるかに都市部が多い現状を思えば、都市部に建設されて当然の施設であるにもかかわらず、山村に建設されるのは「反対」が少なく、「賛成」というより
「アメ」に飛びつく現況が広がる山村が、難なく話が進むからに他ならない。
「有害な物質は排出されません。出ても微量です。人体への影響はありません。自然環境の保全にも様々なかたちで考慮しています」と実施側は言うけれど、その地域に暮らさない人たちが決める基準は、
やはり曖昧で、どこか他人事に聞こえて仕方ない。
本当に無害なら、都市部に建設しても良いはずなのに・・・。
これも絶対に0だとは言えないはずだからと思う。
前述のように、今回建設される地域で現在使用されている施設は、
現在のところそのまま放置されるか、何か別のものがつくられるかこれから検討されるものの、
利用されないということだけは決定している。
山を切り開き構造物を作り、やがて不要とする過程でどれほどの環境負荷がかかっているだろう。
都市部で出る大量のゴミを、山村地区に運搬するだけでもトラックを使用し、排煙を行いながら、
田舎の中を通り抜ける。水に影響は無いとは言うけれど、施設も必ず劣化する。
不測の事態だって検討しなければならない。
環境への影響を評価するのであれば、何十年後のあり方までを含めた
環境に対する検討をする必要があるように思える。
源流に建設されるであろう、その施設の予定地に立ちながら、
いろんなことを考えさせられた時間でした。

久々に、ちょっと長く仕事めいたお話をしてみました。







