Woodsman のメッセージ (作成中)

・ 小舎について

・ 森について

・ 自然について

2012-02-19 20:40:45

年を越したツルウメモドキ

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ツルウメモドキ
・  -ツルウメモドキ 1月末の大雪も森の南側の斜面の雪ははずいぶん溶けてきた。雪国でもない那須高原の標高500メートル付近ではよほどの大雪でもない限り雪は数日で溶けて林床が現れてくる。

歩きやすくなった林縁を散歩すると冬景色の中にポツポツと赤いもの見える。

昨年の晩秋に実をつけていたツルウメモドキの実が殆どドライフルーツのようになって残っていた。

この2週間ほど雪に覆われた林ではこんなわずかな果実でも野鳥や獣には貴重な食料になっているに違いない。

晩秋にこの実を食べたことががあったが苦味が多くあまりおいしいものではなかった。寒さと乾燥を繰り返した今日のドライフルーツ状の果実は意外なほど甘みがあった。英名は Oriental Bittersweet  と言うそうだ。この言われがわかりそうな気がした。

ひととき、これを食べる鳥達のことを思う。

(ニシキギ科ツルウメモドキ属)

2012-01-29 09:07:04

吹雪の翌朝

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大寒波の吹雪の翌朝


深夜の東北道。カーラジオからこの数日、日本を覆っている大寒波のニュースが流れている。

宇都宮ICを過ぎて気温が0度になったと同時にそれまでの霙まじりの雨が、大粒の雪に変わった。


町道から1本それた小舎へ続く私道までは、町の除雪車は入らない。深夜、深く積もった新雪の上をタイヤが「ミシミシ・・ズブズブ・キュキュ!」っと音をたててゆっくり車を進ませる。一度止まったらスタックして動かなくなりそう。最後は一気に勢いをつけて森の入り口の駐車場に突っ込むように止める。駐車場から小舎まで40メートル位、膝までの雪をラッセルして荷物を運びこむ。

外気温マイナス5℃、小舎内温度マイナス3℃。

水道の元栓の金属の蓋は、雪の下、掘り起こしてバルブを開ける。水場の不凍栓の上に積もった雪を払いのけ蛇口をひねると本管から水が流れてやってくる音が聞こえてくる。「シュルシュルシュルサーッ・・・」という乾いた音だ。これで明日の朝食用の水は雪を溶かさずにすむ。 ポリタンクに水を満たし小屋に運び込む。 これで一安心。

小舎の流しのS字パイプの中が凍っているらしく水が流れない。お湯を流して溶かそうともするが、ガスボンベの気化速度が遅く火力が弱い。ストーブの熱で部屋が暖かくなれば朝までに溶けるだろう。

小舎の2回目の冬。雪国でもない那須でも、寒さで、予期しないいろいろな事が起きる。

少し暖まった小舎のロフトでシュラフにもぐりこむ。

雪がすべての音を吸収してしまう。

普段、埼玉の住宅密集地に暮らす身にはあまりの静けさに眠れなくなる* * *



・  -吹雪の朝4 ・  -吹雪の朝1


・  -吹雪の朝5 ・  -吹雪の朝7


・  -吹雪の朝8 ・  -吹雪の朝6

・  -吹雪の朝2 ・  -吹雪の朝9
私達の仲間、ラブラトールレトリーバのケン。 

雪の中でしばし野生を取り戻す。












2011-12-25 16:41:47

あしながおじさん 

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足長おじさん・  -zatoumusi1

11月上旬、森の紅葉も終わりに近づいた頃の話。

落葉樹の山を歩いていて、乱れた呼吸を整えるために一息入れている時などに、トレイルの脇に置いたバックパックの傍をゆっくり散歩しているなんともユーモラスでいて、少し気味の悪い生物に何度か出会ったことがある。

今までゆっくり観察することもなかったこの生物が小舎の基礎コンクリートの上を歩いていた。午後の落ち着いた時間。ゆっくり観察してみることにした。

上から見る足を広げた長さは8~10センチはあるだろうか?足は3対あり、その中の1本を触覚のようにして、地面を探りながら歩いている。

まるで小さな豆に針金の足をつけたような独特の姿をしている。長い足で前を探りながら歩く様子から、日本ではザトウムシ(座頭虫)の名がつけられたそうだ。

米国では「あしながおじさん」(Daddy Long legs)の愛称があるそうだ。また地域によってはHarvestmanの愛称も。

今年は大きな震災や原発事故にみまわれ、多くの人たちが、「あしながおじさん達」の義捐金や暖かい志に救われているに違いない。そして、来年は、今年水田を、田畑を奪われた多くの農家の人達がもう一度豊かなHarvestmanになれることを私は心から祈る。

(節足動物門鋏角亜門クモ網ザトウムシ目)

・  -zatoumusi2

2011-11-20 21:44:21

休暇小舎の森、晩秋

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休暇小舎の森、晩秋 11月
・  -hekoberi 9月末に那須茶臼岳北側の標高約1600メートルの姥ヶ平付近で始まった紅葉の季節はは1ヶ月半を過ぎて標高550メートルの休暇小舎の森にもやっと降りてきた。

姥ヶ平の燃え立つような紅葉には比ぶるべき虹彩もないが、コナラのくすんだ黄茶色の黄葉は地味な色でありながらも慎み深い美しさを感じさせる。

見上げれば秋風に奔放に舞う落ち葉はたまらなく自由で魅力的だ。

5月中旬、森の木々は林床深く吸収したミネラルを枝の高みに運び始めた。葉で作られた栄養分は葉へ、幹へ、根へ・・・運び続けた。その樹液の流れは今は弱くなり、凍てつく冬の備えを始めた。


2011-11-13 21:35:27

森の共存

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森の共存
・  -ミズナラとカエデ

11月5日、友人と観音沼森林公園を散策した。

観音沼森林公園は休暇小舎から北西に直線距離で18キロほどであるが、その間を分断する那須連山を越えるためにはいくつものワインディングロードを通過し、長い甲子トンネルを通りたどり着くまでに車のトリップメータの表示は30キロを越えていた。

標高1000メートルほどのこの沼は紅葉の盛りは過ぎていたが、カエデだけは真紅の輝きを残していた。他には何もないからこの真紅がより鮮やかに見える。

ミズナラとカエデの混交林はまるで真紅の空気に染まっているようだ。上ばかり見てあるいていて足元に気がつかなかったが、尾根道の明るく開けた場所で一息つくと足元にミズナラとカエデの幼木がよりそうように育っていた。 その根元の距離わずか5センチ。 これからうまく育つことができるだろうか。

根元が合着しても空間の占有率が違うから仲良くできるかもしれない。

GPSを持っていたらこの場所を記録しておいてこれからの生長を見守りたいと思った。

このあたりは間もなく深い雪に覆われる。来年の春の芽吹きの頃には、また会いたいと思う。


最後の輝き
・  -mizunara2 ・  -kagayaki


・  -むらさきしきぶ ・  -冬の湖面











      
2011-10-22 22:52:46

名前を知るまで

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名前を知るまで
・  -ズミA 小舎から北東に50メートルほど離れた水路の近くに4メートルほどの高さの木に赤い実が今年もたくさん結実した。

樹木の場所は森の入り口に一番近い場所だから目につくはずなのに、いつも、隣の東京から移り住んでいる方から 「今年も綺麗ね」 と言われるまで気がつかない。

小舎を訪れる客人はこの花を見ていろんな事を言う。

ズミ?、カマツカ?、オトコヨウゾメ?、カマツカだろう? ウメモドキ?、ガマズミ?、サワフタギ?・・・etc., と。

ベテラン造園師の友人はカマツカと言う。いったいどれが本当か?

今日は那須地方も一日雨の予報がでている。

やり残した仕事の合間に今までに録画して見ることもなかった番組をスキャンしていると、 「NHKターシャテューダーの庭」 を見つけた。

この番組の中で、ターシャの好きな樹木の中に「クラブアップル」があり、この実が大写しになっていた。

実の着き方や大きさがとても良く似ている。この木の仲間に違いない。

「クラブアップル」 と 「ズミ」 はとても近い品種だそうだ。

ズミ(小梨)といえば上高地の小梨平しか思い浮かばなかったから、この場所にズミがあるとは鼻から思っていなかった。

葉が落ちてもしばらく楽しめそうだ。

2011-10-16 22:46:43

ウメバチソウ(梅鉢草)の秋

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ウメバチソウの秋
・  -ウメバチソウ 各地でソメイヨシノが狂い咲いていると言うニュースを先週はよく聞いた。

今日、雨上がりの畦道の所々に小さく群れて咲く白い花を見つけた。ソメイヨシノの狂い咲きが頭に浮かび、スプリングイフェメラルドの 「イチリンソウ」 か「ニリンソウ」 が狂い咲いているのだと思った。

しかし、茎を巻くようにつく丸い葉からウメバチソウであった。

図鑑等で名前だけは知っていたが、その美しい花の造形から早春の花だとずっと思いこんでいた。

秋の青空の下で息を飲む美しさだ。

この花は特に珍しいものでもなく今までも見ていた筈だ。

日常の繁忙な生活の中では見ても見えていず、聞いても聞こえていずと言うことがよくある。

ここ那須野ケ原の自然の中に身を委ねて歩を進める時、いろんなものが見えてくる。聞こえてくる。 《ユキノシタ科ウメバチソウ属》


**サクラの狂い咲きの話**

季節外れの開花についてマスコミは台風や害虫による時期外れの落葉によるものと説明しても、時期外れの落葉がなぜ花の狂い咲きをもたらすのかまでは説明しない。

サクラは8月ごろまでには花芽を作っている。それが翌年春まで開花しないのは葉の部分で作られる植物ホルモンの「アブシジン酸」によるものとされている。「アブシジン酸」は別名休眠ホルモンの名前がある。

この物質は花芽の生長を止める働きをもっていて、そのために晩秋の落葉のころまでは花芽が生長できず開花できないでいる。

晩秋に落葉するころには気温も下がってきて、このホルモンがなくても花芽は生長できなくなり、おのずと、来る春まで休眠することになる。

晩夏の台風で落葉したり虫に食べられたりすると「休眠ホルモン」が出ずに花芽はそのまま生長を続け開花してしまうと言うわけだ。

東北のサクラの開花が 「!がんばろう東北!」 の励ましになるのなら今年だけは「休眠ホルモンのアブシジン酸殿」に少しだけ休眠していただこう。


2011-10-04 22:50:15

梢をわたる風の音

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土曜日 午前1時ごろ、自然観察指導員で茶人の宗則がわずかに開いた小舎の窓から入ってくる音で、「雨が降ってきたよ。それに風も強くなってきた。」 と言う。 まさかーと思った。1時間ほど前には月が樹冠の隙間にうっすらと見えていた。でも聞こえてくる音はまさに雨の音である。それにバラバラと言う屋根をうつ音さえ聞こえる。言われたことをすっかり信じ雨が降り出したのだと思った。
昨日の天気予報は夕方にわか雨があることを告げていた。予報が数時間ずれこんだにちがいない。
その後、ドアを開け外を見た宗則が 「雨じゃないわ。林床は乾いているし、雨は降っていない。」 と言う。
 じゃあ、さっき聞いたあの雨音と屋根をうつ音は一体何?
 このあたりで時々おこる疾風がコナラの梢を通り過ぎる時に葉をすり合わせる音だった。バラバラと屋根を打つ音は風に散らされたコナラの堅果(ドングリ)が屋根を打つ音だった。
みごとにダマサレター! (^_^; )。

 ところで、かつて英国にガートルード・ジーキル(Gertrude Jekyll)と言う女性がいた。
ロンドンの名家の出身。半生のうち前半期は主に画家として活動したが目の病気のため失われつつあった視力で、彼女の人生後半は、著名なガーデン・デザイナーとして活躍した。園芸に関する著作もいくつかある。

 私は屋根裏部屋で寝袋にもぐりこんだ後、かつて読んだこのガートルード・ジーキルの著書のことの思い出した。目の不自由だった彼女は梢を通りすぎる風の音でその樹種を正確に言い当てたそうだ。
その著書 The Gardener's Essential に中にこんな一節がある。ちょっと長いが引用してみよう。


 「カバの木の葉音は、小さく、すばやく、高い音。 雨が降る音と良く似ていて、本当に雨が降ってきたとだまされることがある。 本当は木の葉がこすれあって雨に似たかすかな音をたてているだけなのに。カシやなナラの葉の声もかなり高いけれど、カバの木よりは低い。 穏やかなそよ風に揺れるクリの葉は、もっと落ち着いた声で、滑るように聞こえてくる・・・・・はっきり言って、ポプラ類の立てる騒音は嫌いだ。たまらないほどやかましく、落ちつかず、耳障りだ。対照的に、オウシュウアカマツの囁きは、近くても遠くても、なんと心穏やかに響くことか。 そして風に波立つ麦畑、とりわけ熟したオオムギの畑が奏でる音楽は、なんと心地よいかすかな音色だろう。」


 私は森林インストラクターとして、また宗則は自然観察指導員として、子供たちに、「自然は五感を使って感じなさい」 などと偉そうな事を言うことがある。

彼女のような感覚を身につけることはとてもできないが、「雨の音」 と 「梢をわたる風の音」 くらいは聞き分けられるようになりたいものだ。


2011-09-25 19:36:24

森林に残した台風15号の影響と保安林

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台風15号のと保安林
・  -保安林 休暇小舎から那須甲子道路を経由し福島県西郷村にある甲子温泉地域に向かった。

何年かぶりで、この地域にある遊歩道を利用して初秋の散策を楽しむjことにしていた。

今週の台風15号の豪雨と強風は多くの帰宅難民を関東一帯に生み出した。ここ関東北部の那須地域や福島県南の山々でもあれから3日過ぎても所々の道路の則面から滲みだす出した水が道路を川のように流れていた。

お目当ての2箇所ある遊歩道の入り口は立ち入り禁止の表示が出ていた。たぶん遊歩道の一部に土砂崩れ等の危険箇所があるのだろう。

その近くに保安林の表示板を見つけた。 「土砂流出防備兼保健保安林」 との表示がある。

樹木の根と地面を覆う落ち葉や下草が雨などによる表土の侵食や土砂の流出を防いでいる。

3月の大震災と今回の台風の巨大エネルギーはこの保安林の力もおよばなかったらしい。

日本には17種類の保安林があり国土を守っているが、この保安林は「保健保安林」もかねている。災害の防止ばかりでなく心の安らぎを同時に与えてくれている。

山々が紅葉に染まるころまでには立ち入れるよう祈り下山した。


崩落した田の畦
・  -崩落畦 小深堀の水田を眺める畦が台風15号の大雨の影響で幅5~10メートルにわたり一段下の水田の近くまで収穫直前の稲穂を巻き込み大きく崩れている。

那須野が原の開拓以来このような事はあったのだろうか。

東京から移り住んでいる隣の住人に台風の風雨のことをお聞きしたら、小舎に入る砂利道は川のように水が流れていたそうだ。地震、原発事故、そして台風と被害が続く。今年はもうこれ以上の被害がないよう祈るばかりだ。







2011-09-19 22:38:44

林床の植物達の戦い

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チヂミザサとの戦い
・  -チジミザサ退治 この森は2007年の夏までは全面深い笹で覆われていた。

それから4年、毎年4回にわたり笹刈りを続けてきた。
今では笹の生長は殆ど見られなくなり、ツルリンドウ、チゴユリ、ササバギンラン、ヤマジノホトトギス・・・etc などが目立つようになってきた。

その中でも著しく占有度を高めているいるのがチヂミザサである。

この植物の種は動物散布であるが、イノコズチやセンダンクサのように機械的に衣類にくっつくのではなく、成熟した種の周りの粘液で靴や衣服に強力にひっつく。 それも一つや二つではなく、林床を歩くと数え切れないほどびっしりとひっつく。これを取り除くにはガムテープやコロコロ(商標登録、犬猫を飼っている人はご存知(^-^)) で一気に引き離すしかない。質素な休暇を心がけるWoodsmanにとしてはこの購入費用もばかにならない。

茶人の宗則はこの森を訪れる客人に不快な思いをさせまじとチヂミザサ撲滅に大いなる執念を燃やしている。

ひたすら鎌を振るい、剪定ばさみをチョキチョキし、手で引きちぎり、精神集中する姿は茶の世界に共通するものがあるように感ずる。 チヂミザサに代わる次の占有植物が出てくるまでこの戦いは続く。(^O^)/

《イネ科、チヂミザサ属》


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