欧米諸国で日本との大きな違いを実感するのは、日常生活の「レディーファースト」の概念かもしれません。


本当に些細なことなんですけども、アメリカにいた5年ですごく興味深く観察していました。


目の前の女性のためにドアを開けるだとか、飛行機で荷物を頭上の棚に入れてあげる等、


割と当たり前じゃないのかと思いつつ、なかなか行動に移せないようなことがレディーファーストだったりするんですよね。


5年のアメリカ生活を経て、日本に戻ってきた当初は男性の日常にレディーファーストの習慣が根付いていないことがよく分かりました。


日本の男性も決して優しくないわけでないのですが、習慣としてちょっとした優しさを表現できる欧米人の男性は魅力を演出できるような気がします(笑)


また、欧米では女性もレディーファーストの習慣の中に育っているので、それを利用するというより、男性にレディーファーストをさせる心がまえができている気がします。


男性の親切を受け容れて、爽やかにありがとうを言える。


レディーファーストは男性から女性への優しさと敬意の表現であると同時に、女性が男性の親切を受け容れる優しさと感謝を表現する習慣で、


男女双方の一定の努力によって成立する一種のコミュニケーションなんでしょうね。