行動原理を考える | ハートフルドッグトレーニング ayuno to aoi

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前回の続き




私が犬との関係を『上下関係』

と言わなくなったのは、

勉強する中で、

犬の歴史を知ったり、

実際に犬と暮らして実感しているから。





上とか、下とかでは語れないほどとっても感情豊かな生き物。



これは、リーダーに従う犬たち?  ちがうんだよね。

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楽しい時間を共有する仲間たち♪








躾のことでご相談を受ける時に、よくお話されるのが。

「犬になめられてるのよね〜」
「私のこと、下に見てるのよね」
などなど。


これは『上下関係』の定義のような見方になりがちです。



そうすると、人はどうしても
「リーダーにならなくては!」
「しっかり躾しなくちゃ!」
    ※ちゃんと叱らなきゃが含まれる?


…と、犬たちに対して強い感情を抱いてしまうこ

とが多いのです。




この考え方は、何十年も前からずーっと今も言われているし、本やネットで調べてもトップに出てきやすいワードだったりします。



それを塗り替えたい私としては、簡単に相談に乗りますよ♪って軽いノリでは答えられない。




飼い主さんに優しい気持ちで愛犬と接して欲しい♡




そんな思いで、少しずつ解説していこうかな、と思い立ったわけです。





カウンセリングをさせてもらう時に説明することは、




まず、人でも犬でも行動するのには必ず理由があります。


行動とは…

寝ていて(意識がなくては)は出来ないこと全てを指します。






そして、その行動を維持している仕組みがあります。



そこから、丁寧に説明させて貰います。



『下に見られてて、なめられてるから言うことを

聞かないのね〜』


って言う飼い主さんにはその洗脳をまずは、外し

て貰いたいのです。





※これは、行動とは言わない↓
(前足を折り畳む…は行動である)

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行動原理がカウンセリングにはとても重要になってくるので、解説入れてみます。



ex『吠える』という行動が起きるのには、


何かしら行動を起こすきっかけがあり


『吠える』ことで、犬にとって


良いことが起きれば行動は増え『正の強化

嫌なことが起きれば行動は減り『正の弱化

良いことが無くなれば、行動は減り『負の弱化

嫌なことが無くなれば、行動は増え『負の強化



※行動分析学という、とってもややこしい学問なので理解するのに私は何年もかかってしまいました  笑




『上下関係』と言わずに、犬の行動修正をするトレーナーはこの原理を元に原因を探ります。







何故吠えるのか?


どうしても理由を知りたくなってしまう所ですが、こればかりは犬が言葉を話してくれなくては分からないのです。


当たり前に思えるかもしれませんが


「怖いからよね」
「好きだから、来て欲しいのね」

など、無意識に私たちは理由を当てはめていませんか?





ただ、これでは

『どうやって、吠えを止めさせるか』

という答えが中々導きだせません。



感情の予測をして、それに伴って行動分析はします。


1.怖いのでしょうね?
2.吠える行動を減らすにはどの原理が使えますか?
3.吠えを減らしたいのだから、
『弱化』という原理を使います。


『正の弱化・負の弱化』


しかし、この弱化というのは犬たちにとっては多少なりとも嫌なストレスを与えます。


『嫌なことが起きる』もしくは、『いい事がなくなる』わけだから。



行動は減るのですけどね。



そして、単純ではないのが『吠える』行動1つだけとっても環境生活習慣など様々なものが絡むし、4つの行動原理だけでなく、ここに付随する行動を阻止という又ややこしい原理もあるので、とにかくじっくりカウンセリングさせて貰い犬の行動と飼い主さんの関わり方を探っていくのです。




よくあるパターン①


『郵便配達の人に吠える』シチュエーション



これは、負の強化によって起こっていることがほとんど。


吠えることで、嫌なことが無くなる典型的な事例です。



犬たち、一生懸命『番犬』してるのね。



家を守るのが犬、これ、本能です。

急に浸入してくる不審者に対して、吠えるのは

大事な家族、自分自身、住処をを守ろうとする

犬として当たり前のこと、だったりする。





だから、

吠えたことで浸入者から身を守られた経験
=嫌なことが無くなる
(郵便配達の人は用事を済ませてすぐいなくなる)
を繰り返せば吠えは増えていくのが行動原理で分かります。






番犬なんかしなくて、良いのに!

って思う飼い主さんは




吠えさせてるのは、守らせてるのは誰なのかってことを改めて考えていただきます。


飼い主さんには、愛犬が吠えなくても良い環境を与えてあげて欲しいのです。






吠える声がウルサイとか、相手に失礼とか、バカ犬だからとか、それは人の都合ですよね。


そして、そう思っている内は、叱って行動を止めさせようとしてしまうでしょう。


これは、『正の弱化』
(=嫌なことが起きれば行動は減る)を狙った行動




でも、叱った(つもり)けど、大体効果が出ないから正の弱化は成立していかない上に、言うことを聞かない犬…となってしまいます。




そして、人はガラガラ鳴る缶を投げつけたり? 風船を割ったり?して、脅かすという行動を取ってしまいます。


びっくりして、犬は吠えやみます。

ブルブル震えるこもいるでしょう。


すると、正の弱化が成立してしまったりする。



気持ち良いんです。人が。

言うことを聞いた!って勘違いしてしまいます。


これは、人にとっての負の強化。




それが、犬になめられずに上に立つリーダーになる方法なら、そんなリーダーになりたくない‼︎って

思ってくれる飼い主さんを増やすのが私の仕事なのだな〜。



ただ、脅かすなんてそんなことする必要あるの?って思ってくれたら、その気持ちを大事にして欲しいです。



大事なのは、



『正の強化』=良いことが起きれば行動は増える!




↑ここ!

日常的に犬たちが嬉しいと思うことを与えて、



☆ご機嫌な犬を育てること。



☆飼い主の声に耳を貸す犬に育てること。





本能的に吠えてしまっても、飼い主の声を聞ける犬は、本能の脳から考える脳にスイッチを切り替えて吠えることを止められます。




これを使って私はトレーニングをさせて貰っています♪


犬も人もご機嫌でいられます♪



ちょこっとアドバイスでは全く足りない…。



ので、つづく…。




『叱ることのデメリット』的なことかな。