3分に10回大爆笑 【ザ・マジックアワー試写会】
テーマ:魔女の映画館
佐藤浩市、妻夫木聡という意外な顔合せでコメディ映画を撮った三谷監督にバンザイ!!
というわけで、三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー 』の試写会に行ってまいりました。
監督、主要キャストによる舞台挨拶つきのこの試写会、なんでも一般の観客に対する試写会としては、全国で一番最初の試写会なんだそうです。(実に光栄ですねぇ)
主要キャストの名前が記されていなかったので、いったい誰が来るんだろうとワクワクしていたのですが、舞台上に現れたのは、主演の佐藤浩市さん!!
客席からは一斉にキャ~!!という叫び声が。(もちろん私も)
カッコいいです!素敵です!オーラがバリバリ出てます!
クラクラきてしまいそうです!
三谷監督との絶妙なかけあいで始まった舞台挨拶、映画を観る前なので詳しいストーリーの内容まではもちろん触れませんでしたが、いくつかの撮影の裏話と映画の舞台港町守加護(すかご)へ誘い込まれるいくつかのキーワードが示されました。
まず、映画の舞台は、架空の港町、“守加護(すかご)”。
このふざけた名前の街は、もちろんシカゴをもじったのでしょうが、まるごとセットで作ってしまったのだそうです。
このセットで作った=(イコール)セットみたいな街というのが、この映画のストーリー展開の核となっていくのです。
セット撮影プラスロケちょこっとという構成で撮影が進んできたわけですが、このロケちょこっとというのが、実は門司(もじ)なんだそうです。
街を見下ろす丘の場面は、“めかり公園”。
ここに「かもめの巨大(?)な像」を持ち込んでますんでお楽しみにと三谷監督。
「そんな巨大でもないでしょ」とすかさず佐藤さん。
「あ、いや、巨大よりちょっと小さい像ということで…」とちょっと監督弱気。
このやりとりがあったので、映画が始まって最初に「かもめの巨大(?)な像」がスクリーンに映ったとたん、会場は大爆笑。ロケシーンは、このほかに海を臨む倉庫のシーンがあります。
佐藤さんは、初めてのコメディーということで、台本をはじめて読んで大爆笑した後に、ふと、「これ俺がやるんだ」とすごく不安になったそうです。
しかし、映画本編をみると、そんな不安の影など微塵もみせない素晴らしいコメディアンぶり。
ボス(西田敏行)の前にはじめて姿を現すシーンや、港での銃撃戦のシーンなど可笑しすぎてお腹が痛くなりました。
佐藤浩市という俳優の幅の広さ、奥の深さがしっかり感じられます。
そして普段の役柄とは180度違う“騙す男”備後を演じる妻夫木くんも素晴らしい。
保身のために人を騙すという小さいずるい男なんですが、どこか憎めなくてかわいい。
ちょっとインチキくさい風貌もなかなか似合っています。
三谷映画は、脚本の完成度もそうですが、キャスティングの素晴らしさに尽きると思います。
戸田恵子さんをはじめとする“三谷組”はもちろん、西田敏行さん、寺島進さん、深津絵里さん、綾瀬はるかさんなどいずれも芸達者な役者さんが、この人でなきゃという演技でスクリーンを駆け回っています。
中でも私のお気に入りは、寺島進さんと、伊吹吾郎さん。今、思い出しただけでも思わず笑ってしまいます。
アドリブ大好きの西田さんは、今回「アドリブ禁止令」を出されたそうで、そんなもどかしげな抑えた演技が、これまた可笑しくていい。
そして、この映画には、劇中劇「黒い101人の女」の監督役として故市川昆監督が出演されています。
在りし日の市川監督のお姿が拝見できるという意味でも貴重な映画となっています。
佐藤浩市さんの“市”の字は、市川昆監督からいただいたのだそうですが、お父様の三國連太郎さんは、その後市川監督と大喧嘩して、「犬神家の一族」まで、一切市川作品にはお出にならなかったとか。
そんな裏話も披露してくださいました。
また、この映画、ストーリーは私の大好きな「サボテン・ブラザース(スリーアミーゴス)」*1に似た感じなのですが、脚本の完成度としてはこれを超えているかもしれません。
最後に、三谷監督のメッセージをみなさんへ。
福岡の簀子(すのこ)小学校近くの餃子屋「源喜(げんき)」はご親戚の店だそうでヨロシク。
妻夫木聡くんは柳川、深津絵里ちゃんは大分出身ということで、この映画は九州の人のために作りました。
そして、この映画は、是非、少なくとも5人は連れて一緒に観に行ってくださいとのことです。
私も超オススメのコメディ映画です。是非、是非ご覧になってください。
6月7日(土)全国ロードショーです。
三谷監督のプロモーションの様子が、期間限定ブログ「三谷幸喜の、みちたりた生活 」で見ることができます。
早速、福岡でのプロモーションがアップされていましたよ。
打ち上げは、屋台だったみたいですね。どこの屋台だろ?
マジックアワーとは、映画の専門用語で、夕暮れのほんの一瞬のこと。太陽が地平線の向こうに落ちてから、光が完全になくなるまでのわずかな時間にカメラを回すと、幻想的ないい映像が撮れると言われています。
一日のうちで世界がもっとも美しく見える瞬間、それがマジックアワー。
「愛」に「仕事」に「人生」に行き詰まった守加護の住人たち。
しかし、村田が街にやって来たことで、やがてそれぞれが「人生のマジックアワー」を体験することになるのです。
*1 サボテン・ブラザース
みうらじゅん氏は、本作を「バカのリトマス試験紙」と評しています。この作品が好きか嫌いかでコメディに対するスタンス、ひいては文化教養人生のスタンスが分かるとのこと。
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