明け方、し~んと静まり返っているな…と思ったら、雪が降っていました。
雪の吸音効果ってすごい(+_+)

単衣に向いているといわれる結城縮ですが、これは袷で仕立てました。
軽くて暖かくとても着やすいです合格


例えば結城といっても、つくしに真綿を巻いて人の手で紡がれているものか、
手紡機といわれる動力機械をつかってつくられる手紡糸といわれるものなのか。
そういったことは気にせず「本物か偽物か」といった判断しかなされない場合が
多いように思います。

「本物」といわれるものがどういうものであるのかを知らなければ意味がないように
思われるのですが…。

購入する人が「本物であること」や「希少価値」に満足しているなら、いいのかも
しれませんが、私は、糸が何であるのか、手紡ぎなのか、機械紡績なのか、
絣は手括りなのか、捺染なのか、織は地機なのか、高機なのか、機械織なのか、
そしてその着心地の違い、いつどこで誰がつくったものなのか、とても興味があります。
糸を知ることで、産地の特色や時代背景も見極めていきたい…。

小倉織を復刻された築城則子先生が糸の選定とデザイン監修をされている『縞縞』。
機械織りで140cmの広幅を有効に生かし、カーテン、クッションなどのインテリア
や風呂敷バッグなどが展開されています。
この生地をつかって、両面でつかえる昼夜帯をつくりました。旅先などでも重宝しそうです。
この帯については別記事でレポートしたいと思います(^-^)/


縞縞は、経糸は細番手の糸をつかって密度を高くし、機械織りでつくられている縞木綿。
草木染め、手織り、それは素晴らしいものができるけれど、どうしても制作数が限られてしまう…、
つかってこそ真価がわかる小倉織を広く流通させるためにつくったというテキスタイル生地。
インテリアファブリックとしての用途を狙われたのだと思いますが、小倉織に憧れるものとしては
やはり帯としてつかいたい。そしてこれなら余裕でつくることができる価格となるのも魅力。
伝統を残していくには伝統にしがみつくだけでなく新たな取組との併走もありだと思います。
築城先生曰く「手仕事でしかできないことと機械織だからできることの双方が結びついた着地点」



【1月30日の装い】東京◇雪のち雨(湿度94%、水っぽいぼた雪)/ 最低気温0℃ 最高気温5℃

黒地に八つ藤の丸文様の結城縮に縞縞の昼夜帯をコーディネート。

水っぽい雪でしたので、神職の方用につくられた雨ぞうり。


染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習の体験へ。

江戸小紋の地染めである「しごき」
しごき篦をつかって反物1反を染めました。別記事でレポートします(^-^)/

袖口にゴムが入ったフード付き二部式の雨コートに水屋袴の装い。
登山にいくような装いなので、蒸し箱が山小屋にみえる…(+_+)

水元の作業スタイルは前掛けに長靴。
身体がドシドシしてロボットのよう。「ガンダムになったみたい~♪」←なったことないですけど


すっごく楽しかったです~(≧▽≦)♪
もう1反染めたいなあ…。

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