黒川能の里 春日神社 / 2014年秋 しな織の里を訪ねる その8  のつづき

春日神社の境内にある櫛引町郷土文化伝習館へ。

通称は黒川能伝習館。仕舞の鑑賞やコンサートにもつかわれる多目的ホールです。
この日は古代織産地連絡会のために、黒川能の能装束が展示されていました。
直垂、素襖、水衣など、主に麻布(苧麻、大麻)のものです。


仕舞を舞ってくださいました扇
「太瓶猩猩」
余談ですが、ポインセチアは和名で猩猩木(しょうじょうぼく)といいますが、
その元になったのはこの演目にでてくる唐の国の猩猩というお酒好きの架空の動物。
お酒を飲むと赤くなることから、冬に色づくポインセチアの和名となりました。
今ではクリスマスの風物詩ですね。


黒川能の独特、両手を広げ人差し指をだす構え。
この構えは能が発祥したころの古い構えの名残なのだとか。


「岩船」
えいさら~えいさ~、ひ~けや、い~っわふね~♪ 
旋律はあまりかわらない。勇壮で雄々しい岩船でした。


伝習所の舞台は多目的につかえるように電動式で上がり下がりができるようになっています。
舞台を下げて…。


古代織産地連絡会による装束の鑑定です。

装束の寸法をはかり

繊維が何であるか、苧麻なのか大麻なのか…、糸の績み方で時代や産地まで特定

顕微鏡(マイクロスコープ)をipadに取付けると、繊維が画面いっぱいに拡大されます。


すご~い\(゜□゜)/

布は経糸と緯糸で織られているんだ…(当たり前なんですが)
苧麻か大麻か、それとも絹との交布か、紡績糸なのか手績みなのか、
績み方で産地(国産か中国産か)と時代がわかります。
絹なら真綿からの手紡ぎなのか、それとも繭からの座繰りなのか、自動繰糸なのか…。
絣は捺染なのか手括りなのか板締めなのか…。


糸づくりを知り、さらに時代背景などを把握することによって、曖昧な希少価値ではなく、
正確な生地のスペックを見極めることができるようになるかもしれません。


三番叟の夏の直垂とカメラ
貴重な経験をありがとうございましたm(_ _ )m


庄内の旅、つづきます(^-^)/

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