2013年クロード・デュガ再試飲 | リアルワインテイスティングメモ

リアルワインテイスティングメモ

日々の試飲したワインのコメントを掲載

ワインの風味は日々刻々と変化していきます。
ワインの今をリアルにお伝えします。

こんばんは。渡邊です。
今日はデュガの2013年の再試飲のコメントです。試飲したのは昨日2月12日です。
 
 
●Bourgogne Rouge 2013 Claude Dugat
先ずは赤紫色のバラといったフローラルな香りがぶわっと広がります。この広がり方は去年の入荷直後の状態では出ませんでしたので、コンディションが上がってきたなと期待感が持てます。そこからさらに香りを拾っていくと甲殻類のニュアンスを見つけることができ、ベリーのエキスも奥から顔を出してきます。いい感じです。飲んでみると瑞々しいクランベリーの甘酸っぱさが綺麗に流れてきます。完熟したというよりは少し涼しいところで収穫したベリーという印象。透明感があり綺麗なワインになっています。
 
●Gevrey Chambertin 2013 Claude Dugat
針葉樹のグリーン系のノートに、黒胡椒にクローブといった黒のイメージを持たせるスパイスの香り、そして濃い赤のバラ、ツヤがあり、ACブルゴーニュに比べ明らかに持っている要素が多く、それらが去年に比べハッキリと感じ取れるようになってきました。香りから月明りに照らされた森の中を歩いているようなイメージが浮かび上がります。味わいは甘酸っぱいクランベリーの酸に、あまおう苺のような甘さ、そしてごぼうのような土っぽさがほんの少し…。ミネラルは甲殻類系。非常に伸びがある味わいで、今までのヴィンテージにあったような世界観が出てきた感じがあります。
 
 
両方とも明らかにコンディションは良くなってきています。まだ本領発揮とは言えないでしょうが、綺麗で繊細な味わいで今からでも十分楽しめる味になっています。