スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ(Sforzato di Valtellina)は2003年にDOCからDOCGに昇格しました。


スフォルツァートは「強化」を意味します。キアヴェンナスカ(ネッビオーロ)を陰干しして乾燥させ、水分を飛ばした後に搾汁、発酵、熟成したワインです。十分な糖度を持つ果汁を発酵させるので、アルコール度の高いワインになります。

 

 

 

 

イタリア・ロンバルディア州のヴァルテッリーナ(Valtellina)地方ではアッダ(Adda)川に沿う渓谷でキアヴェンナスカ(Chiavennasca)という品種のぶどうを育てています。

キアヴェンナスカは、バローロやバルバレスコを造っているピエモンテ州クーネオ県ではネッビオーロと呼ばれる品種です。

この地方では一件一件のぶどう栽培家が小規模で、ワイン造りで90%弱のシェアを占めるのはネゴシアンです。協同組合が10%ほどのシェアを持っています。

ヴァルテッリーナ・スペリオーレ(Valtellina Superiore)という名のワインは1998年にDOCGを取得しました。ヴァルテッリーナ・スペリオーレには次の5つの特定地域をラベルに記載することができます。
 サッセラ(Sassella)
 グルメッロ(Grumello)
 インフェルノ(Inferno)
 ヴァルジェッラ(Valgella)
 マロッジャ(Maroggia)

「スペリオーレ」がつかないヴァルテッリーナを名乗るのはDOCワインです。

 

 

 

 

イタリア・ロンバルディア州のフランチャコルタ地方で造られているDOCGワインはスパークリングワインです。名前は「フランチャコルタ」(Franciacorta)です。1967年にDOCを取得、1995年にDOCGに格上げされました。

イタリアではスパークリング・ワインをスプマンテと呼びます。ほとんどのスプマンテはシャルマー方式(タンク内二次発酵)で造ります。スプマンテを造っていたベルルッキ(Berlucchi)という生産者が、1961年に瓶内二次発酵の本格的なスパークリング・ワインを造ったのが、フランチャコルタの始まりとされています。

フランチャコルタ地方では非発泡性のワインも造られています。非発泡性のDOCワインは「テッレ・ディ・フランチャコルタ」(Terre di Franciacorta)という名がついています。赤と白があります。

赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ネッビオーロなどで造ります。1995年にDOCのルールが改訂され、以前よりもネッビオーロの割合が減りました。白はシャルドネとピノ・ビアンコなどで造ります。

 

 

 

 

 

 

 

ロンバルディア州の州都はミラノです。私は6年ほど前にミラノを観光しました。小さなエレベータで大聖堂の屋上に登り、街を眺望したのを覚えています。

  ミラノ大聖堂の屋上から通りを撮りました

 

ロンバルディア州では数多くのDOCワインが造られていますが、その上のDOCGクラスのワインを生産しているのは、次の4つの地方です。
(1)ブレシア県フランチャコルタ地方
   州東部の地方。

(2)ソンドリオ県ヴァルテッリーナ地方
   州の最北部。スイスと接する地方。

(3)パヴィーア県オルトレポー・パヴェーゼ地方
   州南部の地方。

(4)ベルガモ県スカンツォロシャーテ地方
   州の中央部に位置する。

これら4つの地方は、ロンバルディア州の東部、北部、南部、中央部に分散しており、ワインの種類も赤、白、スパークリング、甘口と多様です。

 

 

 

 

 

 

地中海の一部、イタリア半島とコルシカ島に挟まれた海域はリグーリア海と呼ばれます。リグーリア海と面しているリグーリア州は細長い三日月に似た形をしています。州都はジェノヴァ、イタリアで最も大きい貿易港です。

リグーリア州で最も多く栽培されているぶどうはアルバローラ(Albarola)という名の白ぶどうです。ほかに、ボスコ(Bosco)、ヴェルメンティーノ(Vermentino)という白ぶどうも栽培されています。

リグーリア州にチンクエ・テッレ(Cinque Terre)というユネスコの世界遺産に登録されている地域があります。チンクエ・テッレはイタリア語で「5つの土地」という意味で、アペニン(Apennines)山脈がリグーリア海に迫っている険しい場所にある5つの村を指しています。

チンクエ・テッレのぶどう畑は、けわしい段丘になっています。辛口の白ワインのほか、収穫したぶどうを乾燥させた後に発酵させて造るシャケトラ(Sciacchetra)という甘口のワインが知られています。