南アフリカのワインです。
グレネリー レディメイ 2011を飲みました。
場所は天満のラブワインさんの南アフリカウィーク(~11/22まで)です。
過去記事:大阪 天満のワインバー「ラブワイン」で1人ワインを飲む
以下、おとといの記事と全く同じですが、検索でたどり着く方の為に改めて。
グレネリーは南アフリカのステレンボッシュ地区に位置します。
オーナーはボルドーの格付け2級
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ ラランドの
元オーナーであるメイ・エレーヌ・ドゥ・ランクザン夫人が所有。
2007年にフランスのシャトーピション…を売却し、南アフリカに専念しています。
その後、醸造家のルーク氏が加わります。
彼はフランスのシャトー・アンジェリュスと南アフリカのラステンバーグで
醸造家を務めた経歴の持ち主。
さらに加えて、南アフリカの名門「バデンホースト」の醸造家のアディがコンサルタントに。
ゴールデンチームともいえるワイナリーです。
カベルネソーヴィニヨンやシャルドネを主体としたワインメイクが得意のようです。
ティムアトキンが評点した、2015年の南アフリカのワイナリー格付けでは
第3級格付けという位置づけになっています。
詳細は、インポーターさんのサイトなども御覧ください
グレネリー Glenelly [ ステレンボシュ地区 ]
レディ・メイはオーナーのメイ夫人の名を冠したフラグシップの位置づけになります。
2011年のこちらのワインは
マスターオブワインの称号をもつティムアトキン評95点、
WS誌90点、W&S誌90点の評価です。
個人的にグランヴァン・レッド2009が良かったのでおのずと期待が高まります。
さて、どうでしょうか。
香りは閉じ気味でやや硬い印象があります。
鉛筆や動物の毛皮、インク、墨汁、醤油のような熟成香、
土のようなニュアンス、ブラックベリー、ツンとしたコショウを思わせるスパイス香。
時間の経過でトーストのような香ばしい香り。
味わいはカシスのようなベリーさ、ブラックベリー、コショウのようなスパイス。
飲み口はシルキーな部類でやわらかく嫌味な感じはありません。
余韻にはインクのような風味、パンのような香ばしい味わいが長く続きます。
飲み口に反して、タンニンは口の中でハツラツしていて、
アルコールも高く感じます。
硬質的な味わいもあり、飲みごろは相当に先なように感じます。
総評しまして、「ボルドーの代替として十分なポジション」で、作りも大変ボルドー的だと思います。
スタンダードキュヴェのグランヴァン・レッドの味わいを思い出すと、
こちらの「レディ・メイ」はやや重心が低く、
静かでズシッとしたイメージがあると感じます。
また、グランヴァンと比較すると、
土のようなニュアンスが抑えらている印象があり、上品さを感じます。
飲み口もシルキーでミネラルを感じる作りだと思います。
明らかに長熟向けな風合いがあり、
価格も5千円クラスという事を考えると、
今の段階では2009年のスタンダードキュベも十分に親しみがあり、
極端に2011年のレディメイが飛び越えている感じは、
この日は残念ながら感じ取る事ができませんでした。
ワイナリー公式を見ますと、2010年ヴィンテージほどじゃないけど、
レディメイ2011は10年くらいは飲み頃先かな、というような事が書いてはあるのですが、
個人的にも5年、やはり10年くらいは待つべきかなと感じさせるワインでした。
ストックしておきたい一本です。
グレネリー・レディ・メイ 2011【赤ワイン】【750ml】【南アフリカ】【ステレンボッシュ】
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