挨拶ができないスタッフはどうしたらいいのか? | 繁盛店をつくる人材育成の方法

挨拶ができないスタッフはどうしたらいいのか?

こんにちは、菅(すが)です。
 
先日、今お手伝いをしているヘアサロンの店長さんからこんなご質問をいただきました。
 
───
 
挨拶やお礼、敬語など言葉遣い問題があるスタッフがいるんです
どうしたらいいでしょうか?
 
───
 
特にヘアサロンやエステサロン、ネイルサロンなど、サロンの経営者さんからこれと似たようなご相談をいただくことが多いです。
 
なるほど、接客業ですから言葉遣いは気になりますよね?
 
そんなときにどうしたらいいのか?
 
いろんな対処ができるのですが、まずしてほしいのがこれ。
 
そのスタッフがどうなりたいのか?ということの確認
 
あのね、私がこの仕事を長年続けてきて一つ痛感していることがあります。
それは何かというと・・・、
 
やる気がないスタッフには何をしても無駄
 
ということ。
冷たいような言い方ですが、
 
本人が「 変わりたい 」そう思わなければこちらが何をしても上手くいきません。
 
自分のことだってコントロールしきれないのに、赤の他人を自分の思い通りにしようなんて都合のいいことはできないんですね。
 
ただね、だからと言って、
 
やる気がないスタッフは変わらないからなにをしても無駄!!
 
そう勘違いしてしまうのはあまりにももったいないことです。
なぜなら、
 
やる気がないスタッフは2種類に分けられる
 
という事実があるから。
どういう事かということ、こういうことです。
 
  1. 本当にやる気がない
  2. 本当はやる気があるのだけれど何をしたらいいのか解っていない
 
つまり、
 
やる気が無いように見えて本当はやる気があるスタッフもいる
 
ということです。
そんなスタッフならきちんとサポートをすれば放っておいても変わってくれるものです。
 
たとえば、
 
あなたのサロンで言葉遣いがどうしても気になるスタッフ
 
そんなスタッフがいたとします。
そんなときに、あなたならどうします?
 
普通は、
 
言葉遣いを教え込んで徹底的に指導する
 
ということをしたくなりますよね?
これ、確かに正しいんですが、ほとんどの場合上手くいきません。
なぜなら、
 
途中であなたが指導するのに疲れちゃうから
 
ちょっと、あなたのお店が一番忙しい状況をイメージしてみてください。
 
お店が一番忙しい状況でも挨拶の指導をきちんとする
 
これ、出来ますか?
たとえばね、
 
週末などお客さんが集中したときにそのスタッフが挨拶しなかったとします
 
その時に、一度でも、
 
「 忙しかったから今回はしょうがないよね・・・ 」と黙認してしまったら即アウト
 
だって、そのスタッフから見たらそれは矛盾です。

「 挨拶は必ずしなくてはいけない 」そう指導されていたのに・・・
 
「 忙しいときはあいさつしなくても大丈夫だった 」

そうなったときに、そのスタッフは、きっとこう思うはずです。
 
「 なるほど、『 挨拶しろ 』とさんざん言ったけど忙しければ文句言われないんだ 」
「 あの人の言うことはその程度だから適当に合わせておこう 」
 
もし、そうなったらどれほど指導したとしても逆効果です。
だから、
 
「 挨拶できるようにきちんと指導しよう 」そう考えるのならよほどの覚悟が必要です
 
でも、
 
普通はそこまでの覚悟をもって行動しなくても大丈夫

なぜなら、先ほども言ったように、やる気が無いように見えるスタッフには、
 
「 本当はやる気があるのだけれど何をしたらいいのか解っていない 」というスタッフもいるから
 
もし、あなたのサロンのスタッフがそんな状況なのだとしたら、変わることは難しくありません。
なんせ、本人はやる気があるのですから。
 
では、最後に、
 
「 本当はやる気があるのだけれど何をしたらいいのか解っていないスタッフ 」はどうしたら変わるのか?
 
というお話をしておきますね。
じつは、そのお話はすでにこの記事の冒頭でしています。
 
つまり、
 
そのスタッフがどうなりたいのか?ということの確認
 
これですね。
例えばね、そのスタッフに、
 
「 あなたはスタイリストとしてどうなりたいですか? 」
 
と聞いたとします。
そして、そのスタッフが、
 
お客さんから「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」と言ってもらえるようになりたいです
 
と言ったとしますね。
さて、そこで考えてみてください。
 
「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」と言われるスタイリストになったとしたらそれは何をしたときでしょう?
 
もちろん、技術力も必要でしょうが、そんなスタイリストさんになるには、
 
気持ちのいい挨拶やお礼、丁寧な言葉遣いも必ず必要になってきますよね?
 
逆に、今のように、
 
挨拶やお礼、丁寧な言葉遣いもできずに接客を続けていたらどうでしょう?
 
きっと、
 
お客さんからの指名はどんどん減って「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」とは言ってもらえないスタイリストになる
 
そう思いませんか?
つまりね、
 
挨拶やお礼、丁寧な言葉遣いはそのスタッフさんがしたいこととつながっている
 
ということです。
ただし、だからといって、
「 言葉遣いを教え込んで徹底的に指導する 」ということはしないでくださいね。
それは、先ほども言ったようになかなかうまくいかないですから。
 
ではどうしたらいいのか?
 
答えは簡単です。
 
  • 一緒に働いているスタッフで「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」と言われているスタイリストは何をしているか?それをミーティングで発表してもらう
  • 「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」と言われるスタイリストになったとしたらそれは何をしたときだと思う?と本人に聞く
  • 「 私の髪は○○さんじゃないとダメなんですよ 」と言われるスタイリストになるために手伝えることはある?と本人に聞く
以上です。
そして、そのための第一歩として、

「 あなたはスタイリストとしてどうなりたいですか? 」と聞いてあげる
 
挨拶やお礼、敬語など言葉遣い問題があるスタッフがいるのなら、言葉遣いを指導するよりその方が早く効果が出たりするものですよ。
 
ぜひ、頭の隅に入れておいてくださいね。
 
このお話しは こんな美容院は100%つぶれる の第5章と合わせて読むと理解しやすいです。
 
もし、お手持ちならぜひ読み返してみてくださいね。
 
それでは、また。
今日も最後までお付き合いありがとう。