絶景の秘境路線として知られるJR只見線は、福島県会津若松市の会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅を結ぶ鉄道路線です。しかし、平成23年7月に発生した新潟・福島豪雨により橋梁が流失し、会津川口駅~只見駅間は現在も不通のままです。この区間については代行バスが運行されていますが、復旧のめどは立っていません。


三島生活工芸館で開催されたヒロロ教室に参加した帰り、いつもは三島町から南会津町、日光市~足尾~みどり市を通って帰るのですが、今回は只見線に沿って走る国道252号線を三島町から新潟県小出市まで走り、関越自動車道小出ICから高速に乗って帰ってきました。



☆只見川に架かる第六只見川橋梁


☆平成23年7月の新潟・福島豪雨で橋脚が流失


平成23年7月の新潟・福島豪雨では、只見川の増水・氾濫により本橋梁のトラス桁および前後のプレートガーダー2連が流失。


☆現在も不通のままです


☆本名ダム


平成23年7月の新潟・福島豪雨では只見川の増水により只見線の三つの橋梁が流失してしまいました。第六橋梁はそのひとつです。第六橋梁は只見川を堰き止めている本名ダムの下流直下にあり、豪雨当時、このダムの水門は全開に開けられ、もの凄い量の水が放水。そのダムによる大量の放水が第六橋梁を飲み込んでしまいました。


只見線の復旧については、復旧費用が85億円と多額であることに加え、不通区間の利用者数が1日平均49人と大変少ないことから、未だ復旧のめどは立っていません。


※只見線は豪雪地帯を走る路線で、並行する国道252号が福島・新潟県境の六十里越付近の積雪量が多く、冬季に通行止めとなるため、その間は福島県只見地区・新潟県魚沼地区間の唯一の交通手段となります。このため、経営上の難がある閑散路線でありながら、国鉄再建法による赤字ローカル線廃止の対象除外とされていました。


只見線が復旧しても経営は赤字路線に変わりありません。赤字路線に85億円もの多額な費用が必要か?一方で沿線住民は高齢者ばかり。車の運転はもうしない人もいて、只見線がないと病院へも行けません。車のある人は車を使えば済みますが、そうでない人には只見線しかありません。そう思うと、早く復旧してほしいです。