CROSSOVER JAZZ
dummy
 
2008-05-02 21:03:51

5月のDJスケジュール

テーマ:告知

アメブロの『リクエスチョン』に参加することになりました。

入り口は右側のフレーム内にありますが

マンツーマンで皆さんの質問にお答えするというものです。

音楽関係の質問にお答えしますので

何か訊きたいことがあれば気軽に尋ねてみてください。




さて、ここで5月のDJの告知を。

まず、5/9(金)は代官山UNITで

松浦俊夫さん主催の『impro』の2回目が開催されます。

今回はTWO BANKS OF FOURのライヴがあり

僕もDJとして参加します。


以前ブログで紹介したように

最新作『Junkyard Gods』のライナーを書いたり

インタヴューもやったりと

2BO4とは色々と縁深いのですが

CDやレコードの深遠で高揚感に満ちた世界が

どのようにライヴで再現されるか

これはいち音楽リスナーとして

非常に興味深いところです。


かつて彼らが歴史的名作との評価の高い

セカンド・アルバム『Three Street Worlds』を発表し

BLUE NOTEで公演を行った時

それは神秘的で何か異様な興奮に包まれた

非日常的なひとときでした。

彼らの音楽は聴く人を別世界に誘う類のものですが

今回のアルバムはそうしたトリップ感が今まで以上に色濃いので

どんな異次元空間が作り出されるのか

今から楽しみです。






Toshio Matsuura presents
impro

LINE UP:

DJ : Toshio Matsuura

GUEST DJ :
Shuya Okino (Kyoto Jazz Massive)
Raphael Sebbag (United Future Organization)
Mitsuru Ogawa (Dance Music Record)
Wassupski (JAZZY SPORT)
DJ NISHIYAMA
中村 智昭 (MUSICAÄNOSSA / Café Après-midi)
Keisuke Matsuoka (Dance Music Record)

LIVE : TWO BANKS OF FOUR

INFORMATION:
OPEN : 23:00
START : 23:00
CHARGE : ADV.4,000yen/DOOR 4,500yen
TICKET : 4/11(FRI) on sale
チケットぴあ 0570-02-9999 [P]289-925
>>@電子チケットぴあでチケットを購入する
ローソン 0570-084-003 [L]75473
e+
>>STORE
[渋谷]
● diskunion 渋谷 CLUB MUSIC SHOP
● HMV渋谷店
● JAZZY SPORT
● 岩盤
[代官山]
● UNICE




そして5/24(土)は渋谷CLUB ASIAで行われる

Flat Threeのデビュー・アルバム

『Sky Is The Limit』のリリース・パーティーに参加します。

FLOWER RECORDSから登場した期待の若手コンビFlat Threeですが

JazztronikやFreeTEMPOなどの次の世代にあたり

ハウスやクラブ・ジャズをポップ・フィールドにいる若い子たちに

自然な感覚で発信できる力を持つユニットです。


デビュー・アルバムにしてこの洗練されたポップ・センス

そしてジャズをベースとした安定した演奏力と

若いのに中々のものではないでしょうか。

ライヴも定期的に行っているようで

この日もライヴ・セットで登場。






5/24(sat)
@渋谷 Club Asia
"Flat Three Sky Is The Limit RELEASE PARTY"
[Main Floor]
Live: Flat Three
DJ: Eitetsu Takamiya, 小川充 (DMR), Masato Komatsu (Slowly)

DJ 七福 (太鼓 JAZZ)
[2F Lounge]
DJ NISHIYAMA(niche), 敷島, Kaoru Mfaume(Fameus/Moja sounds)
[1F Bar]
Daisuke Hirose (DMR), Yusuke Yoshinaga, Toshifumi Yamaguchi

Yoshiaki Urakawa, Yu Suzuki
OPEN: 23:00
FEE: 3,000yen(1d) / with flyer 2,500yen(1d)
Flower Records Mail Members or Adv 2,000yen(1d)
for more info: Club Asia 03-3476-6533
http://www.clubasia.jp/

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2008-04-23 03:26:51

クワイエット・ストーム②

テーマ:音楽

(①からの続き)


アルバム全体としては80年代のQuincy Jonesワークス

Stevie WonderBill WithersGrover Washington Jr.など

いわゆるブラ・コンを思い浮かべさせると共に

TotoBoz ScaggsKenny Logginsなど

いわゆるAORのテイストも感じさせるもの。

黒いんだけど、でも真っ黒ではなく

適度に白さもあるソウル・ミュージックと言うか。

Heatwaveの「Star Of The Story」もカヴァーしているのですが

まさにRod Temperton在籍時のHeatwaveがやっていた

ミディアム・スローの美メロ・ソウル

そんな雰囲気かもしれません。

僕が若い頃

大人ってのはこういう音楽を聴くんだろうな~

なんて想像していたのがこれなのです。


それにしても

今年に入ってからYoruba

密かにいいアルバムを出しています。

イタリアのシンガー・ソングライター

Gabriele Posoの『From The Genuine World』は

フォーク、ソウル、ジャズに

イタリアや地中海周辺のトラッドのエッセンスを取り入れた

独特の世界観を持つアルバムでした。

これはSimbadも絶賛してましたよ。




Jimmy AbneyGabriele Posoに比べると

クラブ・ミュージック寄りですが

コンゴ共和国出身のマルチ・クリエイターAfefe Ikuによる

Artifacts Of Pottery Vessels』も

アフリカ音楽、エレクトリック・ミュージック

ジャズ、ディープ・ハウス、デトロイト・テクノなどが融合し

近年のアフロ・ハウスの中では出色の出来でした。




でも、これらのアルバムが

何故か日本発売が無いというのは

どう考えても悲し過ぎます。

Gabriele PosoAfefe Iku

インポート盤は入ってきてるようですが)

せめてJimmy Abneyは

どこか日本盤でライセンス発売してくれるところ

無いでしょうか?

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2008-04-23 03:08:36

クワイエット・ストーム①

テーマ:音楽

仕事柄から国内外問わず

いろいろとサンプル盤をいただくことが多く

時に聴き切れないくらいの量のものが届くこともあります。

もちろんそれらには全て耳を通し

できれば繰り返して数回は聴こうと思うのですが

残念ながら1回流して聴いて

もしくは飛ばし聴きしてお終いということもあります。

それくらい、日々、色々な音楽が作られているわけで

それは一生かかっても全て聴くことのできない膨大な量です。

そんな中で最近

日々聴きたくなる1枚に出会いました。




Jimmy Abneyの『Return To Forever』です。

発売元はOsunladeが主宰するYoruba Recordsです。

と言うとディープ・ハウス系を想像するかもしれませんが

これは違います。

ジャケットに「Yoruba Soul Originals」と書いてある通り

夜のしじまが似合うメロウ&スムースなソウル・アルバム

昔風に言えばいわゆるクワイエット・ストームというやつです。


Jimmy Abneyは米ミシガン州の

グランド・ラピッズ出身のシンガー・ソングライターです。

このアルバムでは

ヴォーカル、キーボード、ドラム

プログラミング、シンセ、ベース

パーカッション、フェンダー・ローズ

(さらにフィンガー・スナップまでクレジット)

とほぼ全てを1人でやっています。


彼はKenny Lattimore1stアルバムでプロデュースをしたりしていて

結構キャリアは長い人です。

90年にUSProfileから

アルバム『Euro-K』も発表してますが

基本的には裏方仕事の多い

あまりスポットが当てられてこなかった人です。


その彼が何故このタイミングでアルバムを?

しかもYorubaから?

という疑問がありますが

Osunladeとは以前から交流があり

レーベル・コンピに作品が収録されたこともありました。

まあ、Osunlade

その才能に惚れこんだということなのでしょうが

彼が自信を持って自らのレーベルから送り出すだけあり

素晴らしいアルバムだと思います。


まず思い浮かべたのは

昨年Domuがプロデュースした

Pete Simpsonの『Look A Little Further』。

このアルバムも素晴らしかったですが

それに通じる男のメロウ・ソウルです。

Look A Little Further』は

Leon Wareがプロデュースした

Marvin Gayeの『I Want You』の現代版

とライナーに書いたのですが

本作でもMarvinの「Come Go With Me」をカヴァーしてます。


(続く)

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2008-04-22 23:36:05

アナログ愛

テーマ:ブログ

一つ前のブログで

quasimodeのリリパの告知をしましたが

今回のゲストDJであるJazzanovaJurgen

先週既に来日していて

今は日本の他の都市をDJで廻っているところでしょう。

今回は札幌に初めて行くみたいで

とても楽しみにしていました。


Jurgenは

日本に着いたすぐその足で

DMRにも来てくれて

レコードを大量に買っていきました。

主に日本でしか出ていない

リイシュー盤だったのですが

日本盤のジャケットの仕上げも含めたクオリティは

海外でも本当に評価が高いのです。


こうしたものもある種の職人的な技法でもあり

レコードがどんどんと無くなっていく現在

そうした技術者の方が少なくなっていくことは

非常にもったいないことだと思います。


先日、Groove誌の取材で

『アナログ愛~レコードのよさを語る』(仮題)

というページで話したのですが

レコードの良さとは音楽のみならず

ジャケットのアートワークも含め

トータルで鑑賞すべきものだという点があります。

ライナーなどの記録物

録音技術を結集した音質

それらも含まれます。


僕はデジタル否定論者ではありません。

アナログとデジタルのそれぞれよいところを取り入れ

両者がうまく共存していけばいいと思っています。


ただ、個人的には

アナログ盤は自分にとっての財産であり

また後世に残していくべき記録物

大げさに言えば美術工芸品だと思いますので

ただ利便性だけを取ってデジタルに切り替える

そうした気は全くありません。


CDJの場合だとターンテーブルでは出来ないプレイも可能になり

よりテクニカルで幅広いアイデアも試すことができるんだ」

「アナログ盤はクラブの音響システムに音質が左右されることが多く

音響設備がわからない初めて行くようなクラブでは

比較的に音質の差が出ないCD-Rでプレイするんだ」


それぞれkarizmaとGilles Petersonが言ってました。

これらの理由でDJがアナログ盤を使わないというのはわかります。

しかし、単純に運ぶのが重いから

ダウンロードに比べて高いから

といった理由でレコードを使わない

これはプロを名乗るのであればどうかと思います。


だって、自分の商売道具なわけですし

お客さんを楽しませることを仕事とするのに

自分の都合で楽な方向に進んでいいのかなと思います。

プロスポーツ選手が

道具をケチったり

持ち運びが楽なもので済ませる

なんて有り得るでしょうか・・・。


ともかく、JurgenはプロのDJであるし

プロの音楽愛好家であるから

いつも欠かさずレコードをチェックし

こちらがそんなに買って大丈夫なの

と言いたくなるくらい豪快に買っていってくれるのです。


同じJazzanovaのAlexもそうですが

今までも日本で見つけたお宝レコードや

あっと驚く隠しネタは数知れず。

恐らく、地方のツアーに言っても

レコードを買いまくっていることでしょう。

今回はどんな収穫があることやら。

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2008-04-22 23:31:01

quasimode "Straight to the Land of Freedom" リリパ

テーマ:告知

今週金曜にquasimodeのリリース・パーティーが

代官山UNITで開催されます。


昨年のLiquid Roomでのライヴの模様を収めた

Straight to the Land of Freedom」と

セカンド・アルバム「The Land of Freedom」が

ドイツのSonar Kollektivからライセンス発売となり

それぞれのリリースを記念してのパーティーで

僕もDJで参加します。





4/25FRIquasimode”Straight to the Land of Freedom”&

The Land of Freedom”Sonar Kollektiv Release Party

@代官山UNIT OPEN 23:00

B2F UNIT

LIVEquasimode

DJJürgen von KnoblauchJAZZANOVA

  沖野修也(Kyoto Jazz Massive

  福富幸宏

  小松正人(Slowly

B3F SALOON

DJ:小川充(DMR

  西山隆(niche

  AROOP ROYFreestyle Records/absolute!!

  SHOGO YOKOYAMA


http://www.unit-tokyo.com/


前売り4000

当日4500

問い合わせ  UNIT 03-5459-8630 

後援:ジェネオンエンタテインメント株式会社

企画・制作:株式会社楽天堂

協力:COOL STRUTTIN' &co., EXTRA FREEDOM.,LTD,

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2008-04-05 02:39:55

tree presents 3rd anniversary

テーマ:告知

明日(いや、既に今日)は

福井の敦賀に行ってきます。

毎年必ず行っているのですが

treeです。

早いもので3周年ということで

今回はそのお祝いパーティーで回します。


翌週はGilles

松浦さん

野崎君が揃うみたいで

そんな豪華なパーティー

東京でもなかなか見れないのに

オーガナイズ大丈夫かな?

と他人事ながら心配です(笑)。

これもチカシ君の人徳(?)なのでしょうか・・・。



◆tree presents 3rd anniversary◆

4月で3周年を迎えるtreeが

今年もGilles Peterson、松浦俊夫氏

DMRより小川充氏、Jazztronikこと野崎良太氏

金沢よりJAZZPRESSO徳田和紀と、豪華なDJ陣を招き

2日間に渡ってパーティーを行います。
福井のクラブシーンをつくったCHIKASHI NISHIWAKI氏が

tree all starsと共にお届けする2日間。

何が起こるかわからない、熱い夜になること間違いなし!!

料金:2days フリーパスチケット 前売り4000円、当日4500円

●日時;2008年04月5日(土)18:00~24:00
GUEST DJ:
RAVI(from Australia)
Mitsuru Ogawa(DMR shibuya)
JULIEN LOVE(from Australia)
Kazunori Tokuda(Jazzpresso)
DJ:
Chikashi Nishiwaki and tree all stars

●日時;2008年04月12日(土)15:00~24:00
GUEST DJ:
Gilles Peterson(from UK)
Toshio Matsuura
Ryota Nozaki(Jazztronik)
Kazunori Tokuda(Jazzpresso)
DJ:
Chikashi Nishiwaki and tree all stars

FOOD:
Yusuke Kuwana(botan-tei)

場所:
tree(トゥリー)
福井県敦賀市津内町1-3-5
TEL:0770-21-3033
MAIL:tree@rm.rcn.ne.jp

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2008-04-05 01:38:27

Jose James in WORLDWIDE SHOWCASE 2008

テーマ:ライヴ/コンサート

4/3はLiquid Roomで行われた

Gilles Peterson presents

WORLDWIDE SHOWCASE 2008に行ってきました。

出演者は盛り沢山だったのですが

僕のお目当ては

Jose James。


今回はJ.A.Mとの共演という形で実現した彼のステージ

曲目はJ.A.Mの「Jazzy Joint」

「Spirits Up Above」

「Moanin'」の3曲だけだったのですが

でも、その内容は実に充実していました。


Joseの服装は

Tシャツにスニーカー

ハンチングというくだけたもの。

「Jazzy Joint」を最初にやったのですが

曲調もあってか

その服装もあってか

ラッパーのようなアクションに

ヴォーカルでもラップを披露。

これには観客も大ウケで

普通のジャズ・コンサートでは有り得ない光景。

Jose自身は元々はヒップホップを聴いて育ったので

こうしたパフォーマンスも自然に出てくるものなのです。


続いて「Spirits Up Above」。

ここではCDで聴くことのできる

あの深い歌声を堪能。

ジャズ歌手の真価は

こうしたブルース曲で決まると思います。

じわじわと行きながら一気に爆発する

抑揚のついた歌。

指先一本一本にまでこめられた

情念のようなフィーリング。

猫科の動物の動きを思わせる

しなやかな身のこなしといい

やはり彼は本物のジャズ・シンガーです。


最後は「Moanin'」。

ここではJ.A.Mの3人との掛け合いというか

Joseも歌を楽器の一部と見立てて

バトルを披露。

「Moanin'」のお馴染みのフレーズを

ロック・シンガーのように

身振りやステップをつけて繰り返し

それをJ.A.Mの3人が追いかける展開。

でも、その繰り返しは

Joseが即興で

テンポを上げ下げするので

非常に追い辛い。

観ているこちらもハラハラ・ドキドキです。


ステージ後にドラマーのミドリンから聞いたのですが

今回のギグは

フル・コンサートが終わった時以上に疲れたと。

でも、Joseとやるのは凄く楽しいとも。

今回はスケジュール的なこともあり

リハーサルは数時間できたかどうかという程度。

「Jazzy Joint」はデータのやり取りで出来ているので

実際に顔を合わせてやるのは

今回が初だったそうです。

だからこその一発の真剣勝負。


「Moanin'」の最後のドラム・ソロの後

ミドリンがどうだと言わんばかりにJoseを睨みつけた形相

それは刺客が相手を切り捨てた時のようでした。

ジャズの醍醐味とは

この緊張感なのです。


ステージ後に楽屋で

Joseと話をすることも出来ました。

舞台を降りた彼は

とてもスウィートでジェントル。

時差ボケで疲れていたようですが

でも、こちらの話にはしっかりと耳を傾けてくれ

僕の本を渡すと

「Leon Thomasは載ってるのか?」

「Jean Carnのレコードは?」

と、すっかり一人のジャズ・ファンに戻ってました。


J.A.Mのことも凄く誉めていて

彼らは新しいことをやろうとしていると。

そして、Jose自身

彼らのような人たちと

新しいことにチャレンジしていきたいと。


JoseはNicola Conteの

今秋発表予定のアルバム

『Rituals』にも参加して

3曲ほど歌っています。

そのことも訊いてみたのですが

彼にとってそのセッションは

とても素晴らしい体験だったようです。


Joseの声は聴いてすぐ彼のものと認識できる

非常に個性的なものですが

それと同時にNicolaが描くモーダルな世界を

極めて正確に伝えることに成功しています。


今度はJoseとNicolaの顔合わせで

是非ステージを観てみたいものです。

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2008-04-01 01:48:28

ダウンテンポのススメ

テーマ:音楽

ここ数年のクロスオーヴァー・シーンは

ハウスやテクノの影響が強くて

BPMは大体120~130というのが多いです。

ブロークンビーツにしても

ダブステップにしてもそう。


確かにこのあたりのBPMは

踊るにはちょうどいいところで

何しろリスナーのダンスに対する

アドレナリンを放出させる効果もあります。


ただ、あまりにそうしたBPMのものばかり聴いていると

音楽的な部分からは逆に遠ざかってしまうことも事実です。

音感が麻痺していくというか・・・。

特にハウスやテクノなどの中でも

ミニマルなタイプの作品に没入していくと

いわゆるグルーヴからは離れていくことがあります。


さて、よく耳にしますが

グルーヴってそもそも何?

元来それはレコードの溝のことを指し

溝をレコード針がトレースしている状態を

「In The Groove」と言っていたのでした。

溝をしっかりととらえた針が通過する時に発生する強い音

それがグルーヴのある音なのです。


そうしたところから発展し

主にジャズとかファンク、ソウルといった

ブラック・ミュージックの世界で用いられるようになりました。

ここでのグルーヴ感があるというのは

ノリがある

うねる感じがあるというもので

それも横にスライドする感じのものです。

ブギーとか2ステップなどは

この横ノリのグルーヴが軸となっています。


James Brownの傑作ライヴ盤に

『In The Jungle Groove』というのがありますが

これはまさに音塊がグルーヴとなって

レコード針から汗と熱気をほとばしらせる

そんなアルバムです。

ブレイクビーツの概念もこのアルバムには存在しており

そうした意味でブレイクビーツとは

グルーヴを増幅させる為に編み出されたもの

ということができます。


最初にBPM120~130のものばかり聴いてると

グルーヴから離れていくということを書きましたが

正確に言えばこれは誤りです。

グルーヴとは別にBPMに左右されるものではなく

もちろんハウスやテクノにだって

グルーヴを感じさせる曲はたくさんあります。


人によって同じ曲でもグルーヴを感じたり

感じなかったりということもあります。

なのであくまで個人的なグルーヴ感についての話です。

僕自身は最近のハウスやテクノもチェックしてますし

DJの時にかけることもあります。

でも、個人的にはどうもグルーヴを感じさせる曲が少ないなと思っています。


恐らく今この手の曲が非常に多くて

それを右から左にどんどん聴いていくと

グルーヴに対する感覚が麻痺していくのではないかな

と思ったりします。


うねりとか波というのは

ビートとビートがぶつかり合う

そんな一種の異種混合作用の中から生み出されるものです。

ブレイクビーツにしても

ブロークンビーツにしてもそう。


僕自身は基本的に

ブレイクビーツの概念を持つ音楽が好きです。

ブレイクビーツとはBPMに縛られるものではなく

あらゆる音楽形態に入りこむことが可能です。

そして自分がBPMに縛られているなと感じた時は

なるべくそのBPMから外れたものを聴くようにしています。


だから最近は結構BPMが遅いダウンテンポものを

よく聴いたりしています。

アブストラクト・ヒップホップ

ジャジー・ソウルとか・・・

さらにビートダウン・ハウス

ダブなどもそれに属するでしょうか。

まあ、どれも今そんなに人気のあるものじゃないですけど。

でも、考えてみればいつも流行からちょっと外れたものを

好んで聴いてきたような気がするな・・・。


Simbadの「Soul Fever」がここ数年では決定的でした。

そして昨年から今年にかけても

良質なダウンテンポ・ソウルが色々出てます。

Break ReformのSimon S主宰の

Futuristica Musicから出ている

Replife

Kira Neris

Electric Conversation


オランダの4 Luxのダウンテンポ専門レーベル

4 Lux Whiteからの

Daru & Reggie B

Daru & Rena

OliverDaySoul


スウェーデンから登場した

ポストErikah Baduと言われる

Kissey Asplund


彼らに共通するのはスモーキーなソウル

J Dilla以降の世代に顕著なザラついた音質

未来的でコズミックな感覚の融合。

Tru ThoughtsのMilez Bengiman

(Gerd + Delgui + Colonel Red)も

ややブーティーでサイバー過ぎるきらいはありますが

同じ空気感を感じさせます。


マンチェスターのTrus'Meとか

その関連でいけばLinkwood Family

またSonar KollektivのSoulphictionなど

ハウス寄りのアーティストにも

こうしたスモーキーなダウンテンポに共通する

ベクトルを感じさせる作品はあります。


まあ、昔で言えばMo'Waxみたいな音(かなり大雑把)なのですが

一時期はこの手の音が主流みたいな感じになり

(と言っても随分と過去のことですが)

僕自身はちょっと覚めた目で見ていたこともありました。

でも、今のようにBPM120~130が主流となっている時代では

逆にこの手のダウンテンポものが自分的には新鮮で

グルーヴを感じさせてくれるのです。

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2008-03-14 01:27:12

3/15と3/22の告知 & The Dynamics

テーマ:ブログ

今週土曜3/15は

久々に広島でDJをしてきます。

広島は尾崎浩一君というDJがいて

彼がbar edgeというクラブで行うパーティー

『Jazz in the world』に出演させてもらいます。


尾崎君とはかれこれ10年の付き合いがあり

僕の本にもライターとして参加してもらうなど

いつもお世話になっています。

また、彼はeurasian suite というレーベルを主宰し

自身もレコード制作を行うクリエイターでもあります。


広島と言えば牡蠣とか広島風お好み焼きなど

色々おいしいものがありますので

何が食べれるのかも今から楽しみです。


それから3/22の土曜ですが

舞浜CLUB IKSPIARIで

須永辰緒さんの『夜ジャズ』があります。

今回のライヴは

Jabberloop

Shima & Shikou Duo

Maki Mannami Higher Self Ensemble Orchestra

と盛りだくさんですが

この日、僕はremixの小泉雅史さんと共に

辰緒さんの「レコード・コンサート」に出演します。


この「レコード・コンサート」

どういったものかと言うと

レコードのジャケットを写すスクリーンを用意し

レコードをかけつつ

それを見ながらトークをするといったものです。

まあレコード鑑賞会といったようなものなのですが

この3人が集まるとレコード自慢大会になりそうな予感が・・・。


さて、ついでに最近のオススメ・アルバムを1枚。

The Dynamics

『Version Excursions』(Groove Attack)




フランスのレゲエ・バンドですが

実はここのメンバーBruno Hovartは

Patchworksというクロスオーヴァー系プロジェクトもやり

Metropolitan Jazz Affairというジャズ・バンドもやり

Mr Presidentというアフロ・バンドもやりと

多種多彩な顔を持つ人物なのです。

そして、そのどれもが中途半端じゃなくいい。


これらのユニットには

Brunoの相棒とも言えるシンガーMr Dayも参加してます。

(ベルギー出身でフランスと行き来して活動中のよう)

彼も昨年末に「Get Your Point Over」という

傑作ブルーアイド・ソウルを発表しました。

僕的にはフィンランドのTuomoの「Don't Take It Too Hard」と並ぶ

07年度マイ・フェイヴァリットなノーザン・ダンサーです。

そしてThe Dynamicsではギタリストとして参加。

彼も本当に何でもやっちゃうユーティリティー・プレイヤーです。


そんなこんなのThe Dynamicsですが

デビューは昨年発表した7インチ「Move On Up」。

Curtis Mayfieldのレゲエ・ソウル・カヴァーです。

僕はこの7インチで一発でやられて

以後、ずっと欠かさずチェックをしてきました。


基本的にこのユニットはカヴァー・バンドで

このアルバムでも

Rolling Stones

Led Zeppelin

Gwen McRae

Roberta Flack

Herbie Hancock

White Stripes

など、とにかく節操なくカヴァーしてます。


でも、こういったルーディーでファンキー

そして、ちょっと切なくやるせないような

レゲエ・カヴァーを聴くと

音楽ってジャンルで分け隔てて聴くものじゃないなと

改めて思います。


ちなみにPharoah Sandersの

「The Creator Has A Master Plan」もやってます。

Pharoahファンならずとも

これは押さえておくべきでしょう。


なお、僕はアナログ2枚組で聴きたかったので

LPを買いましたが

CDも発売されてます。

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2008-03-13 01:44:13

LATIN DANCE MANIA

テーマ:

昨年から取り掛かっていたラテン本

『LATIN DANCE MANIA』が遂に完成です。

正式タイトルは

米国ラテン音楽ディスク・ガイド 50's~80's 』。

出版元は色々お世話になっているリットーミュージックで

3/28に発売です。




この本の監修は藤田正さん、岡本郁生さんという

イラストレーターの河村要助さんが主宰する

ラテン音楽愛好家集団「マンボラマTokyo」の方たちです。


僕もラテン音楽は昔から大好きで

DJをする時の一つの核になる部分でもあり

いつかラテンに関するものも書きたいなと思っていたのですが

今回は主にディスコ期のラテン・ディスク紹介と

クラブ・シーンにおけるラテンといったコラムを担当させてもらいました。


入門編ということで

僕自身もかなりベタというか定番ものを載せてますが

ややもするとラテンの世界はマニアックになり過ぎる傾向があるので

まずは基本から押さえることが重要かなとも思います。

でも、改めて他のライターさんが載せた盤を見ると

見たことも聴いたこともない盤が色々あり

ラテン音楽の奥深さを思い知る次第です。


ラテンと言えば

少し前にリリースされたMr Bongoの12インチ

『A Night At The Jazz Rooms』に

Alex Wilsonという人の

「Ain't Nobody」が収録されていて

ここのところのお気に入りです。


この曲はRufus & Chaka Khanのダンス・クラシックを

サルサ・カヴァーしたもので

昨年、Alex Wilsonが自主で出したアルバムに収録されているものです。

原曲の哀愁を帯びたエモーショナルな雰囲気が

見事サルサに溶け合っていて

DJ時には欠かせない1曲となりそうです。


それから日本でラテンと言えば

U.F.O.のRaphael Sebbagも忘れてはいけないでしょう。

Raphaelはかれこれ20年以上も前からラテンをプレイし続け

僕自身も非常に影響を受けたDJの1人であり友人です。


彼のソロ・アルバム

『El Fantasma De La Liberated』も4/16にリリースされます。

(06年にミニ・アルバムという形で出てますが

今回は正式なフル・アルバム)

もちろん、彼のアイデンティティでもあるラテンはじめ

アフリカ~中近東~ヨーロッパ~日本という

世界を旅するようなアルバムです。

そうした古い言い方をすればワールド・ミュージックの世界に

ジャズからドラムンベース、ブロークンビーツ、ダブステップなど

U.F.O.以降に生み出され

今なお進化し続ける

様々なクラブ・ミュージックの要素をミックスチャーしたものです。


長い間待たされたアルバムで

また彼の半生が集約されたアルバム。

男のロマンが詰まったアルバムなのです。

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