【ゆのみん企画・寝顔Ⅰ】『秘密の寝顔』

 

 「うん・・・。」

ホテルに向かう車の中。

俺の肩にもたれて眠っていたチャンミンが目を覚ました。

「あ・・・僕、寝てましたか・・・。すみません。」

「ああ・・・眠れたか?」

「あ・・はい。ありがとうございます。」

「ヒョン、すみません、重かったですよね。もたれてるなんて気づかなくて・・・。」

「いいさ。気にすんな。」

「ホテルまで・・・どれくらいですか?」

「すぐですよ。」運転席からSPの方が答えてくれた。

「もう少し寝るか?着いたら起こしてやるぞ。」

「いえ・・・大丈夫です。なんだか・・・よく寝れました。」

「そっか・・・よかったな。」

そう言って、車窓に目をやる。

チャンミンが持たれていた肩が・・・心地よい重みと温かさを失って・・・なんだか寂しい気持ちになる。

ホテルにつくとスィートの部屋がそれぞれに用意されているから・・・各自の部屋へ消えていく。

「ヒョン、おやすみなさい。」

「ん、チャンミン、おやすみ。」

そういってパタンとドアを閉めれば・・・お互い『東方神起のユノとチャンミン』でなく、ごく普通の人である『ユノ』と『チャンミン』に戻る。

ほっとすると同時に・・・少し寂しくなる時。

『東方神起のユノとチャンミン』の時は、一番近くに感じるチャンミン、お前が・・・・個人としての『ユノ』と『チャンミン』に戻ると、すごく遠くに感じるんだ。

 以前は、おなじ宿舎にいたから・・・四六時中一緒で・・・俺の隣にお前がいるのが普通になりすぎていたのかな。自宅をもって、ばらばらに暮らし始めてもう1年半くらいたつのに・・・俺はまだ慣れなくて・・・困ってる。

東京ではまだ同じ宿舎だから・・・東京での仕事がなんだか待ちどおしく感じたりもする。俺・・・こんなに寂しがり屋だったっけ?そう感じることもあるくらいだ。

旅行に行ったり遊びに行ったりする友人は多いから・・・寂しい時はみんなと出かける。

でも・・・なんなんだろうな・・・この一人でくらす寂しさって?

結婚すれば・・・こんな想いはしなくていいのかな・・・?漠然と考えてみた。

でも・・・ほんとに・・・結婚すればこんな想いはしないのかな・・・・。

 チャンミンは、人前でめったに寝ない。

もし寝ることがあっても・・アイマスクをしたり・・・寝顔を人にさらさない。

「寝顔って無防備でしょ?怖いんですよね、なんだか。」そう言っていた。

俺はその逆で・・・どこでも寝れる。開いた隙間の時間に睡眠をとるのは得意だ。

「ヒョンの寝てるときの顏・・・面白すぎますよ!!」チャンミンにいつも笑われる。

チャンミンだけじゃないな・・・みんなに言われる。

でも、それくらいの図太い神経じゃないと俺達の世界は生きていけない。

寝れるときに寝る・・・寝れない時のほうが多いのだから。

だから・・・時々、チャンミンのことが心配になるんだ。

ちゃんと寝てるか?ちゃんと食ってるか?つらい思いしてないか?楽しく笑えてるか?離れて仕事をするときは、いつもそんなことを考えてしまう。

で・・・ついつい連絡しちゃうんだ。

甘やかせすぎじゃないかと・・・言われれば、「仕方ないだろ、かわいい相棒であり弟なんだからさ・・・。」そう反論するけど・・・実際は、俺がアイツの声を聴かないと寂しいからなんじゃないかと・・・自分自身気づいてきた。

だから・・・さっきのようにチャンミンが俺の肩にもたれてぐっする眠っている姿を見ると、俺自身が凄く安心するんだ。

 チャンミンは静かに眠る。でも、急に大きな寝言を言ったり、「ぶん」って大きく寝がえりを打ったり腕をまわしたりするんだ。その腕が当たって・・・殴られたことも多々ある。何の夢を見てるのか・・・急に大きなアクションをするから,回避ができない。

そんな危険なこともあるのだけれど・・・寝顔はすこぶる可愛くて・・・昔、ジェジュンがあまりの可愛さに、眠っているチャンミンにキスしたことを思い出して・・・なんだか納得してしまった。そんなこともあったよなって・・・今は、良い思い出として思い起こせるようになった。

 体は俺よりでかいし・・・女性の話も大好きなチャンミンだけど、その寝顔は中学のころから変わらない。

瞳を閉じると、そのまつ毛の長さに驚かされる。

ぷにゅってした頬は、少し大人びてこけてきたけど・・・それでも笑うと昔のまま、やっぱりぷにゅって盛り上がる。

可愛らしい寝顔だけど・・・お前は他人に見られるのを嫌がるから・・・この寝顔を見れるのは俺だけなのかもしれないな・・・。

『秘密の寝顔』・・・・。

安心して眠るお前の・・・『秘密の寝顔』を見て・・・一番安堵してるのは、きっと俺なんだ・・・。いつもそう思うよ。

いつでも俺の横では、その無防備な寝顔でいてくれ・・・チャンミン。

この10年、楽しいことだけじゃなく苦しいことつらいことやりきれないことを一緒につっぱっしってきて・・・俺達は今、ここにいる。

そして・・・これからも・・・一緒に・・・。

俺は、いつでもお前のために肩を貸すからさ・・・俺の隣で・・・安心して眠ってくれ。

その・・・しあわせそうな・・・秘密の寝顔をうかべてな。



<あとがき>

 【ゆのみん企画第45回お題:寝顔Ⅰ】『秘密の寝顔』これにて完結です。

読んでくださり、ありがとうございます!!

今回は、ユノサイドでしたので、おなじテーマで、明日チャンミンサイドを上げる予定です。もしよろしければ、読んでやってください。

よろしくお願いいたします。

白おおかみ



【ゆのみん企画第45回お題:寝顔Ⅰ】
みんなで同じテーマで記事を書いています。
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http://yunomin.seesaa.net/article/381832882.html


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