3年前の僕よ、こんにちは

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なぜだか分からないが突然にここのパスワードを思い出した。
暇つぶしがてら入力してみると、ログインできて驚きだ。

仮に3年前に僕が死んでいても、このログは残り続けたのかと思うと興味深い。
いや。むしろこのログに3年前の僕が生きている。
今が過ぎ去っているこの瞬間、3年前も繋がっていて、3年前の僕が生きている。


3年前と言うと僕はしがないサラリーマン編集者で、今読むと絶望的に文章能力が低い。
3年前と言うと僕は1リスナーに過ぎなくて、ずいぶんと上っ面ばかりの中身のない「批評ごっこ」をしている。
3年前と言うと僕は色々と迷っていて、ブログもどうでもよくなっている。

3年前の僕よ、こんにちは。
3年後の僕から言えることは、
君は編集者であり続け、
君はここに綴っている音楽を全て放棄し、
君は電子音楽の道を歩みだし、
君は迷いつつも本を出し、音を紡ぎ、時に煙草や酒を嗜みつつ行き続けている。


http://wakejima.tumblr.com/


そうそう。
相変わらずひどいこのUIも、どこか懐かしい。
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fin?

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移転作業中のため更新を停止しています。

とは言うものの、最近は折角買った音盤も2~3週間ほど聴けないことも多くて、まともに更新できる状態ではなくなっています。基本的に聴いた音盤を紹介していきたいと考えていたので、ぼく個人のブログの続行不可能にも等しいことです。



ひとまず、CARNBY ST. はこれにて幕です。



保管庫的なものとしてここは暫く残しておきます。

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FOETUS / VEIN

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Foetus
Vein


何をトチ狂ったのかフィータスのおっさんのニュー・アルバムは『LOVE』のリミックス・アルバム。バーカ、そんなもん誰が聴くかってこれがまた凄い。このおっさん相変わらず人を見る目はある。リミキサーにはFennesz、マイク・パットン、ジェイソン・フォレスト、Matmos、tujiko norikoときた(以下ずらずら)。なんて頭の悪そうな(良い意味で)面子だ。何だか個人的には意味不明に小賢しい感じがした『LOVE』にはこれくらいで丁度良い。

Tweakerのミックスは中々面白くて、いかにもな低音ゴスっぽいアレンジに地を這うおっさんヴォーカル。以外に初期のFoetusっぽくて変な気もする。いわゆるロック的とかIDM的な表現はあまり見られなくなっていただけに、リミキサーによってそこらへんの補完がなされるというのも何だかアレな話ですが、まぁあれだけ騒がれたおっさんが、いつの間にか朽ち果ててゆくよりはよっぽどいい。次もリミックス・アルバムでいいです。


foetus.org

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the drift / ceiling sky

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The Drift
Ceiling Sky


The Driftの1stフル・アルバム。Isotope217とマイルズ・デイヴィスの融合などという何やら大げさな例えで絶賛されているのですが、その例えをまさにその通りと思うかどうかはともかく、素晴らしい。極上とはこんな音。ちなみに本人たちは自分たちの音を「{{{{(((((())))))}}}}」と表している。全く分からん。

まずドラムとベースが圧倒的に安定していて、上手い。このバンドのジャジーとかグルーヴィーという要素はまずこの2つから生み出されていると言って間違いない。がっしりと太いが、重すぎてダルいという所まではいかない絶妙さ。間を抜けていくギターとサイケ方向に飛んでいくシンセが組み合わさって、完成。ギターはアヴァン担当だな。引き締めているようでフラフラして自由さを与えているのはトランペットか。ジャズ→ロック→アンビエントとゆったりと抜けていく、聴き応え十分なアルバム。どうも今年はこの系統のバンドの個人的当たり年みたい。


myspace.trldrift

ナウオンメディア
アルベルト・ジャコメッティ―本質を見つめる芸術家


ちょっと前に見たドキュメンタリーの内容と同じものみたい。これは是非手元に置いておきたい。

色々話せるほど彼を知っているわけではないのだけれども、この人は本当に面白い。

本で読むのもいいのだけれど、やはり映像で肉声を聞くとますます面白い人だと確信する。


「私が 見たものを記憶によって作ろうとすると、怖ろしいことに、彫刻はしだいしだいに小さくなった。それらは小さくなければ現実に似ないのだった」


一体何を言っているのだろう。何を見ていたのだろう。どこに生きていたのだろう。

見ることと見たものを表現する事は違うのだろうか。

違うに決まっている。単に意識していないだけで。

聴くこととそれを表現する事も違ってくるはずだ。

Pram / The Moving Frontier

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Pram
The Moving Frontier

Pram、Laika、Broadcast、Moonshakeあたりの音をエレクトロニカって言うんだと友人のヨシナガ君から聞いたのはいつのことだったか覚えていません。その時はなるほどと思いながらどうでもよかったのですが、手当たり次第に何でも聴くようになってくると、エレクトロニカって言葉も大分使われ方が変わってきた気もします。まぁ言葉なんて変化していくもので、単語というか音の響きだけ残って意味消失ってこともあり得るのかもしれません。

今作では語源にもなった電気的な音はほぼ皆無。オルガン、トランペット、ヴィブラフォンでラウンジ風なバロック音楽といったところ。でも電気的な音がないっていうだけで、このなんともミステリアスなジャジーな雰囲気はヨシナガ君に聴かされた時から変わってない。ロジー・カクストンのヴォーカルも相変わらず透明なまま。時間が止まっているような人たちだ。言葉の代名詞にもなった人たちの音は不変で、言葉自体が様変わりしているってのは何だか面白い。


Pram.net

myspace.pushthepram

Mouthus / saw a halo

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Mouthus
Saw a Halo


NYのノイズ・ロック・デュオ、Mouthusのアルバム。初のスタジオアルバムだからというわけでもないのだろうけど、最初から最後までとんでもなく緻密に計算され尽くしたアルバム。1曲目の“Your Far Church”はアコギとヴォーカルが垂れ流されるダルいアシッド・フォークなのだけれど、ヴォリュームを上げていたのなら次の瞬間かき鳴らされるフィードバック・ギターのノイズで目が覚める。

彼らの凄い所はルーズで苛々させるノイズの裏に、とんでもなくきっちりかっちりとしたミニマルなリズムが刻まれていること。しかもこの二つが全然反目しない。完璧に溶け合って一つになっている。渦巻いているノイズはドローンになり、アシッド・フォークになり、リズムは相変わらず非人間的なビートを刻々と響かせる。なんとなく、ではこの変化や融合は生み出せない。やばい。凄いぞブルックリン・アンダーグラウンド。


〔Label Info〕

CRANES / wings of joy

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Cranes
Wings of Joy


なぜかCranesの最初期の名盤が今頃再発リリース。是非とも買おうと思うほどに思い入れはなかったのですが、聴いてみるとアリソン・ショウの声が悶絶しそうなほどに可愛かったので買ってしまいました。10年くらい出てくるのが遅かったらアニメ声とか言われていたのかもしれませんが、いわゆるロリータ・ヴォイスと言われるあの種の声。最近の写真を見ると結構老けていたんですが声は往年のままだった。この場合何ヴォイスというんだろうか。弱ババァヴォイス?

そんなヴォーカルにサウンドの方は中期Stranglersっぽいゴス+バロック音楽がエレクトロニック度80%増といった感じで、フワフワした妖しげな不思議ちゃんぽい雰囲気。このアルバムではまだ黒い感じがあるのですが、『Forever』の方になるとエレクトロニカ志向がさらに強まって、もはや聴く児○ポルノ。bjork好きがロリコンならcranes好きは真性の変態なのだろうか。ともかく単なるゴスロリ・バンドと扱うにはこの現代的な遊離感は惜しいです。


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Michael Yonkers / Grimwood

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Michael Yonkers Band
Grimwood


「ヨンカース」って読んでるんですが未だに誰からも訂正されたことがありません。ユンカースじゃあるまいし、どうなんでしょう。さて、ヨンカース(?)っていうと、傑作とされるのは、お脳の病気を疑わせるダウナーだけどハイテンションな反復チェーンソーFUZZギターが暴れまくる『Microminature Love』。このアルバムはその延長にあるものですが、1971年にプライベートリリースされて以降長い事廃盤になっており、この度めでたく再発。良い時代ですね。

ジャケットの本人からして眼が虚ろですが、聴いているこっちもだんだんこんな眼になります。頭掴まれてゆっくりとガレージサイケの海に沈められていくのです。不安定で怪しいヴォーカルとぶっ壊れギターと来ると身構えてしまいますが、始まりは意外に普通で油断してしまう。こうなるともう駄目です。ダウナーから一気に天国行きというクスリなしの快感を味わってしまい、廃人ミュージックゾンビです。ダウナーなサイケを求めて夜な夜な彷徨うことになるのです。


Michael Yonkers.com

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Two Gallants / s/t

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Two Gallants
Two Gallants


3rdアルバムにしてs/t。僕にしては珍しく1stの頃から持続して聴いているのですが、単なるルーツミュージック・フォロワーに毛の生えた程度(は言い過ぎなんだけども)からここまで成熟していってるのは感心します。ロックって真っ直ぐな樹形図にひょっこり小さく亜種の矢印があって、それがこいつら。しかもこの矢印後ろに向いていると言うなかなかの反骨ぶり。懐古って言うにはこの瑞々しい音は美しく響きすぎる。

彼らの場合スタート地点からしてルーツミュージックだったわけで、strokesやらrazorlightやらwhite stripesやらがはたと気がついてバックギアに入れたのと違って最初から(時間的な意味での)後方を見据えてたんでしょうが、それがようやく昇華された感じ。ヴォーカル/ギターとドラムという潔すぎる編成が、狙ったのかどうかフォーキーなミニマルっぽさも出してて良い。そんなバンドいたなぁ、で終わって欲しくないバンド。


two gallants.com

myspace.twogallants