whitecrossさんのブログ

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テーマ:
 
夜行観覧車 (著/湊 かなえ)




ああ…みんなただ平和に幸せに暮らしたいだけなのに

一体どうしてこんな事にっ…!!/(T▽T)\

(↑でも喜んでるww)


いやぁ~今回も楽しませていただきましたo(^-^)o


でもなんだか若干おとなしくなったというか、

おちついた感じになったと思うのは気のせいでしょうか?


もっとこう…ヒヤッ!ズバッ!グサッ!

みたいな感じが良いんですが…(笑)

今回はあんまり痛い思いをしなかったです。

もっと僕の心臓を痛めつけて欲しいかんじです。

(何?お前はMなのかっ!ww)


あと、今回はエンジンがかかるのが遅く、

200ページを超えたあたりから、

ようやくおもしろくなってきたよ!と感じました。


しかし今回は悪い面だけでなく、

それぞれに“良い面”も加わっている事により、

誰も悪くも良くも言えずより複雑になり、味方も反発もできずに

なんとも言えない心境に立たされる所が良かったです。


しかも、悪い部分も良い部分もそれほど誇張されてないので、

よけいにこう…リアルでして、

煮え切らない思いにさせられて、

終始悶えさせられる感じが良かったですね(^-^)



しかし結局真相はなんだったんだ?ってかんじなので、

ちょっと整理してみましょうか。



まず、遠藤家の母:真弓は、

一軒家があってこそ家族の本当の幸せはあると考えていました。


そして、ひばりヶ丘の土地の話を聞き、

娘の今後の幸せの為に高級住宅地に家を建てれば、

そのまま娘の彩花が良い人生へと登ってゆけるだろうと考えて、

ひばりヶ丘に家を建てました。


しかし母親が思う程優秀ではない彩花は、

私立中学受験に落ち、

まんぞくな友達もできずに市立中学へ通う事に。


そして隣家である高橋家は

みな優秀であるという事に彩花はコンプレクスを持っています。

坂道を登り降りする度に憂鬱はつのり、

感覚がおかしくなってしまう坂道病になってしまい、

これも全て家のせいだと怨み、

近所中に聞こえる罵声で騒ぎ、

癇癪を起こすようになります。


かたや高橋家は、兄:良幸だけ母親が違う3人兄弟。

母:淳子は美人で運動神経が良く、父:弘幸は医者。


良幸は顔は異母の方に似ましたが、

頭は父に似てそれなりに良く、医者を目指しています。

姉:比奈子は父親に似て頭が良く、

父のもう一つの夢である建築家を目指しています。

弟:慎司は母に似て美形でスポーツが得意でバスケ部に所属。


しかし淳子は自分の子供の優秀さを父にアピールし、

前妻とはりあう為に、慎司にも医者を目指せと圧力をかけます。


慎司は父似ではないので、どんなに頑張っても成績が伸びず、

追い詰められ、頭痛持ちになってしまいます。


テストで30位以内に入れなかった事で、

バスケ道具も母親に捨てられそうになり、

バスケの試合にも出られず、

遠藤家の彩花がいつもの癇癪を起した事がきっかけで、

慎司もついにキレてしまいます。


それをたまたま早く帰ってきていた弘幸が遭遇し、

呆れはて、慎司はもういいと切り捨てるセリフを吐いてしまいました。


それがきっかけで淳子は

自分と自分の子供が切り捨てられたように感じ、

弘幸を撲殺してしまいます。


弘幸が本当に自分の事が精いっぱいで

子供の事はそれほど期待していなかったのかは定かではありませんが、

だいたいこんな感じの事が事件の原因になっています。


でも、誰が悪いとははっきりとは言えませんが、

こうやって見てると

あえて言うとするならば、

母親陣が悪かったんじゃないかな~と思います。


体面ばかり気にして、

肝心の目の前の子供の気持ちを見ようとしなかった事が

原因とも言えると思います。


しかしそれに気付いたのは、

そんな体面をわざわざ気にしなくてよかった

ラメポこと小島さと子。


ラメポは寂しがりでおせっかいというウザさがなければ、

わりとこの本の中では出来てるいい人だったんでしょうね。


“殺人が起こるのは止めに入るやつがいないからだ”

って出てきますが、

ちゃんと止めに入ってましたしね。



でも事件のせいで最後

おせっかいがやける相手が増えた事により、

今だけうまく言ってるラメポですが、

その内高橋家の兄弟達にウザがられるんじゃないかと

今後が心配です(^_^;)


ほんと、老人のウザさって

はんぱじゃないですからねー…(^_^;)


マーくん、早く帰って来て

犠牲になってあげて、といった所です(笑)

(そして誰もスパンコール作品なんかいらないから

作るのやめて、って言ってもらいたいです(笑))

まぁ、ウザイから帰ってこないと思いますがね~w





あと、なんか謎だったのが、

キレてる間は特にそれが異常だと思ってない

遠藤親子にちょっと驚きでした。


彩花の“確かに癇癪おこしたのは自分だけど、

いつもと何が違うの?”って所に、

オイ!ちょっと待てええぇ!

その一言にどれだけみんな振り回されたと思ってんだ!

とツッコまずにはいられませんでした(^_^;)


しかも真弓の方も、

キレてる間は記憶がなく、

後になって本当にあれは私がやったのかしら?

なんて思ってるしで、

キレた事に対して罪悪感を持ってないのが不思議でした。


キレてる間って、そんなものなのかなぁ…??

最近怒ってないからもう思い出せないですが、

そう言われればそうだったような気もして、

なんだか不思議な気持ちになりました。


でも全員、自分の悪い部分に対しては

特に意識せずにあまり深く考えずにスルーしてますから、

案外そんなものなのかもしれませんね。

自分の悪い部分に対しては目がいかないのでしょう。

そういう意味でならば、僕自身も納得です。






だけど最終的に

真実はねじ曲げられて報道されましたが、

このやり方で母親を助ける事になったとしても、

真の意味では母親を救った事にはならず、

その場しのぎなんじゃないか?と思いました。


こうやって今後も母親をかばい続けると、

母親は自分の心を鍛える事が出来ずに、

最終的にはそれこそ「Nのために」の

母親のようになりかねないと思うのですが…(>_<)



うーん、でもまぁ、

こういう情を誘う解決法にする事で、

家族の今後が守られた(少しはマシになった)と思えば、

それはそれでよかったのかもしれないですしね。。



大切なのは今後であり、

本当に怖いのは、

罪よりも大衆の目、なんでしょうね…

おおコワイコワイ…(>_<)




本当、なんでいちいち自分の周り意外の事を

世界中に報道するのか、よくわからないです。

なんでそんな見ず知らずの他人の事件なんか

知らなきゃならないの?って思います。

基本他人に興味が無いので

なぜ報道するのかわかりませんが…


でもこうなってくると、

真実を報道するのが私の使命!みたいな熱血タイプ

(本当にいるのかはわかりませんが、

ドラマなんかで見るタイプ)には、

新たに迷わされる課題となりそうですね。






そしてタイトルの夜行観覧車って意味ですが、

てっきり最後に観覧車が出来て、

夜の遊園地で家族全員が観覧車に乗って

煌びやかな夜景を見てハッピーエンド、

みたいな流れになると思っていたのですが、

結局は読者自身が、

まるで観覧車にでも乗っているかのように主に夜間に、

さまざまな人間達を見ていく、といった意味なんでしょうか。

ええ…まぁ、たしかにいろんな風景が見れはしましたが。




だけど さ来年、日本一巨大な観覧車が出来るんだよ、ってのは、

なんだか夢があってよかったと思います。

それによって、なんとなく希望が垣間見られるので、

なんだか今回は家族がテーマとう事もあってか、

ほのかにあたたかさが感じられる作品でした(*^-^*)




あ、でも偶然、

作中の日付と同じようなタイミングで

感想書けたのがなんだか嬉しいです(^-^)

ああ…今頃一同、

ラメポんちで会話してるんだろうなぁ…

なんてかんじで♪(^-^)




はい、そんなわけで、

個人的には家族がテーマというよりは

全ては無理してしがみつきすぎて

坂道病に陥ってしまった人達の悲劇という、

“坂道病”がテーマに見えた

グッとくるような切なさがあった夜行観覧車でしたが、

これにて感想を終りたいと思います。


なんだかもっと言いたい事があったような気がするのですが…


本同様、もやもやした空気を残しつつ、終りにしちゃいましょう。



最近なんだかすっきりしないものばかり読んでるせいか、

そのすっきりしない感じに良さを見出し始めてきました。

そんなわけで、そんなもやっと本、

これからも読んでは楽しんでいきたいと思います。





ではこれにて。

おやすみなさ~い!☆



 
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