気まぐれな猫の日常

気まぐれな猫の、本とiPhoneとスタバのある生活


テーマ:

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。
花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。
謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、
突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。
犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。
正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。
世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。
重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。


気まぐれな猫の日常-20090926


映画化で話題になっている本書を手にとってみました。
とても重いテーマです。


重いテーマであるにも関わらず、すぐに引き込まれて
すらすら読めてしまうのはさすが東野作品きらきら!!


本書は大半が一人娘を殺された長峰の視点で描かれいる為
長峰にはすぐに感情移入し、
また加害者の少年側の背景等の描写が少なく
逃走中の葛藤みたいなものも描かれていない為、
加害者の少年には同情の余地もなく、憤りを感じずにはいられませんでした。


「どんな理由があろうと殺人はいけないことだ」なんて綺麗ごとを、
この長峰に面と向かって言える人がどれだけいるだろうと思いました。


また、警察側のやるせなさも伝わってきました。
「警察は市民を守っているわけじゃない。
警察が守ろうとするのは法律のほうだ。」
作中にこんなセリフがあります。
そして、法律は完璧ではない、だから改正が行われるのだと。

考えさせられますね。


それにしても、普通であれば登場人物の
誰に感情移入するかは読者に委ねられるものだと思いますが、
本書は極端なまでに長峰に同情が集まるようになっているのが少し気になりました汗
加害者は絶対的な悪であり、少年=法律に守られるべき存在となってます。
前述したように、加害者の少年に同情の余地も与えない為、
そんな息子をかばう母親にまで憤りを感じる程。


しかし現実にはきっと少年の家庭環境に問題があったり、
やはり少年というだけで守られるべき存在だと思う人がいたりで、
こんなにうまく長峰ばかりに同情が集まるのかなと。


もちろん作品中に様々な人たちの思惑も絡み合ってはいますが、
もっと色んな人に感情移入ができる様な設定だったら
もっと考えさせられたのでは、という気もします。


本書のレビューなんかを読んでいると、
「長峰の立場だったら自分も同じことをしたと思う」という意見も多かったですが、
実際問題どれだけの人がそれを行動に起こすかは疑問です。


決して加害者の少年に肩入れするワケではなく、
長峰に同情が寄せられる分、最後がやるせなさ過ぎるということですので悪しからず汗
仇討ちをよしとしているワケではないと思いますが、
長峰を正義だと感じてしまうことも危険だなと思ったり。。


それだけ色々考えさせられる作品でしたダッシュ

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