男性にとって身だしなみを整えるために重要なものの一つが、ひげそりだ。一般的に、電気シェーバー派とカミソリ派に好みは分かれるが、できるだけ短時間に、しかも肌荒れを防いでそりたいという願いは同じだろう。道具選びのポイントや、そり方で気をつけたいことを紹介する。(谷内誠)

[グラフで見る]ひげのイメージは?
 ■防水タイプが人気

 「最近は入浴時に使える防水タイプのシェーバーが登場し、ひげそりにかかる時間を短くしたい若年層に受けている」。こう話すのは家電量販店、ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京都千代田区)の横野剛さん。

 「商品全体の7~8割は水洗いができるタイプでメンテナンスをしやすい。1万~2万円が売れ筋だが、充電と洗浄、乾燥までできる3万~4万円の高級器も中高年層を中心に伸びている。『カミソリでそるとヒリヒリする』と乗り換える人も多い」という。

 これに対し、カミソリ大手のフェザー安全剃刀(かみそり)(大阪市北区)マーケティング部の内原俊幸さんは「カミソリの刃は1回でひげも産毛もそり落とせる。皮膚の上を何回も往復させなければ肌を傷めない。ただ、切れ味が落ちた刃を使い続ければ肌を傷めるので、5~10回使ってひげが引っかかるように感じれば交換してほしい」と言う。

 ひげそりに要する時間は、「カミソリだと3分ほど」(ファザー)。一方、シェーバー大手のパナソニック(大阪府門真(かどま)市)アプライアンス・ウェルネスマーケティング部の岡康之さんは「シェーバーなら平均2分。肌を誤って切ったりすることがないのも利点」とした上で、「かつてシェーバー市場では切れ味を競う“深ぞり戦争”があったが、最近は肌への優しさが求められるようになっている」と説明する。

 ■化膿防止に洗顔を

 東京医科大学病院皮膚科の三橋善比古(みつはし・よしひこ)教授は「切れ味の悪い刃や不衛生な刃でそると肌に細かい傷ができ、化膿(かのう)したりすることがあるので、そる前に洗顔を。シェーバーかカミソリかは、利便性と爽快感のバランスで使い分けてみては。ただ、毛穴に細菌が入って化膿したりしたときは、シェーバーを使って」とアドバイス。「ひげは朝方に伸びるので、そるなら朝。乾燥肌の人は皮膚科に相談し、保険がきく保湿外用薬を塗るのもいい」と話している。

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