第1話ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-その①
富・名声・力 かつて この世のすべてを手に入れてきた男
”海賊王” ゴールド・ロジャー
彼の死に際に放った一言は 全世界の人々を海へ駆り立てた
海賊王:「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろこの世にすべてをそこに置いてきた」
世は 大海賊時代を迎える--------------
ここは小さな港村だ 港には1年ほど前から 海賊船が停泊している
風は東 村はいたって平和である
海賊:「おい ルフィー何する気だ」
ルフィー:「ふん おれは遊び半分なんかじゃないっ!!もう あったまきた!!証拠を見せてやるっ!!!」
村の少年 モンキー・D・ルフィー
海賊:「だっはっは おう!やってみろ 何するか知らねぇがな!」
海賊:「またルフィーが面白ぇ事やってるよ」
ルフィー:「ふん!!」(自分の眼の下をナイフで刺す…)
海賊:「な…」
ルフィー:「いっっっっっってェ~~~~~~」
海賊:「バ…バカ野郎 何やってんだァ!!?」
海賊:「野郎共 乾杯だ!!ルフィーの根性と俺たちの大いなる旅に!!」
海賊:「がはははは 飲め飲め 酒!酒 酒たりねぇよ」
ルフィー:「あーいたくなかった」
船長:「うそつけ!!バカなことすんじゃねェ!!」
ルフィー:「おれはケガだって 全然怖くないんだ! 連れてってくれよ 次の航海!!俺だって海賊になりたいん だよ」
船長:「お前なんかが海賊になれるか!!カナヅチは海賊にとって致命的だぜ!」
海賊頭 ”赤髪のシャンクス”
ルフィー:「カナヅチでも船から落ちなきゃいいじゃないか!!それに戦っても俺は強いんだ」
ルフィー:「ちゃんと鍛えてるから おれのパンチは銃(ピストル)のように強いんだ!!」
シャンクス:「銃(ピストル)?へーそう」
ルフィー:「なんだ その言い方はぁ!!」
海賊:「おうおうルフィー!ご機嫌ナナメだなー 楽しくいこうぜ 海は広いし大きいし いろんな島を冒険するんだ 何より 自由っ!!」
シャンクス:「お前たちバカなこと吹き込むなよ」
海賊:「だって本当のことだもんなー」
海賊:「お頭 いいじゃねぇか 一度くらい連れてってやっても」
シャンクス:「じゃあ代わりに誰か船を降りろ」
海賊:「さぁ話は終わりだのもう!!」
ルフィー:「味方じゃないのかよ!!」
シャンクス:「要するにおまえはガキすぎるんだ せめて あと10歳年とったら考えてやるよ」
ルフィー:「このケチ シャンクスめ!! 言わせておけば!おれはガキじゃないっ!!」
シャンクス:「まァおこるな ジュースでも飲め」
ルフィー:「うわ!ありがとう!」
シャンクス:「ほらガキだ おもしれぇ!!」
ルフィー:「きたねぇぞ!!」
ルフィー:「ふうっ!もう疲れた 今日は顔に大ケガまでして頼んだのに!」
副船長:「ルフィ お頭の気持ちも 少しは組んでやれよ」
ルフィー:「副船長!シャンクスの気持ち?」
副船長:「そうさ…あれでも一応海賊の一統を率いるお頭だ 海賊になることの楽しさも知ってりゃ その反対の苛酷さや危険だって一番身にしみてわかってる」
副船長:「わかるか?別にお前の海賊になりたいって心意気を踏みにじりたいわけじゃねぇのさ」
ルフィー:「わかんないね!!シャンクスはおれをバカにして遊んでるだけなんだ」
シャンクス:「カナヅチ」
ルフィー:「ほら!!!」
酒場の店主:「相変わらず楽しそうですね船長さん」
シャンクス:「ああ こいつをからかうのはおれの楽しみなんだ」
副船長:「確かに楽しんでるな」
酒場の店主:「ルフィ あなたも何か食べてく?」
酒場の店主 マキノ
ルフィー:「ああ じゃあ”宝払い”で食う」
シャンクス:「でたな”宝払い”お前そりゃサギだぜ」
ルフィー:「違う!!ちゃんと おれは海賊になって 宝を見つけたら金を払いに来るんだ!!」
マキノ:「ふふふ 期待して待ってるわ」
ルフィー:「しししし」
ルフィー:「シャンクス あとどれくらいこの村にいるの?」
シャンクス:「そうだなぁ この村を拠点にして もう1年以上たつからな あと2・3回航海したら この村を離れてずっと北へ向かおうと思ってる」
ルフィー:「ふーん」
ルフィー:「あと2・3回かぁ…」
マキノ:「…………」
ルフィー:「おれ それまでに泳ぎの練習するよ!」
シャンクス:「そりゃいいことだな 勝手にがんばれ」
バキッ!!
客?:「邪魔するぜェ ほほう…これが海賊って輩かい…初めて見たぜ 間抜けたツラしてやがる」
ルフィー:「?」
マキノ:「…………!」
続く