復党問題で大揺れ…自民、造反組に乱れ【日刊スポーツ】

http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061125-121434.html


 郵政造反組の自民党復党をめぐり、党内や造反組を巻き込んだ5つのバトルが起きている。


きっかけは、中川秀直幹事長(62)が造反組のリーダー平沼赳夫衆院議員(67)に突き付けた、郵政民営化支持などを明確にするよう求めた“踏み絵”。


しかし、平沼氏らの復党を期待する党内勢力は逆に中川氏を批判、不協和音が起きている。


造反組の意見も一枚岩ではなく、24日も結論は出なかった。


復党の是非論は置いてきぼりで、個人の思惑だけが絡み合う泥沼の展開だ。


 復党に賛否両論が渦巻く自民党。この日、幹部がそろった役員連絡会は最悪のムードだった。


 前日の23日、復党条件を批判した中川昭一政調会長は、中川幹事長と言葉を交わさなかった。


早期復党を肯定する青木幹雄参院議員会長は「(平沼氏を除く11人の議員が郵政民営化関連法案の)本会議採決で賛成票を投じたのは最大の意思表示。


(復党は)参院選目当てではなく人情論で言っている」と、“情”論を持ち出し、中川幹事長に早期復党への理解を促した。


 中川執行部と参院執行部とで、参院選の主導権争いが絡むのも対立構図に拍車を掛ける。


中川幹事長は、その後の記者会見で「国民との約束は非情覚悟で守らなければ。情だけが支配することになれば、国民に相当の批判を受ける」と、青木発言に“筋”論で対抗。条件緩和は認められない考えを強調した。


 復党問題が停滞し始めたのは、中川幹事長が22日に平沼氏に突き付けた復党条件がきっかけ。平沼氏は態度を硬化させた。もともとライバル関係にある2人の対立も影を落とす。


 平沼氏ら造反組12人はこの日、中川幹事長の復党条件について協議したが、結論は出なかった。12人での復党が前提だが、ハードルの高さを理由に復党見送りも示唆する平沼氏と対照的に、早期復党が悲願の議員がいるのも事実。


「平沼氏があくまで信念にこだわるなら、別行動しかない」との声も漏れ、一枚岩ではない。復党願の期限は27日午前。その直前の27日朝に再度集まり、最終決定する。


 成り行き次第では政権基盤を揺るがしかねない問題に、安倍晋三首相(52)は「任せた以上(中川)幹事長が出した方針の中で協議してもらえるのでは」と一歩引いているが、泥沼化が進めば、首相が最終判断を迫られる可能性もある。


 情と筋が交錯する復党バトル。しかし、すべては政治家個人の思惑と対立が絡んだ“永田町の論理”で進められている。


[2006年11月25日8時10分 紙面から]

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