北勝力 引退相撲

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日本の国技である相撲。先週まで五月場所開催、開催中はどのニュースのスポーツコーナーでも結果を放送するし、日本人であれば現役・引退問わず一人ぐらいは力士の名前を言えるのではないでしょうか。

そんなテレビではお馴染みだけれど、なかなか生で観戦する機会が無い相撲を観て来ました。それも引退相撲。主役は昨年引退した元関脇・北勝力。

とあるきっかけで引退相撲のお手伝いを少しばかりする事になって、普段なら全く縁のない国技館の桝席にご招待。大したことしてないのに~と思いつつ、人生初体験にワクワクしながら両国に降り立ちました。

11時開場と同時に、国技館前の櫓から太鼓の音が。「これ、放送じゃなくて実際に叩いているんだよ」という知らないオジサンの説明にへぇ~と感心しつつ受付に。まぁ、この開場受付待ちの列が過去に参加したライブ、コンサート、その他イベント全て振り返っても経験した事の無い無秩序状態で、何だかな~という印象を。

やっとの事で門をくぐると入口前に黒山の人だかり。多分、誰かいるんだろうな~と思って近付くと、なんと居たのは引退相撲の主役・北勝力!気さくに握手やサインに応じていて、一気にテンションアップ。花に彩られた入口から席へ移動しました。

引退相撲は通常の取り組みとメインイベントである断髪式以外にも、普天王のニコニコ動画中継で話題になった相撲版漫才のような初切や、横綱の綱を締める様子、大銀杏の髪結い披露など、相撲のテレビ中継を見ているだけでは分からない様々な儀式的なものを見られてお得感満載。

北勝力断髪式


初切といい、相撲甚句という歌の披露といい、力士の方々は相撲にとどまらず芸達者だな~とつくづく感心。相撲の技に限らず、日頃の努力の賜物なのだろうけれど、次々と繰り広げられる出し物?を堪能する事ができました。

十両の取り組みに続き、中盤で断髪式が行われて。なんとハサミを入れる人は総勢200名以上!あいうえお順で呼ばれた人が流れ作業的に土俵に上がりハサミをいれて。

実際にハサミを入れた人に話を聞く機会があったので確認したところ、ほとんど切るポーズだけで実際に切れているか分からない程度しかハサミをいれていないとのこと。そうでなければ、オオトリの親方があんなにザクザク切れる訳無いな~と妙に納得。

4時間以上の引退セレモニーを観て、義務教育を終えたばかりの、大人になりかけとも言えない年から力士になるための鍛錬に励み、青春の全てをかけたと言って過言では無い現役力士としての生き方が終わってしまうのは、言葉にならない感慨があるのだろうと感じました。定年で会社を辞めていく職場の上役なら何人も見送って来たけれど、例えば60歳まで何十年も働いた年代と、会社員であれば一番油が乗っている年代での引退はやっぱり同じようで感覚が異なる。来賓挨拶で元議員の鈴木宗男氏が「関脇になれるのは、わずか2%。偉大な業績と言える」と讃えていて、その言葉には心から賛同するけれど、それでも怪我をきっかけに若くして“第二の人生”を歩まざるを得なくなった事には、言いようの無い寂しさを感じてしまう。

北勝力断髪式


テレビで観る大相撲中継さながら幕内の取り組みで幕を閉じた引退相撲。取組そのものは、本場所のような緊張感が無いのだろうな~という印象を受けたけれど、本来ならライバル同士、真剣勝負の力士達が、引退していく仲間のために部屋の違いも越えて皆でひとつの儀式を作っている雰囲気は、日本の伝統文化を守ろうとしている人達の気持ちが込められているようで、とても素敵な事に思えます。

北勝力断髪式


北勝力の所属する谷川部屋系列の関係者も大勢列席していて、高砂部屋や九重部屋も同系列らしく。小錦や九重親方も断髪式に出席。やっぱり元横綱、千代の富士を見た時が一番テンションが上がりました。

北勝力断髪式


余談ですが、桝席は狭いし足が疲れる!ゆっくり観るなら椅子席前方が良い気がします…。
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極秘任務なのに関わらず人前で派手な撃ち合いを繰り広げてしまったCIAエージェントのコンビ・タックとFDRは現場から内勤に移される。一方、商品品質チェックの仕事をしているローレンは街中でバッタリ再会した元カレが婚約者を連れていた事をグチったところ、愚痴を聞いてくれた友人が勝手にローレンを出会い系サイトに登録してしまい…。

二人のCIAエージェントが一人の女性の恋人候補から恋人に昇格するために、職権乱用し、あの手この手で恋敵である仕事上のパートナーを邪魔するドタバタコメディ。とにかく笑って楽しめる小技があちこちに散りばめられている。

タックとローレンは出会い系サイトで知り合い、FDRとローレンは行きつけのレンタルビデオ店で遭遇。タックとFDRはお互いの狙いを定めた女性が同一人物である事を早い段階で知り、彼女がどちらを選んでも恨みっこ無しと協定を結ぶが、次第に相手を出し抜こうと手段を選ばず邪魔するようになっていく。

ローレンがどちらを選ぶかの展開は結構分かりやすかったし、タックとFDRが内勤異動になるきっかけの任務で弟を二人に殺され、復讐を企むマフィアの行動が、相棒の恋路を邪魔するための監視により露見するんだろうな~という展開など、意外性も特別な目新しさも無いストーリーだけれど、何も考えず笑って観るには最適な映画。タックとFDRの二人が、恋愛には反則技(と言うより法律違反行為)の盗聴でローレンが自分達を批評する言葉を聞きながら次第に青くなる表情にはニヤッとさせられる。

二人のイケメンを天秤にかけるローレンは人によっては拒否反応を起こすかも知れないけれど、恋に踏み出すのに慎重な理由も二人の間で揺れる気持ちも分かり易くてキャラクター的には個人的には好感度大。どちらを選ぶか決めるために、二人でいる時に相手に向き合う態度が真摯に見えて、リース・ウィザースプーンはやっぱりコミカルな演技が上手いな~と実感。

似たような映画を今後観たらストーリーも忘れてしまうかも知れないけれど、今を楽しむにはオススメの一作。

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SPEC 天

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基本、映画館で観るのは洋画だけれども、今回観たのはテレビシリーズの続編『SPEC 天』。1年もすれば地上波で放送するだろうと思いつつ、続きが気になり観に行って来た。

ストーリーは海上のヨットで乗客が全員ミイラ化して見つかるという怪奇事件から展開。この事件を契機に“個々で暗躍していたスペックホルダー”が組織化して普通の人々を攻撃していると知った警察組織は、テレビシリーズでの秘かな捜査から一転、対テロとして大々的に壊滅する方向に打って出る。

テレビシリーズで謎のまま終わった伏線について、幾つも回答が出される。何人いるの?状態の津田の正体。スペックホルダー達の謎の集まり。警察組織が秘かに行っていたスペックホルダー狩の目的。ただ、結局は一つの疑問に回答が出ても新たな謎が登場するので、ちまたで言われているように、更なる続編への布石とも取れた。

テレビシリーズの頃からのお約束シーンも満載。当麻の書道から紙吹雪の「いただきました」から筋肉バカ瀬文のあり得ないアクションまで、思いの外本格的?なアクションシーンの合間に観客の笑いを誘う小ネタ満載で。

本格ミステリーのように真剣に伏線を追えば矛盾が見つかるのだろうし、かと言って何も考えずに楽しんで観るタイプのストーリーでも無く。辛口に批評するなら謎解き部分もコメディ要素も中途半端で好みが分かれる映画なのだろうけれど、適度に頭を使って非現実感を楽しむには最適な映画だと思う。

アメリカドラマの『HEROES』に似てるとの意見を見たことがあるけれど、『HEROES』を観たことのない人間としては『Xファイル』を観ていた時に似たワクワク感のある作品だな~と思う。『Xファイル』よりはおふざけ感が強いけれど、得意分野が対極のコンビや、お互い反発しながら助け合って信頼が生まれていく感じが作品の雰囲気を似せているなと。モルダーとスカリーのコンビ同様、当麻と瀬文のコンビも好きなので、是非とも『結(欠?)』も作って欲しいと思う。

蛇足だけれど、ライアーゲームの直と秋山の関係といい、SPECの当麻と瀬文の関係といい、本編では恋愛要素皆無なのに妙に親密な信頼関係を演じるのが戸田恵梨香は上手いな~と思った。そう言えばライアー続編は直が出ないと分かってスルーしたな…。

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