一体いくら広告費を使っているんだ?と街中に貼られているポスターやら何やら見ていていつも疑問に感じる『アリス・イン・ワンダーランド』。広告効果にやられて観に行って来た。


ストーリーはワンダーランドを旅したアリスが大人の仲間入りを果たすお年頃から幕を開ける。アリスは幼い頃のワンダーランドでの体験を未だに夢に見ており(しかも悪夢と断定)、常識にとらわれず自由な発想を持つ少女。


そんな彼女がいかにも堅苦しいお家柄の貴族の御曹司からプロポーズされる。しかし、プロポーズされた、その貴族のお屋敷で夢の中に繰り返し登場する“服を着たウサギ”を目にしたアリスはウサギを追って駆け出して…。



3Dで再現されるワンダーランドの世界はため息が出るほど幻想的で美しい。赤の女王の恐怖政治の元、世界は荒廃しているのに関わらず映像は本当に綺麗の一言に尽きて。きちがい帽子屋、チェシャ猫、遅刻ウサギ、赤の女王など、原作で登場するキャラクター作りも見事で、赤の女王がクリケットをするシーンなど、原作を彷彿させるシーンも多々あり、原作好きにもたまらない内容になっているのは見事としか言えず。


ただ、劇場でロード・オブ・ザ・リングを1作につき5回は観ている指輪マニアとしては、アリスが赤の女王の城に潜入する際に城の周りに巡らされた沼を渡るシーンはフロドとサムが渡った死者の沼地を思い出したし、アリスが戦士としてジャバウォッキーと戦うシーンはエオウィンが男装してアングマールの魔王と戦うシーンを彷彿させ、何だか指輪と被って仕方無かった。


出演している俳優陣で言うと、赤の女王役のヘレナ・ボナム・カーターがやっぱり上手い。恐怖政治を布きつつ、妹のように民衆に愛されたいと心のどこかで願っている悲哀さも出ていて良い女優さんだな~と感嘆した。それに比べると、常に肘を曲げてお姫様ちっくにしているアン・ハサウェイは何故それほど民衆に慕われているかが今ひとつ納得できず。殺生はしないと言いつつ、一生誰とも話せない場所に追放って、本当にラストの「いっそ殺してくれ」と言いたくなる気持ちも分かるほど、惨い行為な気がするが…。


蛇足だが、数年前にはまって集めまくっていた海洋堂のアリスフィギュア(原作イラストベース)を久々に引っ張り出して来て部屋に飾ってみた(笑)。あのシリーズ、映画公開記念で復活してくれないかな~。


娯楽作品として映画館で観るには最適の一作だと思った。


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シャッター・アイランド

テーマ:

好きなジャンルと言われて答えるのはミステリー、サスペンス、ファンタジー。

なのでこの映画も予告で観て「絶対に劇場で観てやる!」と意気込んで行ってきた。


感想を一言で言うと「案外結末が途中で予測付いたな」という点。

物語はいきなり船酔いレオ様のゲロ吐きシーンから展開。フェリーで一種不気味な雰囲気をまとう島へたどり着き、嵐で足止め。女性患者が1名行方不明になっており島は厳戒態勢、おまけに島に居る精神用病患者の大半が殺人事件の有罪者。


保安官として患者の行方不明事件を捜査するテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は誰もが何かを隠していることに気付く。観ているうちに何度かアガサ・クリスティの『そして誰も居なくなった』を思い出すような、何だかラストには誰も居なくなるんじゃ無いかなと思うシーンも多々あり。


レオナルド・ディカプリオはさすがに演技派だな~というカンジで心理的に追い込まれていく捜査官役が本当にはまっていたし、ストーリー的にも第二次大戦後、戦犯として裁かれることを避けるためにアメリカへ亡命してきたドイツの元軍医と、ドイツの最先端医療を自国で吸収したいアメリカの国の意向、と内容も重厚で見応え有り。


なのに、意外とあっさり結末分かるじゃん、という拍子抜け感が否めなかった。おまけに島での捜査シーンは意外と単調で観ていて中だるみする。もう少しメリハリあっても良いんじゃ無いかな~みたいな印象で。


話として面白く無くは無いけれど、DVDで十分かな~という感想を抱いた。


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