チャオは今年12才のラヴラドールレトリバーです。
4年前にチャオのことを可愛がっていた義母が突然亡くなりました。
健康で元気な義父がいましたが、世間では「老人」と呼ばれる年でしたし、何よりも義母を亡くしたことから「やる気」をなくした義父は、チャオと生活することを拒絶しました。
義父にしてみれば、チャオに義母との思い出が重なったのかもしれません。
でも、それは人間の勝手な都合でチャオにはまったく罪はありません。
マンション暮らしの私達に大型犬のチャオを引き取る事はできず、かといって高齢犬の域に入ってきているチャオを他の人に託すことはできない…
そんな矢先、義父が緊急入院することになりました。
命に別状ある病気ではなかったのですが、手術をすることになり2週間近く留守にすることに…
リールとジュジュのお里である、ワタシの友人に相談した所、快くチャオを預かってくれると…友人宅はチャオのお里でもあります。
義父は「退院してもチャオの面倒は絶対みれない」の一点張り…
確かに大型犬を運動させることはムリなのかもしれないし「独居老人」の義父にまた突然何かがあった時、私達も対処しきれるかが不安でした。
友人家族はとても暖かい心でチャオを迎えてくれて、世話をしてくれました。
義父と二人になったチャオはいつも「オリ」の中…義父は「オリの中で動いてるんだから散歩はいらないんだ」と…それが毎日、みんなが声をかけてくれる、散歩をしてくれる…自分を気にかけてくれる。
義父と二人の時はどんよりとした顔だったチャオの表情が優しい、可愛い顔に変わりました。
こうなると、やっぱりチャオを義父の元に返すのは義父にもチャオにも「よくないこと」が起きる。
友人家族も「チャオの安住の地をみつけてあげて!それまではここにいていいから」と言ってくれたので、その言葉に甘え「安住の地」を探すことにしました。
とはいっても、どうやって探せばいいのか?まったくの手探り状態の時に読売新聞に載った記事から静岡にある日本ドックホーム協会
を知りました。
ここは、ペットと暮らしているお年寄りが高齢の為、やむなくペットを手放さなければいけない…という現状に「こりゃ、いかん」と立ち上がってくれた団体です。
テレビでは時々怪しい団体を報道したりということもあるし…どうなんだろう?という半信半疑の気持ちで見学に伺ったというのはホントのところです。
でも、そこにいるイヌやネコのカオを見ると、どの子もみんな優しい顔…険しい顔の子は一人もいなかった。
イヌは確かに吠えました…それは、私達を先導してくださった団体の方の姿を見て「おじちゃん!ボクの所にも来てよ~」っていう、嬉しい鳴き声。
そして、ネコはみんなスリスリ寄ってきました。
「ワタシをいい子、いい子して~」って…それは、お世話をしてくださる方々が優しく接してくださってるからネコも人間を見ても安心できてるんだって証拠じゃないかなぁ~
人間と接していないネコは人間を見ると「シャ~」と威嚇したり、逃げますよね。
それがなかった…ネコの様子を見て、私達はこちらにチャオをお願いしても大丈夫と確信しました。
団体の方も義父とチャオとの関係を真剣に聞いてくださり「すぐに連れて来た方がいいよ」と快く、受け入れてくださいました。
2004年4月、半年お世話になった友人宅からチャオは静岡の日本ドックホーム協会
に移りました。
それから1年がたちました。
チャオは今もとっても元気です。
毎日「チャオ」「チャオ」と声をかけてもらえるので、可愛いお顔がますます可愛くなりました。
そして、パワフルおじいちゃんです。
ここから4時間近くかかるので1年に2度くらいしか逢えない状況ですが、協会のブログわんにゃん奮闘記
に登場させてもらったりして彼の元気な姿が見られます。
ここにいるイヌやネコたちは「支援」を「助け」を待っています。
団体の皆さんの力だけでは足りない部分がたくさんあります。
もともとは「高齢者が一緒に生活できなくなった子達を引き取る」…と、いうところから始まったこの団体ですが、今はそういう子たち以外の子もたくさんいます。
心ない人間が自分のその時だけの「欲」で手にした「命」を簡単に捨ててしまう…その子達も救おうと今、頑張っています。
近くにいて「手」を差し出すことができないワタシにできることは、少しでも皆さんに日本ドックホーム協会
のことを知ってもらうことだと思い記事にしました。
まだまだ元気です。