チャッピー

テーマ:

 

生まれたばかりのチャッピーが、治安の悪い街で悪い事をどんどん覚えていく姿を観ると、これは警察ロボットに限った事ではないなと実感しました。

 

この作品はこの様な悲劇を起こさない為の警告の様にも感じます。


舞台は南アフリカのヨハネスブルグです。

 

貧富の差が激しくスラム化が進んだこの街では、警察の対応のみで犯罪を対処しきれなくなってしまいました。

 

そこで採用されたのがテトラバーグ社のロボット警察。

 

彼らの活躍により、都市の犯罪をかなり抑止出来る様になっています。


このロボットの造形が必要以上にごつごつしていて良いです。

 

開発者はディオンという男性ですが、熱心な彼は新たに人工知能の開発にも成功します。

 

早速女上司に報告するも、現状のロボット警察以上の機能は要らないと言われあっさり却下されてしまいます。


そこで仕方なくディオンは、破棄処分される事が決定しているロボット警察22号に、開発した人工知能を取り込みます。

 

この様にしてチャッピーは生まれる訳ですが、ディオンはこのタイミングでギャング集団に誘拐されてしまいややこしい事に。

 

チャッピーが生まれた場所はギャングの住家である事が、皮肉にも少し笑えます。

 

しかしこれが後々笑えない事態へと展開していくのが、ストーリー的に面白いなと思いました。


チャッピーはロボットなので永遠に生き続ける事が出来そうなものですが、バッテリーが5日しか持たないという事実を知らされてしょんぼりします。

 

ディオンの様に賢い人が、なぜそこの所を最初にちゃんと考慮しなかったのか?と呆れました。

 

チャッピーが死んでしまった犬と、元気に生きている犬を見比べるシーンは切ないです。


生きたいと思うチャッピーを利用しようとする悪いニンジャという男ですが、ラストでは意外な一面を見せてくれ泣けました。

 

またライバルキャラであるムーアという人物をヒュー・ジャックマンが上手く演じきっています。

 

この男が本当に悪くて憤りを感じました。


見た限りでは、ムーアは開発者としてある程度豊かな生活を維持出来ていると思うのです。

 

生きるか死ぬかで皆が大変な時に、己が認められたいが故に多くの犠牲者を出したムーアの様な人物が一番許せないと思います。

 

が、この様な人物像を敵キャラに設定する事により、多くの人から愛され共感される作品に仕上がっているのではないかと思います。
 

AD