2015.12.11(金)

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 野坂昭如さんが亡くなった。

 私の手元に、古い昭和50年9月発行の本がある。
「戦争童話集」。
なんと装丁は池田満寿夫。
童話に似合わない芸術的な絵。

 この本を、くり返し繰り返し8月15日が近づくと、ここへ来る子どもたちに読み聞かせて来た。
12話すべてが昭和20年8月15日から始まる。
わかりにく表現は言い替えた。

 最近は、15日近辺で峠工房も夏休みをとるので読まなくなったが、横浜市で使っている国語教科書3年生で、「ちいちゃんのかげ送り」という話が載っている。
音読の宿題があると、親たちがたまらなくなる。

 だからなのか、当時、皆よく聞いてくれた。
あまり「聞いて、理解」が得意でない子には、必ず第1話を読んだ。
いつも目次を見せて、どれ聞きたい?と選んでもらい、希望通りの話を呼んだが、4話の「凧になったお母さん」は拒否。
どうして?には、先生が泣いちゃうから読まないよ。
すべてつらいのだが、4話だけは声を出して読んだら、自分がグダグダになりそうだったから。

 野坂氏のファンというわけではなく、戦争童話集のファンというよりも、この本を宝物のように思っている。
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2015.11.7(土)

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 Yちゃんの連絡帳に「くつ下、NY君に渡しました。うわぁ……キャンプのにおいだ、と大喜び。かわいい~~」と記されていた。

 Y君、今回初参加のキャンプ。
夏の時と違って、本物の山小屋泊まりで、ポットン便所に電気も無い、ガスも無い、水は上流から引いている沢の水、清潔、抗菌のともいえない寝具。
そんな環境に拒否感持たないかと、少なからず心配で?事前にお母さんに、気になること、不安なことなどを書いてもらった。
きめ細かく記してもらって、ありがたかった。

 だが、おとなの心配なんて、なんのこともない。
峠からバス停に向かう道ですでに皆に(特に園長に)なじんで、その後も特に問題なし。

 で、くつ下とは、戸沢山荘に無事到着し、子どもたちが大好きな川を見に行った時、不慣れな彼が石の上ですべって水へ落ち、体制たてなおそうとする彼に、スタッフが手を貸そうとしたけれど、再度すべって、ジャッボーン!この涼しい季節に首までどっぷり。
ぬれた中でも、くつとくつ下の被害甚大で、身ぐるみ着替えた後、すべてを小屋のストーブ真上の金網にかけてかわかしたのだが、ちょっと厚めのくつ下は、翌朝になってもしめっていた。
忘れ物になるところを回収し、先週Yちゃんにあずけて返してもらった、というわけ。

 そして「キャンプのにおいだー」のセリフ。
なんともうれしいじゃないですか。
子ども等は、「アニメとか漫画の旅人ってさぁ、夜こんなんだよね」なんていいつつ、夕食を作った残り火を囲んで楽しんでいたようだ。

 学校行事では体験できないこと、とよく言われるが、峠のやること少し個性的で、いいかげん。
親たちが納得してくれさえすれば、かなり枠を取り払った行動ができる。

 それがいやな人もいるとは承知なんだけど、「キャンプのにおい」「アニメのたびびと」……最高だと思う。

 また何か計画したくなってしまった。
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