2012.11.17(土)

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 今日予約の2人を迎えに行ってる間に、Hくんから電話があったとか。留守電にして出かけたのだが、何回かかけたらしい。


 ひとりで留守番、淋しいのだなー。

「用事は別にないけど──つまんないから。」


 「ゲームしたりテレビ見たりしてる」と言うから、じゃあ11時半になったらまた先生から電話するね。多目的室で、チビポケハウスで遊んで盛り上がっているYuちゃんの声入りで電話。つまんなそー。


 今度、バスと地下鉄で1人で来られるように練習しようよ、そうすれば1人で来たい時来られるからね。

と、はげます。


 それから15分後くりあに、彼から電話。

「先生におすすめの車があったよ。ワーゲンのね───」

しばらく車の話題につきあった。話したいんだな。ゲームが面白くても、車がすきでも、聞いてくれる人、いっしょに盛り上がってくれる人がいてこそなんだ。


 人恋しい、誰かと分かちあいたい、って大切なこと。

去年の冬は私のカゼひきで挫折したけど、今度こそ本気で交通機関利用訓練をしよう、と強く思った。

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2012.11.10(土)

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 A君の連絡帳に、彼のたび重なる予測不能の衝動的行動に、お母ちゃんがブチ切れて怒りが止まらなくなり、騒ぎに驚いた近所の人に通報された、とあった・


 悪いけれど、少しだけ笑ってしまった。1歩まちがえば大変な事になる、という心配も、「このヤロー、またやりやがって!」の腹立ちもわかるけれど、真剣さも伝わってくるけど、親がパニックになってはダメよ。

「警察が来てしまった」を教訓にしてほしい、と思う。


 それにしても、みんないろんな苦労をしている。


 今回は、どんな行動が、どんな時にでたのかわからないので、なんとも言えないが。機会を作るなり、電話でもいいから、ぜひくわしく教えて欲ほしい。


 親や周囲のおとなには予測もつかないわけのわからない衝動でも、本人にはなにかあるはず。

例えば、何かが見えたから(考えての行動ではなく)手が出た、とか。

峠ではこれを「芽から手が出る。」と言ってる。

又は、リラックスして精神的にからっぽ状態の時に、本人が認識せず(意識せず?)やっちまう!とか。


 多動症らしさの発露?とでも言ったらいいのか………。

本人「どうして」が説明できるはずのないこと。だからなおのこと、おとは腹が立つのだ。

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2012.11.05(日)

 夕方、Tさんが「とろろまだあります?」とやって来た。

とろろとは、宮城県石巻市雄勝町の、その名も「喜昆布商店」の手引きのとろろ昆布のこと。


 「封を切ってテーブルの上に置いといたら、Yちゃんに全部食べられちゃったのよ。」

版画教室のアイドル、自閉症のY君も、今年成人式をやった「おとな」だ。どうも海草が好きらしい。


 雄勝町のその昆布は、新年会の福袋にも入れたお取り寄せ品。今回の展覧会に、ささやかで押しつけがましくない、被災地コーナーを設けて、お客様に買っていただいたり、お礼にさしあげたりした。南相馬のサブレーもいっしょ。


 Y君は、5年生の時から版画教室に来ているから、10年選手の大ベテランだ。Y君とのつきあいが10年ということは、弟のDちゃん──もう高3だから「ちゃん」ではないのだが、私にとっては、いつまでもDちゃん風味──とのつきあいも10年になる。

小学校の時は、遠足やキャンプ、その他のイベントに、いつも参加した。今はどうか知らないが、モーレツなおしゃべる小僧で、吸う息吐く息、全て言葉になる、と皆で笑ったが、お母さんはこの子のおしゃべりが、どんなにかうれしかろうと思った。


 いつも兄のことに気をつかっていて、「これ食べる?好き?」などには、まず「Yちゃんは好きだけよ。」

オマエはどうなのよ?に「ボクも好きだけど……」と答える。


誰かの役に立つのがうれしくて、実際お母さんはずい分助けられただろう。私にも、「先生、ボクがいてくれて助かったでしょうv!」などといって、心から、ウン助かったよと答えたものだ。


 そのD君が中学入学後すぐつっとった。1学期が終わるか終わらないかぐらいで、学校に行かれなくなった。

最初は、一過性だろうと軽く見ていたが、時がたつにつれ、学校のそばを通ることもできなくなった。


 その頃、納期が迫っている仕事が忙しいときなど、よく手伝いに来てくれた。「Y君が来ると、もれなくステキなおやつがついてきます」などと大歓迎。でもそれもイヤと言うようになり、気にしつつも大らかなお母さんを信じて、いつか立ち直ることを願った。


 そして彼は立ち直ったのだ。菓子折りもってお母さんと2人「いろいろあったけど、高校に受かりました」と来た日のことは忘れられない。

「鉄道オタクの集まるとこなの。でも、そこへ行きたいと言ってがんばったから。」

母の笑顔もうれしかった。


 彼は今、大学へ行きたいと、予備校へも通っている。

教師になりたいそうだ。苦しんだ分きっと、すばらしい先生になることだろうと思う。

まず大学受からなくちゃね。

とろろ昆布ちゃんと食べて、がんばってね。

Y君には、ご用心!!

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