きょうの朝刊のある記事に引っかかった。
見出し、軽度発達障害児のライナス学園「ネットで中傷、生徒減」との、学校側の会見記事。
インターネットの掲示板に中傷が書き込まれた影響などで生徒数が激減したことを明らかにしたそうだ。
この学校(とは言いたくないのだが)のことは、2006年6月30日付けの自分の日記に簡単に書いている。
ちょうどその頃、フジTVで、「ガラス細工の子どもたち」というタイトルで、2回にわたって密着取材物が放映された。
まずそのタイトルにものすごく腹がたった。
でもまァ見たんだけど。
長いこと藤沢で、フリースペースとしてやって来ていて、それなりの成果をあげていたのだが、前年突然学校になり、小泉改革の悪のりか?と思えるようなことだった。
学校になることに関しては、内部でも寝耳に水のような話との批判もあったようだとも聞いたが、とにかく風祭という不便な場所に開校した。
私は、06年の日記で、学校名は出していないし、その学校を否定するつもりもない、現実にそこしか受け入れてもらえない子もいるし、そこ育ちであるが故に、この世の中で生きられなくなった者がいるのも事実だから、存在しなければならないだろう、と書いている。
今、天下はれて学校名が言えるわけだ。
私の持っていた情報は、ネットから得たものではない。
実際に、そこへ通いたいと熱望し、6年生で公立校から転校した児童や、その親、在校生の親などからのナマ情報である。
ネット掲示板、2ちゃんねるが誹謗中傷の書き込みしたとかどうだとかとは無縁のこと。
その頃から、私の周辺の発達障害児の親たちの間では、すこぶ評判が悪かった。
「あそこはやめた方がいい」という人がかなりいた。
ネットがなくても、さまざまな苦い体験をした人たちは、話をする。
親たちは、進路や将来について悩み、情報を欲しがっているわけだし、インターネットなどやっていない人だって大勢いる。
でも話は拡散する。
ところで、公立校から転校入学した、広汎性発達障害の子どもだが、彼は「ライナスこそ自分に合ったやりかたで勉強ができるところだ」との大いなる希望を持って、「今は夢のお城に見えているけれど実際に夢のお城なんてないのだよ」という峠工房の注意を振り切って、明るい(と見えた)一歩を踏み出した。
が、その足は、夏休みを待たずに止まってしまった。
「ライナスにいては自分がだめになってしまう」
「弱い子をいじめたり、大きい人たちはすごく自分勝手だ」
「毎日農作業で、いつ勉強が始まるのかわからないし、教科書ももらえない」
「トイレに平気でガムを捨てたり」
こちらとしては、「だから言ったじゃないの」だが、とうとうライナスへ行かれなくなった彼を放っておくわけにもいかず、親の相談にのり、あれこれ対策を考えて、もう1度公立校に戻れるようにした。
無事卒業して、今はちゃんとした私立校に通えている。
もしライナス学園が、真から子どもや親の信頼を得られる教育をしているのならば、ネット掲示板の中傷を鵜呑みにして、退学したり、受験を控えたりするだろうか。
高い入学金を、みすみすドブにすてるようなことをするだろうか。
他にも、いろいろな「中傷」の情報が入っているが、言~わない!
ウッタエられちゃうから。
新聞には、こういう記者会見がありました、ということを読者にしらせるためだけの記事として載せたのかもしれないが、それにしては、比重がかたむきすぎていると感じるのだ。
それとも、ウラに糸を操る何者かがいるの?
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