忘れん坊のメモ帳57

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1週間前、11月13日、私は、はるばる東京六本木のインターコンチネンタルホテルという、きらびやかな、日頃まるで縁のないところへ行った。
今年最大の、というよりも、60ウン年間で、と言った方が合ってるかもしれないが、社会貢献支援財団から表彰されるという驚くべき事で・・・・・・。
恥ずかしながら、このような仕事をしてきたにもかかわらず、私は知らなかった。長い間、無認可で、目の前の人たちばかり見つめて歩いて来たせいか、助成金などの申請についても、この2~3年に、「やってみよう」と思いついた始末である。
夏の、まだ暑い頃、この財団の理事の方から突然「今年の表彰の候補になっている」とのお電話をいただき、掛け値なしにびっくりしてしまった。「あのー、いったいどうして峠工房のことをご存知なのでしょうか」と、しどろもどろ。
神奈川新聞の記事を見て、とのこと。8月24日、暑くてやぶ蚊がブンブンしている峠工房へ、ヒアリングにいらして、ありのままのところをお話し、見ていただいたのだが、昨年度の表彰の資料を見て、「こりゃァ、ウチみたいなところはダメだ」。
何しろ、みんな立派な仕事をしている人たちばかりだし、「ただ、ここで続けてきただけ」の峠工房及び私こと松本が、ふさわしいとはとても思えなかった。
表彰式には、常陸宮ご夫妻もおいでになるのだと。ますます、峠工房にはありえない、という確信が強まる。
そんな、ヘンな確信のまま1ヶ月が過ぎて、9月28日に、「選考されました」との知らせ。不自然に落ち着き払った応対をした後で、驚きと喜びが押し寄せてきた。
それでも、何か、有り得ない事のような気分で、日が過ぎた。
「何着てくの?」「顔になんか塗ったほうがいいよ」「髪の毛なんとかしなきゃ」「迷子にならずに行ける?」周囲はまことに、行為に満ちたからかいにあふれ、私自身式を考えるとかなり緊張した。
で、当日、朝5時おきして、6時15分に家を出て、8時45分と言う集合時間を気にしつつ、無事8時30分に目的の場所にたどり着いた。これが一番疲れた。
式そのものは、しっかりリハーサルもあったし、サポート体制も整っていて、緊張するということはなかったが、立ち位置その他がきっちり決められている上に、座席から立ってすぐは足が痛いので、それをごまかすのに気を取られたりして、壇上のスクリーンや、宮様のお顔をちゃんと見るなんてできなかった。
何はともあれ無事済んで、周囲の人や、長い間応援しはげましてくださった人たちが、喜んでくれて、万分の一のご恩返しができたかなと、心から嬉しく思っている。
また、初めての人に会うときに、「どこの馬の骨」ともわからぬ者でなく、ある意味社会的認知を受けた存在として、自己紹介できるのは便利で良いなと感じている。
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