忘れん坊のメモ帳43

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 おやつの時間(正しくは午前の休憩時間)に、K1が「このあいだ、高橋先生、ボクのこと、だいぶほめてくれたよね」とにこにこして言った。版画教室でのことだ。「何言ってるんだよ。高橋先生はいつだってK1のことはベタホメじゃん」
 先生は惜しみなくみんなをほめてくれるが、やはりケイイチとYO1のことは特別にかわいがっている、というか面白がっている。
K1は、先生でなくても、心から「本当にじょうずになった」と思う。「おりこう」に関して言えば、ウーン、やっぱりおりこうになったよなァ。たとえば先生にほめられると、以前はただニヤニヤ笑っていたが、昨日は、「そんなことないです」なんて小さい声で答えたりしていたし、彼なりに体調管理に気をつけてもいる。
 きょうの昼ごはんは、自分で食べるラーメンを作らせた。生協の新製品で、生ラーメンだけど、ゆでこぼし不要の煮込みラーメンというのがあり、試してみたら、汁の味が良くて、なかなかのスグレモノ。休みの日、1人のときはいつもカップめんだと言っていたから、作り方を覚えればこっちの方がいい。野菜も一緒にとれるし。
 彼に進呈する計量カップ(300CC用)の透明部分の250CCのところにマジックで線を引き、「ここまで水を入れて2杯ネ」。お湯がわいたら野菜を入れて、また煮立ったらめんを入れてほぐして、また煮立ったらスープを入れる。スープは液体スープだから、小さめの湯飲み茶わんに立てて上をはさみで切って入れる。たおさないよう気をつけて。家で作るときの野菜は、スーパーで、切ったものをビニール袋に入れて売ってるのや、もやしを使うといいよ。朝ごはんのハムが残っていたら、それも入れちゃっていいよね。ガスの火ややけどに気をつけて。
 そんな調理実習で自分のラーメンを作った。「ゆでたまごなんか入れてもいいんだよネ。この頃、じょうずに作れるようになったから」などと言いながら食べた。帰りに、作りかた紙にかいてあげようか、と言ったら、覚えたから大丈夫ですと自信ありげだった。
 食べる事は生活の基本だし、発作を止める薬を飲んでいる彼が、自分で出来得る限りの健康管理は続けられるようにしたいと心がけている。母が入院してしまって男2人の夜の食卓は、いつも買ってきたおかずとなる。朝は自分で、パンとハムと生野菜と牛乳を入れたコーヒー、というパターンでしたくしている。だから、峠での昼食は野菜中心にしている。作ったものを持たせることもある。家族でも親戚でもない立場で考え付くことは、すべてやろうと思っている。
でも、その心遣いを生かすのはK1自身なのだから、生かしてくれている彼は、やっぱり「おりこう」だ。
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