海外でのMC業務、英語と日本語の違い、原稿の覚え方 | Washoku Lovers - オーストラリアで夢を叶える女性起業家の話

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オーストラリアで起業して9年目
2023年「丁寧な暮らし」
会社経営者として、大学院入学を目指す就学者として、そして1歳になった息子の母として、様々な観点から日々感じることをゆるやかに更新しています。

いよいよ明日に迫ったイベント、準備は万全!と言いたいところですが…

色んなハプニングに見舞われています。

まぁ、それがイベントの醍醐味の1つとも言えますねw

 

今回は世界のお米文化を紹介するイベントなので、その中で私達はブース出展だけではなく

ステージにてクッキングデモンストレーションを行う予定です。

 

その中でMCを務めるわけですが、そのMCについて今日はブログを書きたいと思いました。

長いですよ〜w

 

私は、日本に居た時、大学時代にMCをアルバイトで行なっていました。

なんとデビューは、大阪・電気の街、でんでんタウンの電気屋さんで、年賀状ソフトを販売するというお仕事でした。マイクを使って、与えられた原稿をひたすら読む。だけではもちろん誰も立ち止まってくれません。そこは大阪のど真ん中、ミナミのでんでんタウンです。

「何をもそもそ言ってんねや〜」という話になってしまいます。

5日間続いたそのお仕事の中で、私のMCはメキメキと鍛えられたわけです。

 

元気に

 

明るく

 

楽しく

 

お客様が会話に入りたくなる=立ち止まっていただく

 

それらがとても大事なことを、初っ端のアルバイトで学べたことはとても大きな経験でした。

 

そしてその後、事務所に所属し、少しづつお仕事が大きなイベントへと移っていきました。

しかし所属していた事務所が自然に与えてくれる仕事はなく、マネージャーが手配してくれたオーディションを受けに行くというTHE実力社会だったわけです。

売れているMCさんは、指名されるのでオーディションには行く必要なかったと思いますが、無名のMCはオーディションで自分を売り込む必要がありました。

 

大学生のひよっこが、そんな実力社会に放り込まれたらどうなるか・・

二極化します。

大学の本業であるべき勉強の優先順位は下げずに、アルバイトはアルバイトと割り切ってやれる人と、

大学よりも楽しくなってアルバイトを本業にしようかと悩むほどのめり込むタイプ。

私は完全に後者でした。

 

MCとして実績がつけばつくほど、できる仕事の幅も広がっていきます。楽しくて仕方ありませんでした。実力社会は、認められれば認められるほどに楽しくなっていきます。仕事が増えれば、大学に行く時間がなくなります。それが、なに?私はもう大人の道を歩いてるんだから、というような感じでした。(お恥ずかしい話ですが)

 

大きな転機は、日産ミスフェアレディの方々を大阪モーターショーで見た時でした。

その上品さと華麗さ、そしてナレーションの上手さは、私達イベントMCと比べると軍を抜いていました。なんだ、なんだ、この人達は!

 

興味を持つと、いてもたってもいられない質の私は、「日産ミスフェアレディ」という職業について調べ尽くしました。日産自動車の本社には総合受付と銀座4丁目交差点に日産ギャラリーがあり、販売会社とは一線を画すその本社直属のギャラリーでは、日産自動車の顔となり、車の良さをPRするスペシャリストがいるということ。またその業務は、日本国内だけにとどまらず、海外のモーターショーにまで及び、日産自動車の顔となりPR業務を行うという夢のような仕事でした。

 

この仕事を、やりたい!!

またこの仕事を知ってすぐの応募時期にさしかかるという絶妙なタイミングに恵まれた私は、やるべき優先順位が180度変わりました。

前述の通り、大学にはあまり行かずに仕事ばかりしていた私は、今更ストレートに卒業は無理でしょうという状況でした。

日産ミスフェアレディの応募条件は、大学卒業資格があります。

 

今でもそうですが、方向性が定まれば猪突猛進です。

絶対に勝つまで諦めません

そこからは、大学を卒業することと、当時10万倍と言われた試験を突破することだけに集中しました。

書類審査、筆記試験(一般常識と作文、そしてSPI)、

私服での面接、ナレーション審査、ウォーキング審査、そして最終面接と

大阪から東京までの移動は往復10回を超えました。

そして、内定

この世のすべてに感謝して、本当に願って200%で努力すれば不可能はないのかもしれないと思った瞬間でした。

 

予定通り大学も卒業し、東京へと移り住むわけですが

入社後3ヶ月は新人研修として、日産ミスフェアレディになるための徹底的な訓練が始まります。車のエキスパートであり、日産車の知識は創業当初からすべて暗記です。もちろん、日産の顔として業務をするにあたり、一車種でも知りませんなんてことは絶対に言えません。また身振り手振りから最高級の接遇も、銀座の優美さと共に叩き込まれました。

冗談ではなく寝る暇がないほど過酷なものだったのですが、その中でも私はやはりMC業務に魅了されていきました。

 

今までイベントMCをしていた時に、原稿を見ながら話すのはあたりまえでした。

それが普通なスタンダードでした。

でも日産ミスフェアレディは違います。原稿は何時間前に直前に変更になったとしても、絶対に完璧に暗記しなければいけません。しかも原稿を頭の中で追うのではなく、言葉を自分のものとして発せられるまでにならなければいけません。

その上でモデル業務があります。これは車を囲んで、2人で行います。

それが美しくてとても厳しい先輩だったりすると、もう大変です(笑)

MCの原稿と音楽の節がキューサインとなって、完璧に二人が一致した動きをしなければいけないからです。そのためにも、原稿は絶対に完璧でなければいけないのです。

 

当時から原稿を暗記する時の私の癖は、

 

人混みに紛れながら覚えること。

 

私はとにかく人が多いところで騒音の中に囲まれた方が覚えられます。

 

また、動きと合わせて覚えること。

 

このため、私は街中を歩きながら原稿を覚えるというのが適しているようです。

 

日産ミスフェアレディとして株主総会や新車発表会の司会などをさせていただいた経験から、MC業務と司会業務との違いも沢山あります。それは、また次回に★

 

 

さて、イベントコンパニオンからMC、そして日産ミスフェアレディ時代に習得したMC技術は、ここオーストラリアでも活かされています。不思議なものですね。何十年経っても身体が覚えているのですね。

 

一方的ではなく、お客様と対話すること。

1VS10,000であっても、そこは同じです。対話するMCは、お客様との距離が近くなります。

 

これは、日本よりもオーストラリアでは、もっと大切なことかもしれません。

 

 

英語でのMC

 

聞こえは難しいように思いますが、日本語でやるよりもリラックスできます。

 

それは、本番という極限の緊張感の中に立たされた時に

 

外国語を話す自分が第三者のように感じるからなのかもしれません。

 

 

何はともあれ、原稿は完璧に暗記することが勝利につながる道であることに変わりはありません。準備に勝る特効薬はありません。人と手のひらに書くよりも、原稿も完璧に覚えてるんだから、あとは楽しみだけ〜という心構えが当日には一番効きます。

 

そして、満面の笑顔

緊張していたら、笑顔にもなれません。

これは笑顔でお客様を安心させてあげられます。

 

そして、やはり楽しいイベントですからね。株主総会などの司会とは違います。

元気に!楽しく!

 

 

 

さて、今回のイベントの原稿は・・80%OKです。はい、イベントは明日です。

原稿を土壇場で覚える(逆に言うとラストミニッツまで覚えられない)という悪いクセも、昔のままです(笑)

時間があったはずなのになんで〜と、イベント直前のバタバタの中では特にそう思うわけですが、大丈夫です。

 

今日この80%を本番の明日までに200%にして、挑みます!

 

明日のイベントは2万人の来場者を見込んでいます。

 

あの震えるような緊張感、とても楽しみです\(^o^)/