五里霧中

五里霧中

気ままに書き散らす趣味ブログ。

Amebaでブログを始めよう!

今でもこの名前で呼ぶのは俺くらいだと思うけど、

愛着があるんで、そうします。

 

 

2008年の夏、俺はアメブロを始めました。

それまでmixiで似たようなことをしていたけど、

リアルの仲間内の中で何か気恥ずかしさがあったり、

コミュニティに馴染めなかったのもあって、ここで1人で

好きな音楽のことを気ままに書き連ねていこうと思って。

 

程無くして、初めて友達申請を受けて交流したのが彼でした。

俺の少し前に、プライベートの転機を切っ掛けに

音楽ブログを始められたその彼に

「ブリティッシュ・レアフォークのCD紹介、もっとやってよ」

って言われて、手持ちのストックが尽きるまで、

音源を貼り付けながら記事にしました。

 

 

歳も近くて、お互い子供の頃から

ビートルズに夢中だったことも分かったけど、

その理解や考察は段違いのレベルで、俺にとっていつも彼は

雲の上の存在でした。

聴いた事の無いアーティストの記事で新たに素晴らしい音楽と出会い、知っているアーティストの記事では思いもしなかった切り口に唸りながら、いつも興味深く記事を読んでいました。

 

一番記憶に残っているのは、S&Gのブックエンド、

それとジェフ・バックリー。

あ、ポールやジョージのソロ作を疎かにしてきた俺に、その素晴らしさを伝えてくれたことも本当に感謝しています。

 

ドアーズもお互いに好きなことが分かり、「連動で同時にアルバム紹介やりませんか?」と

言われて、自分の拙い文章に顔を真っ赤にしながらも、何とかやり遂げた事は、

ここでの一番の楽しい思い出です。

 

 

そして、東日本大震災の直前に彼が紹介した、いしだ壱成氏の

幼少時の原発誘致反対行動でのエピソードを読んで原発問題に初めて関心を持ったんですが、あろうことかその直後に起こった福島の事故。

その後、ツイッターに誘っていただいて今に至るまでの生き方、考え方の原点がここで、それは全てコブスキさんのお陰でした。

 

それまで政治を追いかけてこなかった、右も左も分からない情けない俺は、最初の頃は怪しい連中の言説に惑わされることも多々ありましたが、いつもさり気なく軌道修正して導いてくれました。

 

引っ込み思案で人見知りの俺が、デモや抗議の場に出向いて、

時にはトラメガでコールするなんてことは、以前の俺には到底考えられないことでした。

その勇気と大切さを教えてもらったことに深く感謝しています。

 

 

 

思い出が一杯あります。

初めてお会いしたのは2010年でしたか。新宿で、まだ小さかったお子さんを連れて、中華の店で飲みながら(飲めない俺がビールに口をつけたのは、この時だけ)音楽の話で盛り上がって。気さくで優しい人柄に触れて、本当に楽しかった。

 

飯の後、西新宿のレコ屋をはしごしましたね。お子さんがビートルズのCDを手にして、俺にメンバーの名前を教えてくれた時に

「ああ、昔の俺と同じだ」と思って

泣きそうになったことが忘れられませんよ。

お子さんにとって最高の音楽の先生であり、人としての生き方を教えられる最高のお父さんだったと思います。本当に羨ましく思いました。

 

それから上京した際には度々ご飯をご一緒しました。

京都でも一度だけお会いできましたね。ムクドリの会のイベント関係の時でしたかね。

お言葉に甘えて一度だけご自宅にもお邪魔しました。

気ぃ使いの性分なので、堅苦しかったかと思いますが、

許してくださいね。

その時はイアン・マシューズの東京公演でした。

喫煙所にいたら、普通にメンバーが横を通り過ぎてコンビニに酒を買いに行って、二人で目を合わせて噴き出しましたね。

 

レベッカの再結成は逆に俺がチケットを取ってお誘いしました。

ロビーに飾ってあったMステからのお祝いの花を撮ってたら、

「いやいや、それじゃなくて。こっちこっち!」って言うから横を見たら

マツコデラックスの豪華な花で、二人で爆笑してね。

コブスキさん期待の「MOON」をトチった日に誘ってすいませんでした。でも、

「これは素晴らしい。是非地方でもやるべき」って言ってもらえて良かったです。

そのままNOKKOのアカウントに伝えました。二年後にツアー実現しましたね。

 

 

国会前の抗議にも一度だけ参加して、ご一緒して下さいました。

未来公共の時でしたね。

「若い子たちの頑張ってるとこ、見せれて良かった」と。

そのあと、「たまにしか会えないから」と、お仲間さんらを振ってくださって、二人でご飯。

疲れてるところ、遅くまで有難うございました。

 

 

年末にはよくお蕎麦を送りました。何度か注文も下さって、

お父様もお母様も皆さん喜んで下さったようで、本当に有難うございました。

俺はただ喜んでもらえるだけで嬉しかったので、勝手に送りつけることもありましたけど、必ず後でお礼に俺の好きそうな、それでいて持ってなさそうなCDを買って送って下さった。

そのセンスとチョイス、感服してます。とりわけドノヴァンのライブは愛聴盤になりました。

でもご飯の度に奢って下さって、俺が貰いすぎなんですよ・・。

いつも済みませんでした。

 

 

最後にお会いしたのは、去年の5月に上京した時。

俺が渋谷でライブ観た帰りに、五反田のホテルの近くでした。

でもこの時はあまり時間がなくて、近況を話すくらいで、

「今日は音楽の話できなかったなあ」

「次はゆっくり音楽話しましょう」

と約束して別れました。

 

 

 

・・・次、楽しみにしてたのに、それはないすよ。

今年の紅白もツイッター実況、絡みたかったのに。

去年の年末のお蕎麦の時、

「じゃ、次の飯で宜しく」

「是非是非!」って言ってたじゃないすか・・・。

 

安倍政権が倒れた時には、ネット上でもいいから

乾杯したかったですよ・・・。

 

 

 

淋しい。

この12年間、当たり前のように常に居てくれた貴方がいないという事実がまだ受け入れられない。けど受け入れなきゃいけない。

 

 

塞ぎこんでたら、きっと笑われるだろうな。

前向かないと。

コブスキさんのお仲間さんみたく出来ないけど、

自分のペースでしか向き合えないけど、

やるべきことやってきますね。

 

 

このブログ、流石にもう消してもいいかと思ってましたが、

このままにしておきます。一杯思い出が詰まってるから。

 

 

12年間、本当に有難うございました。

あっちで、ロックの偉人たちのライブ、楽しんでください。

また、そちらでお会いする日まで。