後生のこと(その5) 後生の一大事

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「死は恐ろしくない」

            と言うが、それは、死を遠い先のことと考えているから。


 実際、死を前にしたら、想像とは、まったく違うことに驚きます。



  “ お母さんへ。

     冬山での死を美しいとするのは、一種の感傷でした。

     生還すれば、もう山をやめて、心配はかけません。 ”


  “ 再び母へ。

     ありきたりのことだが、先に行くのを許してください。

           お父さん、心配かけて申し訳ありません ”


 これは、冬山で遭難したある大学生の遺書です。



  今までは 他人(ひと)が死ぬぞと思いしに 

              

                俺が死ぬとは こいつたまらん  と


 叫んだ医者があったそうですが、 想像する死 と 実際に対面する死 とは、


     動物園のトラ  と  ジャングルで出遭ったトラ  ほどに違います。


 常に死の恐怖にさいなまれる、その苦しみを


          「 かからにゃ判らぬ地獄 」  と言ったガン患者がありました。


  核戦争、地震、火災、交通事故、不況、ガン、エイズ を恐れるのは、


                       いずれも死に直結する問題だからです。


              死が怖くない、はずかありません。




   大命、将(まさ)に終らんとして 悔懼(けく)こもごも至る

                                (釈尊)

       「臨終に、後悔と恐れが、代わる代わるおこってくる」




 仏法は、

        「後生の一大事」または、「生死の一大事」     


                                      と、教えます。                             

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