これで、〝はんだ〟と読みます。(※半田とも書きますが・・・)
〝はんだ〟とは、鉛と錫(すず)を主成分とする合金で、これをコテで熱して溶かし金属・電子部品を接合することを〝はんだ付け〟と言うのは、皆さんご存じのことでしょう。
私を含め、理科の実験などで実際に経験した方も多いと思いますが・・・今日・7月25日はその
はんだ付けの日
なのだそうです。
はんだがSn(錫)・Pb(鉛)・In(インジウム)・Ag(銀)・Cd(カドミウム)・Bi(ビスマス)・Sb(アンチモン)という7種類の合金であり、はんだ付けに最適な温度が250℃であることから、この日を記念日に制定したとか。
もっとも、最近では鉛害の影響で無鉛はんだもあるそうですが。
さて、このはんだ付け・・・いつ頃から行われていたと思いますか?
なんと、紀元前3,000年前には行われていたんですって。
あのエジプトのピラミッド、ツタンカーメンの陵墓からはんだを使った装飾品が出土しているのだとか。
先人の知恵って、凄いですネ。
その他にもローマ時代の水道管をはんだ付けした記録があり、中国では少なくとも紀元前300年には行われていたとのこと。
そして我が日本でも平安時代に書かれた 『和名類聚抄』 に、その記述が残されているそうです。
では、なぜ〝はんだ〟といわれるようになったのか?
これには諸説あるようで・・・
① 手作業だからハンド、それが訛った。
② スズの産地・マレーシアの盤陀(バンダ)島から。
③ 江戸幕府の隠し銀山といわれる福島県の半田山から。
④ 鉛と錫の混合比がほぼ半々→半々だ→はんだ
う~ん、どれももっともらしいような、怪しいような・・・。
皆さんは、どの説を支持しますか?
学校の授業でやったはんだ付けは、しっかり付けようと沢山溶かしてコンモリさせた記憶がありますが、当然電子機器の基盤にそんなはんだ付けは無理。
理想的なはんだ付けは、なんと厚さ3~9ミクロンの極薄!
多くは機械が流れ作業で行っているのでしょうが、それでも複雑な作業は人間の手で行うしかない・・・ということで、実はこのはんだ付けの技術向上を目指して 『はんだ付け検定』 があるのだそうな。
主催は日本はんだ付け協会。
世の中には様々な協会があるものですが、ここで1・2・3級の検定試験を実施しています。
手先が器用な検定マニアの方、挑戦してみてはいかが?