2010-03-14 09:44:37 gataro-cloneの投稿 テーマ:電子版にない「しんぶん赤旗」記事

<巨人トヨタの虚像>(4) 二つのショック/コスト削減の末に【しんぶん赤旗】



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以下は「しんぶん赤旗」(3月9日付)から直接貼り付け。

<参照>
<巨人トヨタの虚像>(1) 隠ぺい体質/「系統的な法律無視」【しんぶん赤旗】
<巨人トヨタの虚像>(2) 「安全軽視」/繰り返される弁明【しんぶん赤旗】
<巨人トヨタの虚像>(3) 政界に影響力/「構造改革」で巨利【しんぶん赤旗】


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巨人トヨタの虚像/4/二つのショック/コスト削減の末に
2010.03.09 日刊紙 3頁 総合

 「乾いたタオルをさらに絞る」といわれるトヨタ生産方式。基本的な考え方について、トヨタ生産方式を体系化した故・大野耐一(たいいち)同社元副社長は「『徹底したムダの排除』である」と著書(『トヨタ生産方式』)に記しています。

 大野氏によると、「初めてトヨタ生産方式の真価が認められ始めた」のが1973年の石油ショックからです。「低成長時代に突入した現在、市場競争は量が増えないがゆえに、ますます激烈となり、それこそ喉元(のどもと)を食い合う、生きるか死ぬかの戦いになっていく」というのが当時の認識。その中で「生き残るための絶対要件」がトヨタ生産方式だったというのです。

  過労死生む

 トヨタ生産方式は、過労死すら生み出した過酷な長時間労働を生産現場に強いています。必要な部品が必要なときに、必要な量だけ製造ラインに到着する「ジャスト・イン・タイム」や、工場が「ジャスト・イン・タイム」に動くようにするための「かんばん方式」も生み出しました。そしてトヨタ自動車は、1次、2次、3次…さらなる下請けへと続く重層的構造の頂点に君臨し、巨額の利益をむさぼり、内部留保をため込んでいきました。

 08年11月。もう一つのショックが日本を襲いました。今度は、トヨタ自身が発生源。「トヨタ・ショック」と呼ばれています。9月中間決算発表の記者会見の席で木下光男副社長(当時)は、期間従業員を5800人も削減する大リストラ計画を明らかにしたのです。ほかの大手自動車や電機メーカーもこの動きに追随。大手製造業による「非正規切り」が日本を襲い、雇用破壊はますます深刻化しています。
              
 米国での公聴会で豊田章男(とよだあきお)社長は、「生産の拡大のスピードに人材の成長が追いついていなかった」と述べました。実際には、「人材の育成」どころか、「非正規切り」の旗振り役だったのです。

 「①つくり過ぎのムダ、②手待ちのムダ、③運搬のムダ、④加工そのもののムダ、⑤在庫のムダ、⑥動作のムダ、⑦不良品をつくるムダ」(『トヨタ生産方式』)を撲滅するのがトヨタのやり方だといいます。ところが、01年度に4万5899台だったトヨタ自動車の国内のリコール(回収・無償修理)台数は、08年度には116万8734台に達しました。25倍もの「不良」の増え方はあまりにも異常です。そして、昨年来の世界のリコール台数は1000万台に達しました。

  利益最優先

 トヨタは今、コスト削減のあまり、自動車の「安全性」をも捨て去ってしまったのではないでしょうか。トヨタ研究家の佐々木昭三さんは、こう指摘します。

 「コスト削減のために車の設計から商品化までの期間を非常に短縮し、安全性が完全に確認されないままで市場に出ています。ここに安全よりも利益最優先の対応が現れています。非正規労働者の雇用の確保や清正な下請け単価のためにこそ、膨大にため込んだ内部留保を使うべきです」

(おわり)

しんぶん赤旗








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