2006-11-23 22:14:49 warm-heartの投稿 テーマ:政界の裏側

宗教/軍事色を隠して国民を欺き、勢力を伸ばし続ける、安倍も加入?の日本最大の右翼組織:日本会議④

http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/0_conb07.htm#shukyouより転載。

宗教右翼による活動の概観

 では、1月26日の集会には、キリストの幕屋以外にどのような宗教団体の動員がなされたのだろうか。残念ながら、その実態は分からないよう厳重な工夫がなされていて、正確には不明である。ただ、表5などから、ある程度のことが推定できる。これは、中央につづく翌1998年に日本会議・大阪が結成された際の役員名簿である。
 まず、運営委員長・事務局長・事務局次長は、5人のうち4人までを神社本庁の政治団体である神道政治連盟が担っており事務局も大阪府神社庁に置かれている。そこにただ1人、日本青年協議会のメンバーが加わっているが、これは生長の家系の新右翼団体である。日本会議(中央)の役員(表4)に事務総長・椛島有三の名前があったが、彼が同協議会の代表でもある。生長の家は、かつてこの種の右翼運動に全力を挙げていたが、創始者・谷口雅春から二代目に移って方針が変わり、現在停止している。そのため、こうした活動は神奈川県の一部に限定されたり、青年協議会による活動へと移っている。ただし、彼らは日本会議を実質的に指導的する立場にある。右の丸山も現在は日本会議・大阪の事務局長となった。
 さらに全体63人のうち、宗教者とすぐ判明する者だけで24人(38%)で、この比率は、表4でみた中央(修養団体等を加えて36%)の比率とほぼ同じであり、他の役員の性格も含め似通った構成となっている(大阪の欅会は、郷友連盟と同じ自衛隊OBによる組織である)。
 日本会議・大阪は、設立大会を1998年6月、大阪の中之島中央公会堂で開いた。参加者によると、「ロビーには、国柱会、倫理研究所、子どもを守る親の会、神社本庁、IIC(霊友会)、仏所護念会、念法真教、崇教真光等の各種宗教団体の受け付け窓口があり、さながら、教派神道系の宗教団体総動員の感があり、会場は1400名余で超満員であった」(『戦後補償ニュース』第30号)とある。組織動員のため、このときは団体ごとの受付けを設けていたのである。ということは、これらの団体が大量動員していることを意味する。信者に若者がかなりいることも特徴である。一見して非宗教的に思える「子どもを守る親の会」も、地域ごとに複数の宗教団体から組織されているといわれるので、主要な動員はすべて宗教団体によって担われていることになる。
  彼らはその後、目立つ団体受付方式をやめ、現在はチラシの一部分などに整理券を印刷し、そこに所属団体名を書かせて受け付けで提出する方法へと転換した。今年2月26日の集会も、その方式をとったため、彼らの正確な動きが分かりにくかった。
 右の日本会議・大阪の設立大会の翌日には、同じ会場で「つくる会」のシンポジウムを開き、日本会議の役員である新樹会(右翼政治団体)の代表幹事・濱野晃吉が、「つくる会」大阪の会長(代行)となった。日本会議は、憲法改悪を最終目標としつつも多面的な課題に取り組み、いっぽう「つくる会」が一つの課題に専門的に取り組むという組織性格の差はありつつも、状況に応じて両者が一体化する構造が浮かび上がる。とくに「つくる会」の結成から一昨年の採択戦までは幅広く文化人が加わり、保守的市民層にある程度の支持を広げてきたが、小林よしのりが藤岡信勝に追われるようにして脱会したことなどにより、「つくる会」は現在、日本会議にいっそう頼らざるを得ない状況に陥っている。
 そうした傾向は、昨年、愛媛において「つくる会」教科書を中高一貫高に採択させる運動にも見られた。たとえば、加戸守行知事は、昨年5月11日、「つくる会」歴史教科書の採択を「県政最大の課題」(愛媛新聞)と述べて姿勢を鮮明にし、現実に8月、県教育委員会に採択させたのだが、その発言がなされたのは、倫理法人会の東予ブロック設立式典のことであった。倫理法人会とは、倫理研究所の企業経営者を対象とする部門である。
 愛媛県の「つくる会」の特色は、呼びかけ人や賛同人に中小企業主が比較的多く加わっている(呼びかけ人から議員を除いた39人のうち20人と、半数以上を占めている)ことだが、これは漫画家・小林よしのりが一昨年まで青年会議所と結びついて活動してきた流れに加え、上の倫理法人会の活動、さらに同じように中小企業関係者を修養活動の主要な対象としてきたモラロジーの役員(中予モラロジー事務所代表)が呼びかけ人に加わっていることが関係していると思われる。
 モラロジーとは「道徳科学」の意味であり、天照大神の「慈悲・寛大・自己反省」の精神に道徳の基礎を置き、それにもとづく国家体制、道徳原理と経済活動の一体化などを主張する。組織人員は、個人・法人合わせて全国約6万人程度であるが、会員になるには最低2年間にわたって教理を学習する必要があるなど、「その質的レベルは高い」(沼田健哉『現代日本の新宗教』)とされ、選挙では会員の10倍の600万の集票力があるという。「つくる会」との関連でみると、岡山県や愛知県における活動が確認され、とくに愛知県支部はモラロジーの会員が中心とされている。岐阜県端浪市にある私立広池学園・麗沢端浪中学校は、モラロジー研究所が経営母体の学校だが、「つくる会」教科書を歴史・公民ともに、比較的早く(2001年6月16日)採用することを決定した。
 愛媛の「つくる会」に再度言及するならば、こうした修養団体だけでなく、やはり神社の大半(約8万社)を組織する神社本庁系の力も無視できず、新聞折り込みで一般配布した彼らの文書によると、呼びかけ人のうち7人(18%)を占めている。日本会議の中核となり、また「つくる会」を支持しつつも、行動では前面に立たないことが多いものの、2001年の採択では各地で影響力を発揮した。たとえば、それまで長崎県と熊本県では合計7地区で平和主義的性格をもつ大阪書籍を選んでいたが、彼らの活動によって全滅することになった。
 これらは、とくに神社本庁の政治部である神道政治連盟の活動によるものと考えられ、森喜朗・前首相が「日本は神の国である」と発言して有名になったのも、同連盟の集会においてであった。また、青年神職で組織する神道青年全国協議会(会員数3200)は、「日本会議」と「つくる会」に積極的に協力しつつ、「北方領土返還運動」や「国旗掲揚推進運動」などにも力を入れている。昨年の日韓共催のワールドカップでは、埼玉・横浜・大阪・仙台などの会場で、全国の神社系幼稚園などで子どもたちに作らせた「日の丸」約七万枚を配布したことが報じられた(朝日新聞〇二年七月二九日、神道青年全国協議会のHP)。「日の丸・君が代」のリバイバルと日本社会への再定着はスポーツを通じて行われたが、表3にみられた文科省とスポーツ関連公益法人の関係に、こうした宗教団体が積極的に協力してきた結果として押さえる必要があろう。
 ところで、愛媛における昨年の採択では、直前に「つくる会」が全国から組織動員し、各戸ビラ入れを行ったほか、松山市街にも200人近い集団を登場させ、宣伝活動を行った。大半はキリストの幕屋であるといわれる。その後、「今回の採択は私たち幕屋の力による」との態度が内部であからさまとなり、「つくる会」愛媛の中に対立や脱落者が生じたと伝えられる。
 キリストの幕屋は、キリスト教の旧約聖書と新約聖書のうち、旧約にあたるものとして『古事記』『日本書紀』などを位置づけ、日本民族の実存的生命を取り戻そうと訴えてきた(手島郁郎『聖霊の愛』)。「つくる会」副会長である藤岡信勝と彼らは教科書運動のごく初期から強い結びつきをもち、藤岡の講演会や論敵との討論の場には、必ずと言ってよいほど、異様な髪形の女性が多数確認されてきたし、彼自身もっとも頼りとしてきた宗教団体である。昨年の愛媛で陣頭指揮をとった彼が、私兵とでも呼ぶべきこの集団を動かしたことは容易に推測できる。
 正式には原始キリスト教団・キリストの幕屋と称するこの宗教右翼に触れて、慶応大学の学生・上野陽子による「<普通>の市民たちによる『つくる会』のエスノグラフィティー~新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部 有志団体『史の会』をモデルに~」という論文がインターネットに公表されている。そこには次のようなインタビューが掲載されている。
つくる会自体の変容(方針・支持者層)を憂慮する声もあった。発足当初に比べ、宗教色が強まってきたというのである。前述した「キリストの幕屋」信者の割合が増えているのが目に見えてわかるというのだ。なぜわかるのか、と問うたところT氏(44歳男性)とH氏(34歳女性)が頭の上で指をくるくる回した。「幕屋の女性の信者さんは皆ほとんど同じ髪型をしているからわかります。長くのばした髪を三つ編みにして上にあげているんです。だからすぐ分かる」「戦争論2のシンポジウム(2002年2月13日)でも、幕屋の人が多かったですね。平成10年のときのシンポジウムとは、参加者が明らかに違うって感じです。最初はもっといろんな人がいて明るーい感じだったんだけどな」(H氏)
 T氏はまた、次のように述べたという。
  幕屋の人たちは信仰と結びついているから、すごく熱心。つくる会への入会だって家族ぐるみでやる。つくる会の教科書とか『国民の歴史』なんかを自腹で何十冊も買って、知人に配っている。今つくる会の会員って8000人くらいに減ってきているんですよね。普通の人だったら年会費6000円払って、時折会誌『史』が届くくらいじゃ納得いかないですよ」
 現在進行中の「つくる会」会員倍増運動の実態もここによく表れている。こうした「幕屋」の宗教者としての日常的な姿は、キリスト教の無教会派の流れにあるため分かりにくいが、かつて雑誌『噂の真相』(1999年10月)がとりあげたことにより、インターネット上に元信者や関係者の書き込みがなされたり、トランス状態で異声(キリスト教では「異言」と呼ぶ)を発しつつ祈る姿などが報告されている。
  これまで拙文で名前をあげた宗教団体以外に、東北に基盤をもつ大和教団などもある。

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表5 日本会議・大阪役員名簿(1998年6月)
( <  > が宗教関係団体)

【代表委員】
青木  匠 日本世論の会大阪府支部長
荒木 迪夫 <社団法人倫理研究所中部大阪エリヤリーダー>
石橋 正昭 全国同友会大阪本部事務局長
伊原吉之助 手塚山大学教授
石見 哲三 <国柱会近畿地方連合局長>
内海 秀雄 「国の為...運動」事務局長
大山  博 大阪府歯科医師連盟
岡本 幸治 大阪国際大学教授
加藤 四郎 カネミ倉庫株式会社代表取締役相談役
亀田 喜一 <キリストの幕屋>
河村 芳夫 英霊にこたえる会 大阪府本部監事相談役
黒田 泰弘 大阪府防衛を支える会理事長
小池 常介 豊 恒産株式会社代表取締役
佐分利艶子 婦人同志会会長
芝田 武治 大阪郷友会会長
田口 直人 <佛所護念会大阪地区代表>
津田 市正 法学博士
東條  博 <大和心のつどひ幹事長>
苗村 七郎 万世特攻慰霊碑奉賛会理事
仲谷 昇逸 大阪府軍恩連盟監事
長沼 文雄 株式会社関西木材市場 代表取締役社長
中林 賢治 大阪府遺族連合会会長
橋本  武 
橋本 弘明 <崇教眞光関西方面指導部長>
長谷川霊信 <念法眞教教団教務総長>
濱野 晃吉 大阪新樹会代表幹事
平岡 英信 <学校法人清風学園理事>
不破 孝子 「子どもを守る親の会」 大阪府連絡協議会代表
吉田 裕明 <日本青年協議会 大阪祖国と青年の会代表>
吉田 康彦 大阪ビジョンの会代表
吉村 伊平 大阪有志懇話会代表
薮野  信 <大阪府神道青年会会長>
渡邊 三峰 神州正気の会主宰 【運営委員長】
寺井 種伯 <神道政治連盟大阪府本部長>

【運営委員】
青木  匠 日本世論の会大阪府支部長
荒木 迪夫 <社団法人倫理研究所 中部大阪エリヤリーダー>
石橋 正昭 全国同友会大阪本部事務局長
内海 秀雄 「国の為...運動」事務局長
大山  博 大阪府歯科医師連盟
亀田 喜一 <キリストの幕屋>
河村 芳夫 英霊にこたえる会 大阪府本部監事相談役
黒田 泰弘 大阪府防衛を支える会理事長
佐分利艶子 婦人同志会会長
芝田 武治 大阪郷友会会長
代田 壽範 日本青年協議会 大阪祖国と青年の会書記長
田口 直人 <佛所護念会大阪地区代表>
竹中 順一 <国柱会近畿地方連合局駐教>
塚本 英樹 大阪新樹会事務局長
東條  博 <大和心のつどひ幹事長>
仲谷 昇逸 大阪府軍恩連盟監事
中林 賢治 大阪府遺族連合会会長
西尾 良彦 <念法眞光教教団出版部長>
野口 博久 「子どもを守る親の会」 大阪府連絡協議会事務局長
橋本 弘明 <崇教眞光関西方面指導部長>
前田 昭二 
柳原由起夫 大阪中ビジョンの会代表
吉田 洋明 <大阪府神道青年会渉外部長>
吉村 伊平 大阪有志懇話会代表
渡邊 三峰 神州正気の会主宰

【事務局長】
岡田 一郎 <神道政治連盟大阪府本部事務局長>

【事務局次長】 
芦立 幸正 <神道政治連盟大阪府本部事務局>
津田 信幸 <神道政治連盟大阪府本部事務局>
丸山 公紀 <日本青年協議会大阪祖国と青年の会>
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