EU残留か、離脱かについての国民投票がイギリスで行われ、
離脱派が51.9パーセントの票を獲得し、勝利しました。
職場も家庭内においても、朝からイギリスの話題で、
持ちきりだった方も多いのではないでしょうか。
「おそらく残留することになるだろう」と私自身は思っていましたので、
予想外の結果となりました。
「イギリスは意識やプライドの高い国だからな…。」
離脱が決定した後に友人はこのように話しており、
これは単なるイメージに過ぎませんが、もしかすると深く考えていたのかもしれません。
EU圏内の経済の混迷や移民問題等による不安要素や不透明感は
離脱はを支持する結果となったのでしょうが、
そこには国民個々人の感情が大きく左右しているのでしょう。
EUに加入している限りは、EU市民が無制限に入り込んできますし、
EUの規定がイギリスのビジネスや法律、自分たちの生活にまで影響を及ぼしますから、
ある意味、窮屈な状態であるともいえます。
これを国と考えずに、
個人レベルであっても必ず不満の出てくる状況でしょうね。
「自分は単なる組織(EU)の一員ではないし、
自分の力で何とでもできるのだ。」
フィーリングではありますが、かつては大英帝国として
世界に君臨していた実績もあり、穏やかになってきたとはいえども
階級意識は根強く残っていることから、イギリスの気くらいの高さを
想像してしまうのです。
友人の言う、意識やプライドが高いといったイメージも
単なる余談ではなかったのかもしれませんね。
イギリスに続き、他国も離脱していけば、EUそのものがなくなる
という話まで浮上しています。
もともとEUは、二度と戦争を起こさないようにとの願いが込められて
いたはずです。
たとえ各国が分離したとしても、かつてのような“直接的”な戦争は起こさないでしょうが、
どのように他国との良い関係を構築していけるのでしょう。
イギリスも、数年前まではEU離脱派はほんの一部の組織だけだったと思いますが、
情勢の変化により一変するのですね。