夕食前に刺身用の魚は釣れるかな | 「湾岸釣り人」のしろうと親子釣行記

夕食前に刺身用の魚は釣れるかな

「じゃあ、お父さん、釣りに行こう!」


そうです。ここに3年連続で来るのは、これも大きな要素なのです。
夕飯前の散歩釣行!
目の前の漁港へぷらっと行くお手軽釣りがいいのです。ホテルのフロントで
「そこまで釣りに行ってくるね~」と出ていくHARTに
「御刺身にしますから釣れたら持ってきて下さいね」と言ってくれる。
(ただ未だに持って帰ったことはないが…)


釣り餌屋も歩いてすぐのところにあり、まずは情報と餌を仕入れに行く。
「蓬莱屋さんに泊まっているんですけど、ちょこっと前の漁港で釣りしようと思うんですけど何が釣れますかねえ」
「この時間(4時前)だとキス、コメジナ、カイズかなあ」
「キスが釣れるんですか、じゃあアオイソメを1パック下さい。ちなみにアジはやっぱり夜ですかねえ」
「夜釣りは結構やっている人がいますよ」


アオイソメを購入し、ホテルに止めてある車から道具を出して漁港へ。この漁港全体としては釣り雑誌等にも載っていてメジャーなポイントみたいなのだが、それは外側の堤防で私が竿を出すエリアではない。
でも行くと誰かしら釣りしていて、私が帰る頃にはいなくなっているパターンが多いので、地元の漁師さんとかが夕方の散歩がてらちょこっと来てるのかなと勝手に想像している。


一段高くなったところに行き、一番奥で竿を出してみる。第一投目、サビいてくると重くなったが明らかに魚じゃない。ビニール袋だった。気を取り直して投げるがほぼ毎回根掛かり。270度どの方向に投げても事態は変わらず、キス釣りはあきらめる。
(釣り餌屋さんはメジャーな堤防の方でやると思ったのかな?)


さてどうするか…


前に買ったサビキ君が余っていたので、簡易なカゴ付き天秤に、アオイソメをつけ餌にしてちょこっと投げて流して見ることにした。

HARTはちょい投げキス仕掛けのまま堤防付け根の壁際に仕掛けを落としたままにして網を持って港内散策開始。
(靴濡らすなよ~)


カゴ釣り風の竿もHARTの竿も音沙汰なし・・・。


「なんかへんなもの採れたよ~」
とHARTが持ってきたのは丸いぷよぷよしたもの。バケツに入れてみると動き出したその物体、アメフラシ?かな??
「飼いたい!」
とHARTが言うのでとりあえずキープ。


何か釣れないかなとトリックサビキの針にイソメを小さく切って付けて落としてみた。


「あれ?お父さ~ん、針が一本無くなってるよ~でもまだ1本あるからいいか」
(フグにでも切られたかな)

080731_1728_餌に寄ってきた魚を捕まえようと 「お父さ~ん、もっと小さい針ない?さっきからHARTの餌をつっついているだけどさあ」
「それがキス針の6号だから持ってきているのでは一番小さいやつかな。ハゼ針の5号もあるけど」
「あ~ん、餌取られた~、お父さんもこっちでやってみれば~」
と言うので付け根寄りに移動。

でも隣に仕掛けを入れるとオマツリされそうなので反対側に出した。HARTは網も持ち出し、餌に寄ってきた魚を掬おうとしていた。


5時半頃、HIROからメールが来る
> 6時までにお風呂終わらないよ~こちらもうお風呂は済みました・


まだ何も釣れていないのでHARTにお風呂は後でいいよねと確認して少し延長。その甲斐があってか私のトリックサビキの仕掛けにようやく魚が掛かった。釣れたのはキヌバリ。刺身にならないけどね。


080731_1745_キヌバリです HARTに聞くと
「キープしておいて」

というのでアメフラシと共にバケツへ。その後、もう1匹キヌバリが釣れたが、やっぱり今回も御刺身用に持ち帰る魚は釣れませんでした。


夕飯後は漁港で家族で花火を楽しみ、部屋に戻るとバケツの中でキヌバリが口をパクパクしていたので、私一人で漁港に逃がしに行きました。

常夜灯があったので見に行くと、犬の散歩をしておばちゃんが、
「あんた、裸足かい? そこにタコがいるみたいなんだけど」

見ると船上げ場のスロープに小さなタコがいるのが見えたので、サンダルのまま入って捕まえてキヌバリを入れてきたバケツに入れ、
「どうぞ」
「わたしゃいらないよ、あんた持ってって」
「でも、私もホテルに泊まっているんでねえ」
「今年はこの辺でもタコ多いみたいよ」
(夕方だったら刺身用に持ち帰ったのにな)
なんて、おばちゃんと話しているうちに、タコがバケツから逃げていった。


部屋に戻り、HARTと屋上の露天風呂へ。タコの話しをすると
「持ってきた?見たい!」
「持ってこられないよ~、ホテルに止まっているんだし」
「あ~HARTも行けばよかった~、触りたかったのにぃ」


露天風呂から漁港が見える。メジャーなポイントでは夜釣りの人が結構いた。ホテルからすぐ近くの場所の常夜灯を指指し、タコがいた場所をHARTに教えた。