要望書に対する回答 | 地球一周の船旅 * その後

地球一周の船旅 * その後

時折、地球のどこかを漂っているそよ風のひとり言です

8月29日(金) 108日目 要望書に対する回答  
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ブログを読んで下さっている皆様へ
最初は娘達、そして私の身内・友人だけが読んでいたこのブログを、今は、62回クルーズに
ご家族やお友達が乗っていらっしゃる方々や、旅好きな方々が読んで下さっています。
一昨日、アクセス者数が500を越えました。有難うございます。励みになります。
横浜帰港まで、あと5日になりました。アラスカから長いゆったりした時間があると思っていたの
ですが、ご承知の通りの船内の問題(私はお手伝いをしているだけですが)、帰国準備、仲間達との
最後のお付き合い等で、とても忙しくしています。
更に昨日分かった私自身の重大事で、ブログ更新を続けることを躊躇いました。娘に背を押されて
始めたブログを、再び娘に背を押されて、この旅が完結するまで続けようと決心しました。
PBの理念に賛同し、これからも活動を広げてほしいと願っている1シンパとして、被害を受けた
今クルーズの参加者として、現在のPBの在り方、運営の仕方には納得できません。
それを糺すためにも、このブログで事実を書き記していきます。
暖かいコメントを下さっている皆様には、お返事を出せずに申し訳なく思っています。これからも
帰宅するまでは、コメントへのお返事を出す時間がありません。どうぞご容赦下さい。

『要望書』に対する回答に関しての説明と検討会が自主企画「船上討論会」で行われた。

PB/JGによるアンケート用紙のコピー拒否事件(8月15日に記載)があった、乗客対象の
「確認アンケート」結果を基にして作成された『要望書』が8月25日にPB・JGに提出された。
アンケート結果 回答者数302名 
     道義的責任を問う60% 損害賠償で訴訟11% 特にアクションを取らない19%
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『要望書』基本的立場として(要約:但し本文の丁寧な文章を簡潔にします)
今後も「世界一周クルーズ」の継続を強く望んでおり、PB・JGの若いスタッフ達の日頃の努力を
認めている。しかし、PB・JGのマネイジメントの、乗客の安全・健康・安心を脅かす等の
顧客本位の視点が欠如していることについて長期的な見地から方針の見直しを強く望む。
『要望書』具体的要望事項として(要約:同上)
①クリッパー・パシフィック号のこれほどまでの不具合箇所多発を未然に防止できなかった責任は
大きい。PB・JGが、基本条件のチェックを怠り、見切り発車した用船契約の失敗である。今航海は
実験台とされている感がいなめない。(私達はモルモットか!)
船内共通施設・船室内のトラブル続出し、乗客に多大な迷惑・苦痛・損失を与えたことを、素直に
認め、PB・JG者責任者連名の文書にて乗客一人ひとりに正式謝罪を求めるとともに、正式な損害
賠償を求める。
②船自体の問題について、米沿岸警備隊指摘の66箇所不具合箇所の説明と改善状況の説明がない。
8/15のエンジン停止・停電、8/19のジュノー寄港理由と結果の説明もない。船会社ISP社に対し
PB・JGが正式文書で督促し、乗客が納得できる理由の説明を求める
③8/15寄港地説明会での、JGによる要社長のレター代読について回答を求める
・社長レターは、乗客一人ひとりに配布すべき。少なくとも船内公示が必要
・「2万円現金・10万円クーポン券」の受領時に、誓約書として「今後一切の和解金を求めない」
とあったが、社長レター代読では「見舞金」だった。それが和解金になった点について乗客全体に
説明すること
・2年間本人のみ有効なクーポン券の見直し(紙切れ同然だよ)
④損害賠償については、一定金額ではなく、一定比率にする検討を望む
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27日17時に、東京本社からPB・JG連名によるレターを読み上げるという形式で、回答があった。
この時点で「正式文書による回答」を求めた点は無視されている。

回答内容は
・まず、事実誤認で、名誉毀損に値する
・要望書について
①責任について、8/15の社長レターの内容で十分である
②ジュノー寄港に関して、8/21寄港地説明会で挨拶した3人目の新船長の説明で十分。それ以上は
船長に聞いてくれ (え、大した説明なかったぞ、記録してない位)
③要社長レターの公示必要なし 2万円を見舞金と言ってない (録音してあるんだけど)
2万円で十分、これ以上出す必要ない 但し、JG平沢アドミニ氏は「金を受け取ったからといって、
ものを言えない訳ではない」と断言したそうだ
『要望書』と一緒に提出された「付属書」に関して
①横浜港帰着後の乗客荷物別送料金に関し、料金を値下げ(私の場合1個2400円が1900円に)
③船会社にたいする損害賠償交渉の経過に関しては、変化なし(ISPから返事がないってことやね)
『要望書』に関しては、以上が回答内容だ。

その後が凄まじい。
・有志代表4人は、敵対行為であり、名誉毀損で訴える。
・アンケートの回収は、302名であり、
・有志代表4人は、今後のPBクルーズに乗せない
・有志代表4人のうち、タンパでホテルに宿泊した2人に対し、ホテル代金を請求する
・文書で渡さないのが、PB・JGの方針である
・公開で、PB・JBと船客で話合をしたい、という提案に対し、公開での話し合いはしない
・荷物別送料が高いのであれば、港付近のコンビニで送ったらいい
・2万円は75%が受け取っている 

又、別に有志代表が入手した「内部文書」が公表された。
8/22、スワードで乗船した、ISPから派遣された3人の日本人エンジン技術者のメールらしい。
            (3人の苗字も文中にある)
内容・チーフエンジニア(CE)が交代した。(聞いてないなあ)
  ・coast guard が(船内に)いる間は、絶対に作業を始めてはならない
     (殆ど、できなかったのでは?)
  ・7基の補助エンジンのうち、1基を彼らがオーバーホール(解体修理)をし、CEは作業完了
   と認識しているが、実際にはまだ不備が残っている
  ・その他の6基の補助エンジンのうち、1基のみ調子が良いが、5基は早急にオーバーホールが
   必要である (現在、どこまで修理が進んでいるのか?)
  ・4基のメインエンジン関して、横浜到着1~2日前に、エンジンを止め、可能であればやる
   (どういう修理かは記載なし)というのが、CEの認識らしい。
因みに、エンジンは39年前の製造で、部品の製造は中止されている。だから、インド洋での
エンジントラブルでは、部品の製造を待つ時間がかかって、オマーン・ヨルダンの滞在を短縮
されてしまったのだ。

有志代表は、上の回答を受けて「話合で解決できない場合は、9月2日同意した者のみで、
横浜帰港時に、記者会見を開く」という、今後の方針を提案した。
現在、有志代表に委任している船客は190余名である。

その後、PB・JGとの公開話合をする為に、場所がないので、フロント前のスペースに12:30に
集まった。有志代表、船客、PBのボランティアスタッフと、PBの共同代表(吉岡氏ではない)Y氏、
PB今クルーの責任者H氏、JGアドミニH氏が同席した。
穏やかに話を進めようとする有志代表、船客からの沢山の質問に答えるY氏は時々激高し、それに
反応する船客からのブーイングが続く。
結局、新しい進展は何もなく、問答無用の雰囲気で終了。

有志代表が、船客の話合の場を確保する為に、自主企画「船上討論会」を申し込んだところ、
PBのH氏に、内容が不適当(?)との理由で、拒否された。
これは「基本的人権」の侵害だ。