2007-06-28

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007年)

テーマ:Film
パイレーツ・オブ・カリビアンの3作目を観てきた。

前作を超える勢いの長い(時間が)作品なので、とりあえず2作目をもう一度観て、復習してから行こうということで、2作目を先週末に観た。
2回目だっていうのに、まだすべてが把握しきれず、トラちゃんにディテールを聞いたほどの完璧な復習ぶり。
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション/ジョニー・デップ

なのに、なのに、何であんなにたくさん新しいキャラクターが出てくるんだ?!


2作目で仕掛けておいた爆弾(ネタ)に火を点けて、大爆発(アクション、アクション、またアクション、、、それもなんだな)させて収拾を図るのかと思いきや

しかも長々と伏線を張ってキャラや背景を語ってきた割には、海の女神の件はあっさりと片付いちゃうし。
いや、そのために海賊王の集会までやったんだから、実はあっさりとはいってないんだけど、でも「え、それだけ?」って感じ。

それでも、渦巻く海上での戦闘シーンはスピードもあるし迫力もあるし、楽しめる。


キーラ・ナイトレイ演ずるエリザベスは今回、美味しい役回りで見せ場も多く、主役級に目立っていた。(え、ってことは、あの人も主役の一人だった?!)
↓ もうこんなのが発売されてるんだ、すごいね。
パイレーツオブカリビアン エリザベス 海賊 コスチューム
でもこの映画を観に行く人は、
ウィリアムとエリザベスのラブ・ストーリーを観たがっているわけではなく、
それにモテモテでカッコイイエリザベスを観たいわけでもなく、
やっぱりジャックやウィリアムやその他のカリブ海の海賊達の生き様を観たいんだということを、製作者は忘れてしまったのだろうか。
はっきり言って、シンガポールの海賊のボスがエリザベスに惚れ込むなんていうのは、どうでもいいわけよ (少なくとも私にとっては)。
ホットトイズ パイレーツ オブ カリビアン 1/6スケール サオ・フェン
 


そして一方主役のジョニー・デップ演ずるジャックはなんか消化不足な印象。
パイレーツオブカリビアン ジョニーディップ ジャックスパロウ パイレーツ 帽子
舞台のスケールが大きくなりすぎて、第1作目のようなジャックがコソコソ姑息にカッコよく活躍できるような場ではなくなってしまったみたいで、残念。
↓コレ、欲し~い(笑) パイレーツオブカリビアン 危機一発 ストラップ

さらにオーランド・ブルーム演じるウィリアムも、最後の方まですっきりしないポジションで、「こいつホントはすっごく性格悪いんじゃ、、、」なんて思ってしまった(笑)

結局、ファンタジーはある程度閉鎖され完結している世界(観)の中で、一定の制約の元に話が作られるから、世界に浸ることができて面白いのであって、ワールドワイドなヒットを目指して無茶に舞台を世界へと広げたところで、魅力が増すわけではない、という印象。

世界中の海賊達を片手間のように登場させるくらいなら、ジャックとかウィリアムも含め既に馴染みになっている登場人物をもう少し丁寧に描いて欲しかった気がする。

↓ やっぱり1作目が良かった。パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち



ああ、なんか消化不良。


4作目の製作が噂されてるけど、、、

↓ ジャックのコンパスのレプリカ、3万8千円?!
¥38,000
Amazon.co.jp

観ちゃうんだろうな、やっぱり (あ、観るんだ(笑))


アフィリ検索してたら面白くってはまってしまった。
ラインナップの多さに人気のすごさが伺われる。

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2007-06-27

50 FIRST DATES(2004)

テーマ:Film
邦題は「50回目のファーストキス」で、主演はドリュー・バリモアとアダム・サンドラ-。

50回目のファースト・キス/ドリュー・バリモア

このアダム・サンドラ-って役者は、本国USAではずいぶんと人気があるコメディ俳優らしい。
この映画では、すごく美形って感じじゃないけど、飄々としたお調子者で遊び人、でも実は心の優しい男っていう美味しい役を完璧に自分の物にして演じている。
彼の出演作品は他に観た覚えがないので、他でどんな役を演じてきたのかわからないけど、これは彼の得意な当たり役なんだろうという印象を受ける。

そしてヒロインのドリュー・バリモア。

もーーーーう、カワイイんだから、とにかく。
彼女の魅力は、表情、特に笑顔にあると思う。
女優として自分を美しく見せるという表情ではない(いや、もちろんそれも計算しているのかもしれないけど、っていうか、もちろんそれは考えてるんだろう、プロなんだし)、自然な表情が観ている側に親近感を感じさせる。

例えば、彼女が苦しんでいるシーンでは、悩みを抱える友人の話を聞き、かける言葉も見つからずにただ「うん、うん」と話を聞いているような気分になってしまう。


この映画、ラブコメディなんだけど設定が結構キツイ。
単なるおちゃらけドタバタコメディではなくて、観ている側を飽きさせずに締めるところは締めて、最後のハッピーエンドまで持っていこうと図ったからこうなったんだろう。

ドリュー・バリモア演じるルーシーを守るために、お父さんと弟が毎日壁塗りをするところなど、なかなか切ない。
そんなことを毎日繰り返しているのかと思うと、映画の中の話とはいえ、気が狂いそうだ。

ラブコメディだからもちろんハッピーエンドで終わるんだけど、それもまた、微妙なところで、これから何十年も毎朝これを繰り返していくのだろうか、と、思うと、気が遠くなるような思いがした。

現実を正面から受け止めて、明るく前向きな登場人物たちが幸せそうなので、メデダシメデタシ、というわけだけど。

50回目のファースト・キス (Blu-ray Disc)
50回目のファースト・キス/サントラ



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2007-03-14

Sense and Sensibility (1995年)

テーマ:Film
最近映画の話書いてないし、ってことでタイトルを変えた

ばかり

なのに、、、

ラブコメディ嫌いなトラちゃんが居なかった週末、久しぶりにラブコメディでも観て脳みそほぐしてみっか、ってことで
スーパーで衝動買いしてしまったDVDにはまってしまって。

邦題は「いつか晴れた日に」
mit (with) ヒュー様♪

いつか晴れた日に
 

19世紀初頭のイギリスの地方が舞台。
広大な土地とお城のような館を所有している貴族、ダッシュウッド家の主が亡くなるところから物語は始まる。
当時の法律によって、主の全財産は息子に相続されることに決められている。
結婚して居を構えているロンドンから死の際にある父のもとへ呼ばれ、継母と腹違いの妹の面倒をみるようにと約束させられた息子。
しかし、財産を独り占めしたい妻に上手く言いくるめられ、うやむやにしてしまう。
最愛の夫、父を亡くしたばかりだというのに、さらに路頭に迷ってしまう後妻と3人の娘。


数週間前に買ったこのDVD、もう少なくとも5回は観ました(笑)

なぜかってーと、舞台が19世紀初頭のイギリス、しかも上流階級のお話とあって、言葉が非常に分かりづらい。
最初に観た時は、正直なところディテールが分からなかった。
もちろん映像があるから、「あの人感じ悪い」とか、「あの人たちは惹かれ合っているのね」くらいは分かる。
この映画、人間関係が非常に分かりやすく描かれていて、意地悪なキャラクターは見た目から意地悪、良い人は疑いようもないくらい良い人(笑)
でも言い回しがやたらと回りくどくって、前後関係やなんかは把握し切れなかった。

そういう時に活躍するのはやっぱりDVD☆

ドイツ語音声 + ドイツ語字幕
とか、
英語音声 + 英語字幕
とかが可能です。


秩序と礼儀と義理。
約束したことは守らなければならない。

エドワードのことが恋しくして恋しくて、
体がねじれてしまいそうな痛みを感じているにも関わらず、
理性で自分を制しているエリノアがすごく痛々しい。

エマ・トンプソンの抑制の効いた演技が光ってます。

ラスト近くのシーンで、今まで無理やりに押さえ込んできた感情がついに噴出して抑制できなくなってしまうエリノアがまた素敵。

そしてヒュー・グラントがまた、いつものちょっと自信なさげな、相手の心の傷に直接息を吹きかけるような、繊細な微笑みでひっぱります。

エマ・トンプソンにしてもヒューグラントにしても、顔の筋肉一本ずつ動かせるんじゃないかしら。

真面目であんまり面白みのない優等生でたっぷりと落ち着きを見せている姉エリノアと対照的に、
小説のような身を焦がすような情熱的な恋に憧れている妹を、タイタニックのケイト・ウィンスレットが演じています。

これがまたすごく魅力的。
まさしく娘盛りっていう年頃で表情も目も肌もキラキラと光を放っている感じ。

彼女もまた、映画の短い間に深い挫折を味わって、落ち着いた大人の女性へと成長していくわけです。


ずっと気に掛かっているのは、
この人たち(エマ・トンプソン演じるエリノアとヒューグラント演じるエドワード)、一体何歳なの?!
って点(笑)

セリフの中から、5年前には学校に居たって言ってるから、高等中学校みたいなものだとして、25歳くらい?
エリノアだって嫁き遅れとか言われてるけど、当時の貴族だったら20歳までには結婚するだろうから、やっぱり25歳くらい?

でもこの二人、どうみても30歳超えてるようにしか見えないんだけど、、、

実際に演じているヒュー・グラントは当時既に30歳過ぎていたはず。

ま、いいか。


それから、劇中思わず笑ってしまったんだけど、

この人たちって毎日毎日お茶したり、ピアノ弾いたり、庭でボーリングみたいな遊びしてみたり、「雨が続いて嫌だわ~」ってトランプしてみたり、
ロンドンへ長期滞在すれば街を散歩したり、舞踏会へ行ったり、、、

で、常に人の噂話。
トラブルが大きければ大きいほど、傍観者にしてみたら面白くていい。

他にすることないんかい?!
って突っ込みたくなる。

ないんだよねー、当時の貴族って。


日本にいるときはヒュー・グラントなんて全く興味なかった、というか、あの甘甘(あまあま)な顔がどうも苦手で、見るだけで蕁麻疹ができるくらいだった(っていうのは言い過ぎ)

でもここ何年かで何本か映画を観るうちに、彼が10年以上も(20年?)トップスターとして人気を保ちつづけている理由がわかる気がして来た。

彼って賢いよね。
自分の売り方を良く知ってる。
自分の得意な分野をわきまえてて、そのフィールド内で演ずるキャラクター、出演作品を選んでいるし、
なおかつ1本1本きちんと自分の役目をこなしてる、自分の魅力を最大限に打ち出してる。
彼の出演する作品も、スター俳優を全面に出した単なるラブコメディじゃなくて、ベースに流れるしっかりとしたテーマを持つものが多い。


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2006-09-29

Adams Aepfel (2006年)

テーマ:Film
しばらく映画館に近づいていなかったんだけど、最近また、突然映画館づいてる。

実はこの映画を観に行った前に、マイアミ・ヴァイスも観て来た(←トラちゃんがどうしても観たいって言うもんだからさ)んだけど、やっぱり私はこういう単館系(?)が肌に合ってるな~。

久しぶりのデンマーク映画。
ポスターを観た瞬間、ビビっときた(笑)

タイトルは、「アダムのリンゴ」っていう意味

adams_poster

だってさ、アルコール中毒症(一番左の女性)、スキンヘッドのネオナチ(真中)、それに半ズボンはいてるのがカトリック教会の神父(右から2番目)
これは何が何でも観なければ、と思ったね。




物語はアダムっていう男が、刑罰である3ヶ月間の更生プログラムにより、ド田舎の教会へとやってくるところから始まる。

路線バスから降りてくる人相の悪いスキンヘッドの男、これが主人公のアダム。
辺りは見渡す限り一面が畑で、人家も見当たらない。
そこへ古い車が到着し、降りて来た男が妙に人懐っこい笑顔でアダムに挨拶する。
そのうれしくって、楽しくって仕方ないっていう笑顔がアダムには腹立たしい。
いきなりその頬を殴りつけるアダム、、、。



そんな始まり(笑)




アダムに殴られようが、返事もしないで一切無視されようが、おかまいなしにとにかく陽気にしゃべる続ける神父。

君と同じ様にね、更生プログラムで来た二人がいるんだよ。
3ヶ月過ぎたらどこへでも行って構わないのに、二人ともいまだに教会に居るんだよ。

どうしてだろうねええええ?

どうしてだと思う????



教会に到着する。

神父との打ち合わせ

さて、君のプロジェクトのゴールを決めなきゃね。
何をする?

そんなものには全く関心がないアダム。
イライラが爆発しそうになっている。

神父はそんなことお構いなしに畳み掛けてくる。

これからの3ヶ月で何をする?何をしたい?

あまりに鬱陶しいので、相手の神経を逆なでするために、めんどくさそうに、馬鹿にしたようにアダムが言った。


アップルパイ、、、 アップルパイを作る。

巨大なアップルパイを作るよ。




・・・。









アップルパイ、、、。

いいいいいいいねええええええええ。

いや、いいいいいいいいよおおおおおおお、そうか、アップルパイか。

よし、じゃあ君のプロジェクトはアップルパイだ!




唖然として声も出ないアダム




ある日、アダムが部屋に居ると、神父が入ってきた。

すぐに壁に掛けてあるポートレイトに気付く。

到着してすぐにアダムが、掛けてあったキリスト像をとっとと外した後にアダムが飾った、
アドルフ・ヒットラーのポートレイトだ。



ネオナチの人って、本当にヒットラーのポートレイトを飾ったりするものなんだろうか、、、?



神父がすぐに気付いて、ポートレイトに向かって近づいていき、ポートレイトを覗き込む。



ひとモメ来るか?!
来るだろうな、やっぱり。
おそらくネオナチの暴力事件か何かで捕まって、監察下に置かれている男が、
その教会で、ヒットラーのポートレイトは不味いよな、いくらなんでも。

私たち観客は息を潜めて、次の瞬間を待つ。













いいいいいいいい男だねえええええええええ。

君のお父さん??





さて、映画が進むにつれて段々と明かされる神父の秘密。

彼は頭にテニスボール状の腫瘍を抱えており、神経だか中枢だかが圧迫されているために、彼の身の上の悲惨な状況をまともに受け止めることができないのだ。
腫瘍が大きすぎるために摘出するための手術も出来ず、医者もなぜ彼がいまだに生きていられるのか分からないと投げ出している状態。


悲惨な過去や現実は部分的に都合のいいように脳内変換し、すべてをポジティブに受け止め、おかしいくらいにいつも楽しく朗らかに生活する神父。
神父が何も干渉してこない、何も強要しないのをいいことに、教会に住み着きながら、盗み癖はそのままアルコール浸りの生活をしている男と、ピストルやライフルをぶっ放すことに何の抵抗もなく、ガソリンスタンドを襲っては強盗を続けている男。

なんなんだ、こいつら?
もう、頭がおかしくなりそうだ。



ネオナチに所属し、反社会的で凶暴性を剥き出しにしていたアダムだが、この異常な状況の中で、次第にまともな言動が出てくる。

いや、ネオナチとは言え、グループに属して生活していたアダムは、少なくとも集団生活における協調性や最低限のモラルが備わっているということなんだろう(笑)

社会からのはみ出し者で、モラルなんてものには縁がないと自負していたはずの男が、
社会性の欠片もない他の男たちの、常軌を逸した行動を目の当たりにして、ふと”正気”を取り戻す、
そんな感じ。


映画全体がブラックユーモアでまとめられていて、ちょっときついなって所も正直なところあった。
それに、おいおいって思うような、瞬間芸的な笑いを狙った暴力シーンもある。
好き嫌いがあるかかも、、、あるだろうな、やっぱり。
特にメッセージ性はなくって、分別のついている大人のためのエンターテイメントっていう感じだった。



それにしても、ここ数年、デンマークの映画は面白いのが多い。

なんていうか、最初から大きなマーケットを狙っていなくって、小さなマーケットで自由に伸び伸びと作りたいものを作っている感がある。

ストーリー自体はあまり目新しくもなかったり、
かと思うと、「ふざけてる?」って思うような脈絡のないものだったりするんだけど、

個性的でクセのある役者が揃っていて、個性的でクセのある脚本に、うまく活かされている。

なんていうのかな、自分のスケールや世界をよく心得ていて、その中で自分を120%活かして、自分も精一杯楽しんでいるって感じ。

これぞ単館系っていう楽しさがある。





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2006-09-18

Emmas Glueck (2006年)

テーマ:Film

エマは、20代後半か30代前半だろうか。
祖父から譲り受けた農場で、農婦としてたった一人で暮らしている。

人里離れた農場で、滅多に町にも下りず、町の人との付き合いもほとんどない。
自給自足の生活。
農場では、豚の飼育を主にしている。

もう一人の主人公マックスは、30代半ばの自動車のディーラー。
生真面目なだけが取り得のようなマックスは、仕事に明け暮れる日々で、恋人もいない。


オープニングでは、そのマックスが医者へ行って精密検査を受け、告知を受けるシーンと
エマが農場で豚をと殺するシーンを重ねて交互に見せられる。


豚を招き寄せ、撫でさすり、優しく語りかけ、安心しきっている豚が地面に腹這いになったところに、
何の前触れも見せずに突然、鋭利な刃物で頚動脈を切断する。
首から血が吹き出す豚を、抱きしめ、優しく撫でながら、静かに10まで数える。
豚は静かに目を閉じる。


こうして、のっけから、映画の主題が語られる。


余命がいくばくもないことを知り、自暴自棄になったマックスが事故を起こして、エマのところに転がり込む。

一目見た瞬間からマックスに惹かれてしまったエマ。


ある日、豚をと殺する場面に出くわし呆然とするマックスに、エマが語る。


子供の頃、祖父が豚をと殺する時には、縄で首を縛ったの。
豚はものすごい悲鳴を上げたわ。
この後、何が起こるのか分かっていたのね。

„Nur die Angst vor dem Tod ist schlimm, nicht der Tod selbst“

耐え難いのは死への恐怖よ、死そのものじゃないわ


その言葉を自分の運命と重ね合わせて聞いているマックスと
それがマックスにとってどんな意味を持つのか、まだ知らないエマ。



久々のドイツ映画だった。

Claudia Schreiberという作家の小説をSven Taddickenという監督が映画化したものらしい。

目新しいものは何もないテーマにストーリーだけど、
粗野でたくましい農婦エマと、都会的で線の細いマックスを演じた役者がどっちもはまっていて良かった。

重たいテーマだけど、お涙頂戴ではなく、ところどころにクスッという笑いを散りばめてあって、
飽きることなく、嫌になることもなく、最後まで一気に見せる。

いわゆるトラジコメディ(Tradikomoedie/悲喜劇)といわれる類のもので、
最近のドイツ映画はこのジャンルで良いものが多い。

エマに恋心を抱く警察官の若者とその母親が、すごーくドイツのテレビでよくあるコメディっぽい(笑)
単純で分かりや~すく笑いを取る。
もうベタベタのキャラだけど、この映画にはあって良かった。


公式のWebサイトはこちら
http://emmas-glueck.pandorafilmverleih.de/


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2006-09-13

Thank you for Smoking (2006年)

テーマ:Film
主人公はタバコ業界のスポークスマン。

激化する禁煙運動と戦い、販売量が落ち始めたタバコ業界を救うために雇われ、アメリカ中を駆け回りマスコミにも顔を出す。

プライベートでは離婚していて、一人息子を精一杯愛し、父親としての役割を果たそうと頑張っている。

そんな、いわゆるステレオタイプなエリートアメリカ人。


健康に害を与える恐れがあることは百も承知、
でも、必ず害があるってことだって科学的に実証されたわけじゃない、
統計で見たってタバコが原因で死亡したとされているケースはごくわずかだ

という具合に、敵意剥き出しの禁煙キャンペーンの代表者たちを言いくるめていく。

タバコ業界のスポークスマンとして働いているのは、
「しゃべるのが得意だから」
「そのしゃべりを必要とし、高く評価してくれるから」


タバコ業界と禁煙運動を繰り広げる団体との争いを題材としているけど、
映画の背景にある主題は、USA社会特有の「論争」


「(利益を獲得しようとするために)取引しようとするのではなく、根拠を並べろ(相手の主張の裏側にある本当の理由を考えてそこをつけ)」

「自分が正しいかどうかは問題ではなく、相手(の主張)にも非があることを論証しさえすればこっちの勝ち」


主人公が、
屁理屈にも近いような論拠、
気転を利かせた飴(慈善プロジェクトなど)の使い方、
甘いマスク
で、敵を論破し、観衆を丸め込み、世論の操作をする。

策の掛け合い、互いのあら捜し。


論争社会の実像を皮肉っていて、すごく面白い。

ラストの主人公の転身もいかにもアメリカ的。


人生、勝ち負け。

なのか?

公式Webサイト
http://www.foxjapan.com/movies/thankyouforsmoking/


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2006-08-22

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

テーマ:Film
久しぶりに映画の話。

この映画、こちらでは2004年に公開された。
いわゆる単館系の映画で、クチコミで評判になった。
私も友人に誘われて一緒に観に行った。


全編を通して、ほのぼのとした、割と淡々とした、言葉は悪いけどちょっと単調なテンポで話が進む。

じゃあつまらないかっていうとそう言うわけではなくて、

ごまかした小銭を貯めて、大人の男になるために街角の女性を買ってみたり、
その小銭をごまかすために、イブラヒムおじさんの店から商品をちょろまかしてみたり、、、

パリの貧しい移住組みが住む地区の生活ってこれが普通なのかしら

先進国地域である中央ヨーロッパの、しかも☆パリという大都会の影の部分を覗き見する感じ

かなり好きなんだけど、そう言うの。


正直なところ、映画についての強い印象はなかった。
ああ、良い映画だよねっていう感じ。

ハピネット・ピクチャーズ
イブラヒムおじさんとコーランの花たち

じゃあなぜいまさら書くのか。

今年の誕生日に、この映画の本をもらった。
プレゼントしてくれたのは、奇しくも誘われて一緒に映画を観に行った友人。
なぜ「奇しくも」かっていうと、本人が覚えてないから(笑)

この映画知ってる?

そう聞かれて私も、

ああ、観たよ

しか言えなかった。
記憶が薄かったから。

後でよくよく考えてみたら

そう言えば彼女に誘われて一緒に観に行ったんじゃん!(爆)

で、この本、「映画とはちょっと違うけど、よく出来てるの、いいよ」と彼女が言った通り、すごく良い

何が良いって、文字が大きくってページ数が少ない (← 子供かっ)
ハードカバーで表紙のイラストも素朴な感じで、ホント、児童書みたい。

文章も短めで難しくない。
そして何より、文がひとつひとつすごくきれい。


その決して多くない言葉の中に、人間を見守る優しさと深い愛情と、そしてユーモアが、たくさんたくさん詰まってる。
もうね、読んでて涙がにじんできそう。
悲しくて、じゃなくて、温かくて。

まさしく、イブラヒムおじさんそのもの。


内容はというと、友人の言葉に反して、ほとんど映画そのまま(笑)
いや、気持ちは分かるよ。
本を読んでようやく映画のディテールを思い出したから☆


私は幸せだよ、私のコーランに何が書いてあるか、知っているからね

全編を通して繰り返されるイブラヒムおじさんの言葉。

宗教観とか、そんなとっつきにくいものではなくて、色んな思いを黙って乗り越えてきたイブラヒムおじさんが語ってくれる心の真実。

自分を幸せにしてあげられるのは自分だけ
追い詰めて、不幸にするのも自分自身


私が読んだのはドイツ語訳。

Eric-Emmanuel Schmitt
Monsieur Ibrahim und die Blumen des Koran

フランス語訳のオリジナルや英語版もあるから、語学の勉強をしている人に、是非オススメしたい。


Eric-Emmanuel Schmitt
Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran


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2006-05-08

シザーハンズ(1991年)

テーマ:Film
ジョニー・デップ&ティム・バートンのコンビが好きならやっぱりコレは押さえておかないといけないでしょうという、原点の映画。
edward scissorhands(1991)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
シザーハンズ〈特別編〉

最近ジョニー・デップの映画に思いっきりはまっているみたい。


日本で公開された時に劇場で観た、数少ない映画の内の一つ。
でも、監督がティム・バートン、主演がジョニー・デップというのは、去年くらいまで知らなかった。

っていうか、キッチュなメルヘンっていう感じで(笑)
当時の私にとって、ヒットではなかった。
ただ主人公のエドワードの異様な姿が、記憶の片隅にこびりついていた。

それから、哀しく切ない胸が苦しくなるようなお話だったという記憶だけは残っていた。
そのせいで、ティム・バートンの映画だと知ってからも、もう一度観てみたいような、観たくないような、心境だった。

ティム・バートンの映画をいくつも観て、彼の世界に魅せられてしまった現在では、
あれはまさしくティム・バートンの世界なんだけど。

エドワードを演じたのがジョニー・デップだったとは、もう一度映画を見直すまでちょっと想像できなかったけどね。

というわけで、DVDを見つけて衝動買いしてしまった。


丘の上のお化け屋敷に迷い込んでエドワードと出会い、同情心から自分の家へ連れて帰るペグ。
最初は興味津々でエドワードをもてはやしていたのに、
事件をきっかけに掌を返すように、彼を敵視して追い込んでいく近所の住人達。
エドワードが恋したキムと、
エドワードの恋心を嘲笑したり利用したり、最後には彼を追放しようとするキムのボーイフレンド

エドワードを取り巻く人間達の身勝手さ。
異質な存在であるエドワードに対する表面的な好奇心だけで、彼の心の内までは誰も理解しようとしない、関心がない。
邪心がなくて繊細で、大切な人達を喜ばせたり、守ったりしようとしてどんどん翻弄されるエドワード。
その対照が、はっきりしたコントラストを見せる。


あとねあとね、
ペグに連れられて生まれて初めて下界に下りてきたエドワードの、
色んなものを見たときの新鮮な驚きの表情とか、
役に立ってお礼を言われた時の嬉しそうな顔、
失敗した時のあたふたする顔なんかがとってもカワイイ。

あのメイク・アップを通しても伝わってくる、血の通った人間の少年っぽい初々しい表情がすごくステキ。
いや、もしかしたらあの強烈なメイク・アップを通したからこそ、なおさら浮き彫りになっているのかもしれない。

映画を観ながら、
いやー、カワイイーーーーーーーー♪
と絶叫する私を、トラちゃん(彼)は呆れて眺めてたけど(笑)


なんと、相手役はウィノナ・ライダーだったのね、ビックリ。
きれいなんだけど、お人形のように整った顔立ちとピカピカのブロンドが、なんだかウソっぽい(汗)
メルヘンのお姫様役だから、わざとキャラクターを薄くしてるのかな?


そのウィノナがジョニー・デップの元恋人で、婚約→婚約解消という関係だったということも全然知らなかった。

こうして見ると、ジョニー・デップって、すごく結婚願望が強くって、家族をものすごく欲していたんだね。
競演した女優さんと次々と恋人関係になり、3回も婚約、婚約解消してる。
人気が出てから、有名な女優達とさんざん浮名を流してきたっていう書き方を見かけるけど、
彼にとって、家庭はすごく大切で、だから家庭を一緒に築いていける人を辛抱強く吟味しましたっていう感じもする。

と、思ったら、
ジョニー・デップが映画にデビューするきっかけを作ってくれたのは、20歳で結婚したロリ・アン・アリソン Lori Anne Allisonだったんだ。


今は結婚こそしていないけど、最愛のパートナー、ヴァネッサ・パラディ Vanessa Paradisとの間に二人の子供があって、すごく幸せそう。

チャーリーとチョコレート工場の撮影現場に遊びに来た息子が、あのメイク・アップをしていたジョニー・デップを見て絶句、
その後
パパ、変だよ
って言ったというエピソードが好きです。

子供は正直だよねえ



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2006-03-13

FromHell(2001年)

テーマ:Film
最近すっかりジョニー・デップづいてます。
先日またしてもDVDを一本獲得。


監督:アルバート&アレン・ヒューズ
主演:ジョニー・デップ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
フロム・ヘル


1888年に人々を震え上がらせた殺人狂、切り裂きジャックの謎を基に組み立てられたストーリー。
娼婦を狙って次々と殺害しては、無残に切り裂いていった連続殺人犯を追いかける警部をジョニー・デップが演じている。

孤独な生活の中で、アヘンや劇薬を使って幻覚の中に逃げ道を求めて生活している警部の危うさともろさ。
その幻覚の中で断片的に明かされる切り裂きジャックの犯行の残虐さ。
現実と幻覚が妖しく交錯する。

切り裂きジャックの動機を巡る謎については、意外と比較的早い段階から見え隠れし、あっと驚く謎解きとか、どんでん返しというような作りではない。

舞台となる街の見せ方が上手く、映像の切り方が良く飽きさせず、目を引き付けられる。

1997年にダイアナ元英国王太子妃の事故死を巡る、英国王室陰謀説をかけているように思えた。

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2006-03-12

天使にラブソングを(1992年)、天使にラブソングを2(1993年)

テーマ:Film
これまた、ずっとeBayで狙っていて、ようやく落としたDVD。
しかも、Sisters ActとSisters Act 2を一気に獲得。
juhuuuuuu!

公開されてた時、見に行きたかったんだけど、行き損ねたんだよね。
それ以来、ブランクはあったけど、なぜか忘れることができず、観たいなあってずっと思っていた
割には、レンタル屋で見つけたことがなかった作品。

主演はもちろんウーピー・ゴールドバーグ
Sister Act (1992年)の監督はエミール・アルドリーノ
Sister Act 2 (1993年)の監督はビル・デューク

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
「天使にラブ・ソングを…」 スーパー・バリューパック


トラちゃん(彼 )は、どっちも既に観ていて、

大ヒットした映画の続編にありがちだけど、2はあんまり面白くない

って言ってた。

でも、私は2も1と同じくらい良かったけどな。

いや、2の方が、コーラス・シーンに迫力があって、むしろ良かったかもしれない。
1の方は、マフィアとのドタバタ劇が挿入されているところが、いかにもって感じでちょっと物足りない。

ただ、2のクライマックスである合唱コンクール。
そりゃー、ハリウッドお得意のエンターテイメントで、コメディなんだから、大いに盛り上がってハッピーエンドはお約束なんだけど、
2位で終わった他の学校のゴスペルのJoyful Joyfulの方が迫力があって印象に残ったのでは?(汗)
というのが正直な感想。
審査員特別賞くらいの方が、可愛かったのに(笑)

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