2010-03-19 00:26:28

大阪ぶら散歩 - 六覚燈の宴

Theme: 旅の記憶
黒門市場のアーケイド街の一角、100均の2階ににひときわ輝く看板あり。それが今回大阪の皆さんと
ご一緒した串揚げの名店、「六覚燈」。

このお店、東京の銀座にもあり、できた当初に行ったことがあるのですが、ワインリストがない独特の
スタイルに目んたま飛び出るほど驚いたものでした。それに、串揚げのお味がまた、びっくりするほど
美味しく、どんどん食べてもどんどん胃に隙間ができていく。香ばしくサクサクの衣に包まれた中身が
またまたビックリ箱で、私はなんてものを知ってしまったんだろうか?とドキドキだったのを覚えている。

ただ、家賃が高いことで名高き交詢社ビルの中に店を構えたとなれば、料理の値段にその高い家賃が
含まれることとなり、大阪の店よりかなり高い設定になったと聞いていました。そして、大阪の本店は
市場の中にあるという。銀座の一等地とは全く違う、そのロケーションこそがこのお店の真髄をとらえて
いるのではなかろうかと、いつか本店に行ってみたい、という夢をずっと持ち続けていました。

その夢をかなえてくださったのが、大阪本店の上客であるgriotteさんで、ここでの長い夜を前述した
皆さんとご一緒させていただき、とっても密度の高い時間を過ごすことができました。

Precious Age, Precious Time


噂どおりの市場の中。看板の字体にも全く偉そうなとこが見られず、食堂か?と思ってしまいがちですが、
鄙びたビルの階段を上っていったら、ミシュランの星が燦然と輝く空間。いや、市場の雰囲気とは一線を
画したこぎれいな店ではあるけど、そうと聞くまでミシュランとは結びつかないほど、気取らない空間でした。

Precious Age, Precious Time


串は黙っててもどんどん出てくる。何かをオーダーした覚えはない。つまりお任せなのです。
串が置かれるお皿の手前には、いろんな色のソースがずらりと横並び。これをどう使っていくのかと言うと、
串の先っぽが指すソースをつけて食せ、というわけなんですね。お皿に真横に置かれたら、何もつけるな、
との合図。

Precious Age, Precious Time
先っぽを手前に向けて写さないのが写真のマナーですが、ここはあえてこう撮ってみました
串の先がソースの間だったら、両側のどちらかをお好みでどうぞ、というメッセージ


串と供に、ワインもソムリエの中山さんのセレクトで供されます。こちらも、最初に大体の流れを決めたら、
後はお任せ。この日のワインについては、お2人のオタク、じゃなくて"巨匠"が既に充実のレポートをアップ
されているので、私は一言、「どれも楽しかった」と言うにとどめたいと思います。

Precious Age, Precious Time


たまたま大阪のキタからお2人、ミナミからもお2人、そして私、というバランスよい陣容となったこの会。
私のキタ・ミナミの先入観を覆して、キタの2人の喋りの勢い凄まじく、ミナミのお2人は穏やかな微笑と
ともに、ゆったりと食事とワインを楽しんでおられたのが、印象的な光景でした。(予想通り?)。

でも一度リースリングに話題が及ぶと、ミナミの緑家さんの目がキラリと光り、鋭いコメントがばしばし
飛び出す。さながら「生ブログ」の様相を呈していて、オブザーバーの私としては、満足度高し。

$Precious Age, Precious Time


おそらくこの日のワインのラインナップにいちばんビックリされたのは、常連客であるgriotteさんであったかと思う。

ソムリエの中山氏は、griotteさんのマニアックな連れである緑家さんの趣味をメインに置いてこの日の
流れを作っていった。常連客の趣味ではなく、客人を喜ばせることに重きを置く。これは大切なことだけど、
なかなかやってくれる人はいない上級技だと思います。そして、ワインの流れを交響曲のごとくに演出する
技もお見事。露払いのリースリングも、フレンチピノの常識から外れたオージーピノも、ソムリエ氏の
計算した一連の流れの中に収められたもの。締めにはしっかり熟成ブルを持ってきたと思わせながら、
またリースリングに戻って、ブショネというエンターテイメント性のある材料まで登場させた構成には、
心底この人はホンモノだ、と思ったものです。

自宅で豊富な在庫を持つ方々の中には、初めて行く店にもワインを持ち込もうとする人がいる。お店の
ワインは自分のお宝ほど美味しくない、と決め付ける人もいる。でも本来は店の料理に合わせてワインが
用意されて然るべきもの。それが果たせないお店がある事実が残念なところなんだろうけど、少なくとも
六覚燈はソムリエに遊ばれる楽しみ方ができる場所であり、その自信を持って、「リストがない」スタイルを
貫いておられるのだと、この日改めて思った次第。ソムリエあっての六覚燈スタイルなのです。

そして、上客に案内されるアドバンテージも確かにある。griotteさんが時間をかけて築いてこられた
お店との信頼関係あってこの日の宴があったこともまた間違いないことで、六覚燈のみならず、いつも
素敵なお店にお連れくださるgriotteさんには深く深く感謝です。もう西側には枕を向けられませんわ
(確認済み)。

この日同席していただいた皆さんのブログで、「覚えてない」という言葉が飛び交っていたのが、私としては
とても嬉しい♪ そういう私も当然のことながら、覚えていないことだらけです。それに、いつものシンデレラ
タイマーがかかってしまい、、、「姫?はお休みの時間だ」、とこの日の楽しい時間はお開きになってしまった。

なんとか彼らから、「お願いだから帰らせてくれ~」、という悲鳴を引き出させられないだろうか?
それが、次までの課題となりました。まあ多分無理。


みなさま、楽しい時間を本当にありがとうございましたっ!!!






Comments

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1 ■ほんとに楽しかった♪

昨日クリニックにでかけた私ですが、
師匠も溌溂ニコニコ顔でした。
楽しい時間の余韻は長いものですねぇ、いや、楽しい時間そのものも長かったのですが(*^▽^*)

また、是非ふたたびの六覚燈を!!

2 ■こんばんは~2

よく分析されていますね~。
まさにその通りで、リースリングオタク、じゃなくて達人を連れて行くから、と言っておいたので、
中山さんもワインの組み立てを考えておられたのでしょうね。
写真を撮り損ねたので、自分の記事ではつゆはらいのワインを飛ばしてしまったのですが、
今思いかえして、あれも間奏曲としてきっちりと計算されていて、楽章の間に挟まっている重要な要素だったと気付きました。

1本目の赤も、きっとわたしにはピノだと分からないようなものを選んできたんだなあ、と今思います。

やっぱり自分だけで行って、満足してブログを書いているだけでは分からないものが、Wakoさんや緑家さんの記事から見えてきますね。
六覚燈の懐の深さが分かった夜でした。

3 ■>utaさん

ホントに楽しかったです~!それにしても、余韻の長さに少々困っております(笑)。
ふらっと、来週でもまたいかがでしょう?なんて言えたらどんなにいいか・・・
昨年の「直心」さんといい、今回の「六覚燈」さんといい、満足度の高いお店に
必ずご案内いただける幸せ♪ 宝物ですね。
また是非是非!

4 ■>griotteさん

ワインの流れを考えてチョイスされた、という話に感嘆なさっていたのは確かutaさん。
確かにホンモノのソムリエとは、最終楽章まで間奏曲まで含めて抑揚をつけて
単純な右肩上がりではない流れを作っていくものなんでしょうね。中山氏、恐るべし!
そういえば東京の方は「大将」っぽい方で、「これ飲みなさい!」ってな
強気な感じでワインを出されたかもしれません。

同じ店の同じ時間、皆さんがそれぞれに感じたことを書かれるのが、こういうレポートの楽しさですね。
私は改めて両巨匠の凄さに触れまして、今回ご一緒できた幸せをかみ締めました次第です。
また何度でもどうぞよろしくお願い申し上げます♪

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