ハワイの先住民のアメリカ政府からの独立宣言まで一歩近づける選挙

Hawaiian Natives Move One Step Closer to Declaring Sovereignty from U.S. Government

11月8日【Anonymous】http://anonhq.com/hawaiian-natives-move-one-step-closer-to-declaring-sovereignty-from-u-s-government/ より翻訳


(画像 カメハメハ大王




ハワイ州ホノルル市:

今週、ハワイの先住民族が歴史的な選挙が行われた。1世紀以上、アメリカ合衆国・ハワイ州から植民地支配が、これにより先住民らが統治権を取り戻すことが可能性がある。

アメリカ合衆国内の政府内で、独自の政府を形成することが現在禁止されている先住民族グループはハワイの先住民族だけであるが、今年の冬に開催される憲法制定会議に出席する代表者の選挙に、9.5万人以上の先住民族が投票する予定になっている。そして彼らはその場でハワイの先住民族のために仕え、彼らを代表する政府を構築するために働きかける予定だ。

19世紀、ヨーロッパおよびアメリカからの布教者や交易商がハワイに定住し始めた。移住者らは政治的活動を行い、ハワイの王から自国の内閣や議会へと権限を移行させることに成功。

彼らはハワイ王の支配力を制限する新憲法を制定したものの、一方では、住民権を持たない富裕層への権利を認めつつもアジア人やハワイ先住民の選挙権を制限していた。

ハワイ王(カラカウア)が死去した後、彼の妹リリウオカラニが女王として即位。女王はハワイ王室の権限と、白人定住者によって参政権を与えられなかった市民へ選挙権を与えようと試みた。


ハワイ革命


白人のビジネスマンらは女王の意思に反対し、ハワイに公安委員会を形成する。これは女王の座を転覆させることが目的で結成されたもので、1893年1月16日に、アメリカ合衆国が民兵およびアメリカ海兵隊162名からの支援と共にハワイ王国の終結・合衆国への併合が宣言されたことで同委員会はその目的を達成したことになる。

そして女王は降伏し、1898年にはハワイは公式にアメリカ合衆国に併合された。

アメリカ連邦政府は1993年、ハワイ島および先住民族の植民地化に対して謝罪を行ってはいるものの、多くの先住民の処遇の改善はされていない。

政府の報告書によれば、ハワイの先住民族は同州の他の住民と比較して貧困率・失業率が高く、事業所有権および教育も低いものと見積もられている。

さらにハワイの先住民族は、医療ケアの使用が認められておらず、「疾患や障害、早産児の死亡のリスク要因の割合が最も高い人種グループ」となる原因となっている。

こういった過酷な環境や同州の植民地支配の歴史から、多くのハワイ先住民はアメリカ政府からの独立を求めているのである。

(画像 http://nhpi.us/allianceforinnovationonmaternalandchildhealth/


投票運動に至る経緯

2011年、ハワイ州はハワイ先住民族が同州に最初からいた民族と認める法律を可決。また同法により、「有資格で興味を持つハワイ先住民有権者のリストを取りまとめる」ためのハワイ先住民族登録簿委員会(Native Hawaiian Roll Commission)が設立され、これにより現在の自己決定権を求める運動を促進するための基盤ができた。

先月、米国連邦地方裁判所のミカエル・シーブライト裁判官は、同州が施行するものでない選挙に関しては先住民に投票権を認めるという判決を下した。2月に開催される憲法制定会議へ出席する40名の代表者は、一ヶ月におよぶ選挙によって選出される予定だ。

代表者は公職として選出されるものではないが、ハワイ先住民が自らを統治する方法について決定する役割を果たすことになる。2月の憲法制定会議は8週間開催される予定で、選出された代表者はハワイ先住民の新政府の樹立を希望するか否かについて決定を行う

先住民の政府が形成された場合、代表者らはまたアメリカ合衆国と「政府対政府」としての関係を樹立するか、あるいは完全な独立を求めるかについても決定することになる。

同委員会の一人でハワイ先住民のロビン・ダンナー委員は、この新しい選挙に対して前向きな姿勢を表明している。

「100年以上の間で初めて、ハワイ先住民族問題に関する決定的な意見が決められることになります」

「私たちの文化、人々、問題について発言する最終的で認められた政府になるでしょう。連邦・州政府は、同政府内の機関や機構の下に先住民族の視点による価値観を代弁する目的で設置した小委員会はまったく機能していませんでした」


選挙運動に対する反対意見

しかしこのプロセスも反対がなかったわけではない。8月には(Judicial Watch・ジュディシアル・ウォッチという米政府と司法制度を監視する非営利団体からの後援を受けている)非先住民のハワイ州住民二名が投票を阻止しようと提訴した。同選挙はハワイ先住民のみに選挙権が認められているため人種差別的で、そのため違憲であると主張しているのである。

またハワイ先住民族からも二名、自分の名前が同意を得ずに有権者名簿に記載されていたとして同上の訴訟に加わっている。
その後、さらに二名のハワイ先住民が、自己決定権の獲得目的で提案された手続きへの一般的な反対意見を表明するために同訴訟に加わった。

原告の一人、ケッリ・アキナさんは次のように述べている。
「州政府が公費を使って人種差別的な手続きを促進するのは間違っています」

「これでアメリカ合衆国の憲法だけではなく、アロハの精神も本当の危機に晒されることになります」



このような経緯があったものの、先月のシーブライト裁判官は投票を認める判決を下す結果となった。Judicial Watchは判決後、選挙に対する差し止め要求を提出している。

批判はまた、意外な場所からもおきている。先週水曜に代表者候補であったものの選挙戦から脱退したウォルター・リッテは、ハワイ独立への手続きに政府があまりにも関与しているという多くの先住民の懸念を表明した。

たとえば、同選挙は非公式に管理されているがハワイ人問題事務局が資金として260億ドルを提供しており、8月の訴訟で原告からの抗議の原因となっている。さらに選挙の促進のけん引役となったハワイ先住民族登録簿委員会は、結局のところ政府機関である。

リッテ氏は、ハワイ先住民の独立として提案された進路は、単に「アメリカによる違法なハワイ諸島占領の継続」を促すものにすぎないとしている。

「ポノ(ハワイ語で「正しい」という意味)でない種子を植えた場合、そこから収穫されるものもポノではないものになるでしょう」

彼は同選挙は「独立国家への偽物の通路であり、幻滅的な構想に基づいた独立」だと述べ、投票者に対して登録名簿から自分の名前を外すように勧めている。

独立のための手段として提案された選挙では望む結果はえられないというリッタ氏の批判に、同選挙に賛成する立場で活動しており非営利目的の独立機関Na’i Aupuniは声明文の中で、迅速に次のように返答している。

「投票者および代表者候補らはあらゆる立場からの意見を聞く必要がありますので、私たちはハワイの先住民に対しNa`i Aupuniの手続きに関する意見を明らかにするように勧めています」


「しかし、一部のハワイ先住民は自分の望む結果が認められないのではないかと懸念し抗議活動しているという事実は、先住民による協議会の設置の必要性を際立たせる結果となっています。

先住民からのほぼ一致する意見を探し出すために、相互に主張することのできるリーダーを選出するための選挙の手続きなしでは、ハワイ先住民のコミュニティは団結へ向かって前進することは絶対にできませんから」


政府が設置した委員会に従事するダンナーの考えは次の通りである。

「アメリカで先住民であることは、苦悩のサイクルの中で生きていくようなものです。アメリカで先住民であるということは、何か力強いものを失ったということになりますから。

まず、鬱状態になります。その後、怒りを感じるでしょう。それから一部を受け入れるようになり、『では私はこれについてどうするつもりなんだ?』と考えるようになります。

その内の一人として、私たちはこの問題に対して何か行動を起こす準備が整ったステージにあると私は思います」


ハワイ先住民内の分断は、「二つの悪のうち、マシな方」の選択というジレンマを反映しており、アメリカでの政治生命の中の一般的な対立構造を浮き彫りにしています。

ハワイの先住民が独立を求めるためには、手続きを遅らせ、独自の政府を樹立するまで人権の抑圧状態を長引かせた上ででも、政府の介入のないより純粋な運動が起こるのを待つべきでしょうか?

あるいは便宜性と解決策を優先して、連邦政府によって提示された機会を有効に活かすべきでしょうか?

Judicial Watchによる控訴が退けられ、投票が続行されたと仮定すれば、ハワイ先住民は自らの運命を決定するところに一歩近づいたといえるのではないでしょうか?彼らが望むと、望まないとにかかわらず。



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ハワイがアメリカに無理矢理支配された経緯(ハワイ併合)をみると
日本も関与しており、非常に興味深いです。

(宗教や貿易を使って、国の中に入りこみ実質クーデターのように内部から国を乗っ取る方法で植民地支配された国が多いようですが、外国からの介入が増えた当時、鎖国に踏み切った日本の選択はすごく先進的だったなと思います)


アメリカの中でも、パラダイスのようなイメージの強いハワイですが、ホームレスの割合が国内でも一番高いのだとか(CNN日本語)。


どちらにせよ、ハワイの先住民の方にとって暮らしやすくなる方向に向かうことを祈ります。













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