乳がんに対する最大の武器とは(マンモグラフィではありません)
Your Greatest Weapon Against Breast Cancer (Not Mammograms)

2012年3月3日【Mercola.com】http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2012/03/03/experts-say-avoid-mammograms.aspx より翻訳

マコーラ博士著



全米乳がん財団法人(仮訳、National Breast Cancer Foundation)によれば、アメリカでは毎年20万件の新規乳がんが診断され、その他の一般的な婦人科がんの3倍になるであろうと予測されています。

そして今年、乳がんで命を失われる方は4万人になるとのこと。

実際のところ、女性では肺がんよりも死亡者数が多いがんは、この乳がんだけなのです。

さらに気がかりなのは、この50年の間の乳がんの発症率の上昇の速さです。

1960年には、20人に一人の女性が乳がんになりましたが、現在では7人に一人が乳がんと診断されています。


乳がんについて重要な事実

*女性の40~55歳で最も死亡者数が多いのが乳がん

*45歳以下で乳がんを発症するのは、乳がん患者の15%で、45歳以下のグループでは乳がんはより悪性で進行が早く、回復率は低め

*胸のしこりの80%は、 非がん性

*乳がんの70%は、乳房の自己検査によって発見されたもの

*乳がんと診断された女性のうち、80%は乳がんの家族暦がない




マンモグラフィの放射線の有害な作用が、乳がんの発達に多大な影響を与える要因であるということがようやく、知られ始めてきました。


最近の複数の研究では、乳がんのスクリーニングが女性にとって有益であるよりも害となるということが明らかにされています。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で2011年12月に公開された新しい研究によると、乳がん検査は女性にとって有害となる可能性があり、特に検査を始めた最初の数年の間にそれが顕著であるということを確認しています。

この害とは主に、腫瘍摘出手術や乳腺切除術などの外科手術、そしてその他の(不必要な場合がよくある)治療介入によるものがほとんどです。

同研究では、誤った陽性結果および不必要な治療により、人生の質が失われてしまうところを強調しています。

米国医学研究所(IOM)による最新のレポートでは、環境からの(有害物質の)被ばくが乳がんの発生に関与している可能性があるのではないかという疑問視を投げかけており、変化への動きが見られるのは幸いなことです。

女性が一生の間に様々な環境からの有毒物質への接触するリスクに対してさらなる研究が必要だ、と提唱する米国医学研究所委員会は絶対的に正しいと言えるでしょう。

そして乳がんを発見し、予防する助けとなるために行われているマンモグラフィが、女性の乳がん発症リスクを高める原因となっているというのはなんとも皮肉なことではないでしょうか。


マンモグラフィの放射線は、胸部のX線よりもよりダメージが大きい

マンモグラフィでは比較的高用量のイオン化放射線が使用されており、乳がんの原因となる突然変異を起こす可能性があります。マンモグラフィ一度で被ばくする放射線は、最大で胸部X線の1,000回分に相当することもあります。

さらにマンモグラフィでは乳房が強く圧迫されますので、もしがん細胞が存在している場合はその細胞を広めることにもなりかねません。


Samuel Epstein博士は世界トップクラスのがん研究家ですが、次のように述べています。

閉経期前の乳房は放射線に非常に感受性が高く、1ラド(訳注:吸収線量の単位)の被ばくにより乳がんにかかる可能性が1%上昇します。

10年に渡って毎年検査を受けた場合には、両方の乳房で乳がんにかかる可能性が10%に累積されることになります」



乳がん検診によって、あなたの寿命を実際に短くする可能性のある不必要な治療および外科手術を受けることになる場合も


マンモグラフィにはまた、最高で6%という受け入れがたい陽性の誤判定という問題もあります。

誤判定による陽性診断は、高額な検査のやり直し、さらなる放射線への被ばくの原因ともなりえ、また場合によっては生体検査や外科手術、放射線や化学療法という侵襲的治療を受ける結果にさえなりえます。

実際のところ、乳がん検診を受けることで、外科手術を受ける可能性が35%上昇しています。

これにはあなたの乳房から少量の細胞を取り出し、がん細胞が存在しているかどうかを病理学者が顕微鏡を用いて確認する作業が含まれています。

生体検査はその不正確さで悪名が高く、誤診や不必要な治療の原因となっており、もちろん言うまでもなく、感じる必要のない感情的なストレスも被験者にもたらしています。

本当はそうでないのに、自分に乳がんがあるかもしれないと考え、恐怖や病気の子とばかりを考えただけでも、実際に病気の原因となるのに十分なストレスになります。ストレスが健康に悪影響のあることは、広く世間に知れ渡っていることです。ですので、陽性の誤診はあなたの健康を様々な角度から損なうということになります。

2009年のコクランセンターにより集積・分類されたデータベース(Cochrane Database Systematic Review)で、乳がん検診およびマンモグラフィに関する部分で、著者は次のように記しています。


(乳がん)検診により、過剰診断および過剰治療のリスクが30%、そして絶対的な(乳がん発症の)可能性が0.5%上昇します。

つまり、2000人の女性が10年に渡って検診を受けることにより、

・寿命が長くなる女性が1人

・乳がん検診を受けていなければ乳がんと診断されることのなかった健康な女性の10人が必要のない治療を受けることになる

ということです」


残念なことに、気がなりな科学的な発見はここで終わりません。

このような乳がん検診を受けることにより、寿命を長くするよりはむしろ、短くしているということです。

Green Med Info(リンク)のSayer Ji氏は、2011年のGMJによる発見に基づいて乳がん検診によって生じるダメージというテーマで、次のように述べています。

「同発見についておそらく最も問題なのは、乳がん検診の安全性および効果に対して疑問視することを明確に要求している一方で、彼らが判断の基準にした研究は、時代遅れの放射線に関するリスクモデルを使用してことでしょう。

これにより発がん性の4~5の要因が最小限度に抑えられているということになりますから・・・

つまりそのため、乳がん検診は『利点よりも害の方が大きい』どころではなく、放射線の種を植え付け、これにより何百万人もの女性の胸部にがんを誘発しているということです」


マンモグラフィは実際には、まったく命を助けていないという研究結果

2010年9月に世界で最も権威のある医学誌の一つ、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)で、何年も行われていなかったマンモグラフィの有効性を確認する実験について発表を行いました。

研究結果の内容は、政府の健康担当職員のほとんどが、市民に信じ込ませていたものとはまったく異なったものでした。

その結論とは・・・マンモグラフィが引き下げたとされる死亡率は、1,000人の女性あたり、死亡者数0.4でした。あまりにも小さな数字ですので、ゼロと言っても差支えがないくらいです。


別の言い方をすれば、2,500人の女性が10年に渡って乳がん検診を受けた場合に、ようやく乳がんによる死亡を1人防ぐことができるということです。

つまりマンモグラフィは安全でないだけでなく、当初思われていたように女性の生命を救うものではないのです。

過去の研究からはまた、乳房の注意深い触診にマンモグラフィを追加した場合でも、触診だけの場合と比較して乳がんの生存率を改善するものではないということが明らかにされています。

では、マンモグラフィが助けにならないとしたら、どうしたらよいのでしょう?


【この記事の参照元】





(翻訳終了)

(この記事の参照元については、原文のリンクからご確認いただけます)



***

【コメント】

本文が長いので、マンモグラフィについてと、乳がん(がん一般)の対抗策について二つの記事に分けて投稿します。


続きの記事
乳がん、その他がんの「特効薬」とは? マコーレ博士






マンモグラフィーの危険性【日本語字幕つき】






****


「マンモグラフィは利益よりも害の方が大きい」
Screening mammograms do more harm than good 

http://www.canceractive.com/cancer-active-page-link.aspx?n=1420 (英語)

こちらには、ノルウェーで行われた20万人以上の女性を対象にした大規模な実験の結果が説明されています。

一つのグループでは、6年の間、2年ごとにマンモグラフィを受けた女性と、もう一つのグループは、最後の6年目にだけマンモグラフィを受けた女性、それぞれ10万人強で乳がんの発生率を確認しました。

結果は、マンモグラフィを受けた回数が多いほど、乳がんになる傾向が顕著に高くなるということです。

オックスフォード大学で行われた研究でも、マンモグラフィを受けていない女性の方が死亡率が低かったとのこと。


***

そして9月1日付けのニュースでは、乳がんを8ヶ月も早く発見できる血液検査についての記事がありました。

Blood Test Predicts Breast Cancer Relapse 8 Months Earlier
http://www.medscape.com/viewarticle/850375

別の記事でも、血液検査の方がよほど正確だというものも。

でも早期発見ですぐに化学療法ということになると、あまり望ましくはないかもしれませんが、患者さん自身がご自分で最適な「治療法」に取り組む分にはよさそうですね。


英語圏の記事を見ていると、マンモグラフィはすでに「過去の遺物」扱いなものが多かったのですが、日本のマスコミの記事を見回してみると、否定的なものでも完全にマンモグラフィの有効性を否定し切れているものはほとんどありませんでした。


現役で乳がん検査や治療をされている医療関係者は、自分のしている医療行為に関して常に最新の情報を確認するのも仕事の一環かとばかり思っていましたが。








***


【注】様々な情報がありますので、乳がんに限らずがん検診などを受けられる場合は、この情報に限らず事前に各自で十分なリサーチをされた上でご検討ください。








AD

コメント(36)