野蛮人

思ったことを書く。

それ以上でもそれ以下でもない。


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表と裏、陽と陰



スラムダンクの凄いところは赤木剛憲という素晴らしく造りこまれたキャラクターが存在感を出しているのにも関わらず、さらに魚住純という、似たような境遇を持つキャラクターが創り出されているところではないでしょうか?


赤木魚住は非常によく似ています。


それは体格、顔(笑)、だけでなく、ともに同じような信念を持っているところまでが同じです。


ともに、恵まれた体格を持っていながら、あらかじめ技術を持ち合わせたわけではなく、努力で県下最強センターにまで成長した似た物同士


そして赤木はチームメイトに恵まれず埋もれた経験を持ち

魚住はライバルである赤木との才能の差を感じ挫折を味わった経験を持つ


動機の差こそあれ、ともに


「俺の負けなのか?」


という不安を持ちながら


「いや、そうじゃねぇ」


不安を押し殺して努力を繰り返してきた両雄



全国への切符をかけて両者が対戦し、気持ちをぶつけ合い、一方は勝利し、一方は敗退する。


努力が報われ栄光を掴む者と、努力したにもかかわらずその努力が実らなかった者

スポーツとはそんな残酷な世界でもあること

勝者がいれば、そこには必ず敗者がいること


勝者と敗者があれだけ鮮明に描かれているからこそ、そして同じ思いを抱いたチームメイトが丁寧に描かれているからこそ、スラムダンクからはあれほどのパワーを感じるのでしょう。


赤木魚住、そして努力を近くで見続けた小暮池上、競技が異なれ同じ思いを抱き続けた青田


後輩へメッセージを送る途中に涙を見せた魚住を見る池上

赤木と抱き合う小暮

優勝旗をもった青田を見る赤木の目

Pを決めてもみくちゃにされる小暮を見る青田


3年間諦めずに栄光を求め続けた3年生たちの細かい描写がスラムダンクをより素晴らしい作品に押し上げています。


陵南との死闘を陵南の監督である田岡茂一が陵南の視点で語る演出が感動する。


「(小暮に対して)やつも3年間頑張ってきた男なんだ・・・侮ってはいけなかった。」


そして


「敗因はこの私 陵南の選手は最高のプレーをした」



大抵のスポーツ漫画は、勝者が喜ぶ姿を描き、敗者は脚光を浴びずに去ることが多い。

そんな中で、敗者である選手に対して「最高のプレーをした」と監督が語る。


このセリフに、陵南と湘北との試合に、両チームがあらん限りの死力を尽くしたことを実感できる。


スラムダンクの中でも、1・2位を争う名場面ではないでしょうか?



スラムダンクは最高の作品です。

スラムダンクの魅力はまだまだこんなものではありません。

ちなみにこの文章は作成にとんでもなく時間がかかっています。短い文章にしようと思っていたのが書き出したら止まらず、毎日コツコツと書き溜め、早1週間が過ぎようとしています。

なぜかアメブロでは一括に更新出来ず、3部構成となってしまいました。


最後にスラムダンクは連載されている週間少年ジャンプ上では「第1部 完」となっていました。


しかし単行本では単純に「完」となっています。


スラムダンク2はあるのか?


この問いに関して作者である井上雄彦氏はこのように語っています。


「スラムダンク2は・・・そのうち、自分の中で書きたくなったら書くかもしれません。」

「逆に、他の人から「書け」と言われて書いた作品じゃ駄目でしょう。」

「自分で書きたくなってから書かないと面白い作品はできません。」


とにかく・・・


スラムダンクは最高です!!!!!


一家に一冊スラムダンクを・・・

井上 雄彦
スラムダンク 完全版 全24巻セット

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スラムダンクに出てくる人物達は全員が全員魅力的です。

おそらく多くの人が魅力的なキャラクターに感情移入し、ともに喜びともに泣いたと思います。


その中でも、最も人に感動を与えるキャラクターはゴリこと赤木剛則ではないでしょうか?



井上 雄彦
Slam dunk―完全版 (#3)



湘北バスケ部の中でも最も存在感があり、信頼されているゴリですが、全国大会に出るまでの道のりは決して楽ではありませんでした。


湘北バスケ部キャプテンとして登場したゴリは、全国でもトップクラスのセンターであり湘北の大黒柱として大活躍をしました。しかし高校入学当初の彼のバスケットの実力は、神奈川インサイドの覇者とは思えないほどのものでした。


彼の夢は全国制覇、すなわち好きなバスケットで日本一になること。しかし、入学時の彼の実力はその風貌とは見合っておらず、全国制覇の近道であるバスケットの強豪校、すなわち海南、翔陽のような強豪校には入れなかったことは話の中で少し語られています。


赤木(と青田もかな・・?)はおそらくスラムダンクに登場するどのキャラクターよりも努力しています。おそらく彼の努力は「本当に自分のような無名の選手が、無名の公立高校で日が当たる世界に出てこれるのか・・?」そんな自問自答の連続だったのではないでしょうか?

しかし彼は信念を曲げませんでした。他人に恨まれてでも(辞めていったバスケ部員)己の信じるバスケへの情熱を傾け続けてきました。

彼の努力は、彼を神奈川バスケット界トップに君臨する牧伸一にも一目置かせるほどのプレイヤーに成長させます。

しかし三浦台の選手も言っているようにワンマンチームはそいつを潰せば終わり・・・彼が高校バスケット界の檜の舞台に現れることはありませんでした。

そう桜木達が登場するまでは。


スポーツの世界は「一番努力をしたものが一番になるとは限らない」そんな世界です。ましてやバスケットはチームスポーツ、一人がいかに優れていてもそれで勝てるほど甘くありません。


従って高校スポーツの世界では、全国大会に出場する高校は、実力ある選手がおのずと集まる昔ながらの名門高校であったり、スポーツに力を入れている私立高校であることが非常に多いのは事実です。


なんの実績もない湘北高校で全国制覇が出来るのか?


赤木剛憲は常にこの不安と戦っていたのかもしれません。


しかし、彼にとって幸いだったのは、湘北高校には勝負師安西監督がいたこと。

そしてその安西監督を慕って三井寿宮城リョータといった才能あるプレーヤーが僅かながらも集まったこと。


さらに湘北高校から実家が近かったため、流川楓が入学してきた。

ついでに妹が美人だったために桜木花道も入部してきた。


奇妙な偶然が重なり、湘北高校は決勝トーナメントにまで駒を進めるほどの強いチームとなります。


決勝トーナメントの海南戦で赤木は心の中で叫びます。


「俺は間違ってなかった」と・・・


バスケの名門高校に行けなくとも、中学の頃大活躍して鳴り物入りで入部しなくとも、

成功を信じ、努力を重ねれば全国への扉は開く


一心不乱に己の信念を貫き通した彼の努力の凄まじさは多くの人間の様子で伝わってきます。


彼の努力を一番近くで見ていた妹の赤木晴子は涙を流し

彼の夢を一番理解していた小暮公延は心の底から彼に声援を送ります


漫画の登場人物からここまでの情熱を感じたことはいまだかつて経験したことがありません。気迫、想い、緊張や不安までもが伝わってくる そこまでの漫画はスラムダンク以外に読んだことがありません。


主人公である桜木花道以外でもしっかりと設定してある魅力的な登場人物達


湘北だけでなく、海南にも翔陽にも、それこそ武里にも勝負にかける思いがある。

そんな気持ちが伝わってくる熱い漫画


それがスラムダンク



続きはPart3 で!

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スラムダンク


これが何なのかを説明するような野暮なことはしません。


ある世代においてこの単語を知らない日本人はほとんどいないでしょう。


仮に10人のある世代の人間に

「あなたの好きな漫画ベスト3を教えて」

と言えば


10人に5人、いや10人に7人は、いやいやいやいや10人に8人は(もしかして9人かも!?)スラムダンクの名を上げると思います。



スラムダンクの前にスラムダンクなく、スラムダンクの後にスラムダンクなし



そんな名言が生まれるほど(たった今私が作ったんだけど・・・)スラムダンクは最高の作品です。



スラムダンクを超える漫画に出会えるかは大半の人間における共通の人生をかけたテーマであり、それは極めて難しいと言えるでしょう。

とにかくスラムダンクは名作です。


私が死んだら、棺にはスラムダンクを全巻入れて欲しい。


スラムダンクの初版本は正倉院に保管すべきです。


老若男女、誰が読んでも絶対に面白い。のめり込みます。夢中になります。


「無人島に漂流したとして、3つ物を持ち込めるとしたら何にしますか?」と聞かれたら迷わず「水と食料とスラムダンク」と答えるね。


とにかくもう私はそれぐらいスラムダンクが好き。




ではスラムダンクの魅力は一体何なのでしょうか?


それはとても一言では言い表せません。沢山ありすぎるからです。


個性的な登場人物達、主人公はもとより、湘北のレギュラー5人、それをとりまく仲間達、マネージャーの彩子さんや安西先生、メガネ君こと小暮公延

相手チームのキャラの書き分けも素晴らしく、本来、湘北の敵であるはずの陵南の魚住仙道にまで脚光を浴びせ、物語を色濃くしています。

初戦で戦った三浦台の選手(主将村雨とその他)が、湘北VS陵南の試合を観戦しているのがいい味出してます。

豊かな画力、それでいてときに見せる手抜き!?絵、陵南、山王戦のラストの無音劇場、もう魅力満載です。


名場面&名言もいくらでもあります。


まずはセオリー通りに、一般的によく取り上げられる三井寿


「バスケがしたいです。」


このシーンを深読みすると、部活をやっている最中は、部活をやってない人間が遊んでる姿がときに羨ましく見えることがよくあります。

遊び盛りの中高生ですから、バイトもしてみたいし、彼女も作りたい、夜中にカラオケ行ったり、わいわい騒いだり・・・

そういった誘惑を全て断ち切って部活に取り組むわけです。

でも、同じように部活をやっていない人間も、部活に打ち込む人を時に羨ましく思っています。何かに真剣に取り組むこと、何かに熱中すること、自分の進むべき道も不透明な時期に、最も単純に没頭できることがある、それが部活ではないでしょうか?

こっちにいるときは向こう岸が華やかに見える。でもいざ向こう岸に立ってみるとさっきまでいた場所が素晴らしい場所だということに気付く。そんな経験が皆さんにはありませんか?


三井寿は一度バスケ部を辞めています(実質的に)。

スポーツ系の部活は一度辞めてしまうと、中々復帰しにくい現状があります。それは例えば、残された部員への罪悪感であったり、自分の実力に懐疑的になり自信を失くしてしまったり・・・


三井寿は自分の居場所が感じられなくなりバスケ部から去りました。

バスケ部を辞めることで彼は今までにない自由を得たはずです。

バイクの乗り、遊びまわり、喧嘩に明け暮れ・・・

しかし、バスケを辞めてからの彼の生活は楽しいはずなのにどこか虚しいものだったのかもしれません。


中学でMVPを取るほどの選手、バスケが楽しくなかったはずがありません。そして彼はバスケに打ち込む湘北バスケ部が羨ましかったのでしょう。


いつかバスケ部に戻れることを密かに期待して・・・彼は煙草には手を出さなかった。でも1年生が入部し、自分に残された時間が少ないことに気付き暴走する。彼は目のあたりにする-自分が辞めたバスケ部の部員がいかにバスケットを大切にしているかを、いかに今年のチームが可能性を秘めているかを・・・だから彼はそれを壊したくなる。


埋もれ続けながらも変わらぬ赤木を見て、努力し続けた小暮を見て、バスケへの想いに触れる。

そして恩師である安西先生を見て・・・


「バスケがしたいです。」


日本漫画界における屈指の名場面でしょう。


スラムダンクは最高の一品

読んでいない方は今すぐ読むことをお勧めします。

マジな話人生を半分損しています。

漫画史上に永遠に名作と刻まれる最高の作品

それがスラムダンクです。

続きはPart2で!

井上 雄彦
スラムダンク (31)
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