一昨日のブログで、小沢氏の秘書の逮捕は、ただその秘書が間抜けだっただけなのではないかと書いた。

日本の検察は、とにかく立件できるかどうかを最重点におくので、確実に立件できる人間をつかまえたという説である。

ところが、ここにきて、やはり陰謀説とか、麻生首相の指揮権発動説が高まっている。

昨日は、ラジオで森永卓郎氏が鋭いことを言っていた。

トンネルの政治団体を作るくらいのことは、どこでもやっていることで、そこまでは許されるとどの政治家も思っていた。制限速度50キロの道で52キロで捕まえたようなものだ。それをわざわざ選挙前に捕まえたようなものだと。

そこまでは、とくだん鋭いとは思っていなかったが、それができることを示すことで、麻生おろしがぴたっとやんだという説は、なかなかシャープだ。

というのは、自民党だって、捕まえる気になれば捕まえることのできる人はいくらでもいるし、もうすでにトンネル献金が何人も挙がっている。麻生に逆らえば、自分もスケープゴート(小沢だけ捕まえたのでは、マスコミや世間が許さないだろうから)にされるというわけだ。

確かにそうだ。

朝日ニュースターのパックイン・ジャーナルでも、もともとわかっていたのに、なぜこの時期にという話と、漆間巌官房副長官が、自民党には逮捕が及ばないと非公式発言をしたことが話題になっていたが、そういう発言ができることを明らかにしてしまったともいえる。

これは、麻生氏が、自分の力で逮捕者を決められるということを示す効果があったのだろう。この漆間巌官房副長官を任命したのも麻生氏である。

前は、伏せたが、あくまでも伝聞ということで、とある福岡の有力者から聞いた話を改めて書くが、山崎拓氏のスキャンダルも、麻生氏が送り込んだ女性に山崎氏が手を出してしまった。だから寝顔の写真まで撮られてしまったのだという話を聞いたことがある。

真偽のほどはわからないが、少なくとも地元の政界では、そのくらいのことをする男だと思われていることは確かだ。

ついでにいうと、ふだんは大衆を納得させる発言ができないのに、こういう際のマスコミの使い方がうまい。

あえて、はしゃぐなと自制しながら、ばんばんと検察情報をリークする。マスコミは、裏も取らずに検察情報を流す。前にも書いたが、裁判員の時代にはマスコミは、検察情報を流すなら、弁護側からの情報も流さないと公平な判断ができないと書いたが、そんな見識を新聞やテレビでさえ、持ち合わせていないバカの集まりということもよくわかっている。

もちろん、山崎氏の話が本当であったとしたら、まず週刊誌に書かせて、その後、中国のスパイとか、いろいろな情報を流したり、それをもとにテレビで報じられるようにしたテクニックは抜群のものだ。

あんな風に見えて怖い人がいることを知っておいて損はない。