vol.406「レア音源レビュー:Earl Grey」 | 俺のビジュアル道(笑)

vol.406「レア音源レビュー:Earl Grey」

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Earl Grey「Marchentic Paradox」


1.アンティークオルゴール
2.Marchentic Paradox
3.BUTTERFLY


東京Matina、Eternal所属だったコッテリバンド。
コッテリバンドには苦難の時期だった'01年作。


初回プレス1000枚は都内ショップ限定で完売。
こちらは全国発売された2000枚限定の2ndプレス。



で、この時期は、蜉蝣やKannivalismというバンドが人気を博したため、コッテリした見た目に反して、変な声色で社会批判“っぽい”こと(残念ながら、上辺のことしか歌ってるようにしか聞こえなかった曲がほとんど)を歌ったバンドが大量発生したのですが、このバンドはちゃんと、ルックスに合った“古き、良き、This is Visual系”をやっています。



タイトル通り、雷鳴等のSEにオルゴールの音を重ねた「アンティークオルゴール」から、ヘビーでダークでハードな「Marchentic Paradox」になだれ込みます。シンセギターの使い方や、語りを入れてくるボーカルスタイル、ギターソロでのクラシカルなフレーズが正統派です。ヘビーなリフに変な声色のラップで曲を繋いで、サビだけキャッチーというスタイルが隆盛していた頃なので、こういう構成は好印象。


「BUTTERFLY」もダークな曲。メロウに展開するサビがなかなかに印象的。この曲でも、ギターシンセとギターソロが良い仕事をしています。



ちなみに、この頃はバンドだけでなくレーベルにも苦難の時期だったので、音源リリースがコンスタントに出来ず、自主制作のデモテやシングルも多く存在します。そちらは鬼レア。


B級臭さはあるけど、悪くないバンドですね。



この後、「実はオサレになってました」とかなら知らんけど。(笑)