2012-01-17 14:47:37
古い数寄屋建築の天井、建具、欄間を再利用
テーマ:ブログ愛知県のお寺の庫裡を設計しています。
この建物は木造2階建てで広さは約70坪。副住職の住宅とお寺の書院、応接などが入る予定です。
「この当たりの大地主の隠居所を以前購入したんですよ。そうしたら、いろいろ凝っているんです。木製のらせん階段で二階へ上がるようになっていたり・・・それは改造してしまいましたがね。今度建てる庫裡に何か使えるものがないのか、一度見てもらえませんか」
「それは面白そうですねえ。是非見せてくださいよ」
建物の外観はトタン張りの小振りな住宅ですが・・・中に入ると趣味のいい数寄屋でした。
天井は竿縁で無垢の杉板が羽重ねに張ってあります。
「この部屋は笹杢のような木目、こちらの部屋は柾目ですねえ。これは上手にはがして使えそうですよ」
「こんな板が使えるんですか。思ってもみなかったなあ」
「ちょっと、虫の糞がついていますが、問題ありません」
「襖や障子はどうですかねえ」
「建具は高さが1m76センチしかないし幅が狭いから・・・無理して使うのはどうでしょうね。ただ、障子の腰板は何かに使えるかもしれません。それから襖の引き手が面白い。これは是非使いましょう」
「実は、釘隠しもいいものが使ってあったんですが、改造工事をしている間になくなってしまって」
「ひどいことをする人がいますねえ。この欄間!・・・面白いなあ。こんなデザイン見たことがない。とても洒落ていますよね。是非使いましょう」
私も楽しくなって、写真をパシャパシャ撮り、寸法を測り手描きの記録を残しました。
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