2011-12-20 10:34:20

差し鴨居をいれた家は弱い?

テーマ:ブログ


松の差し鴨居


古い家にお邪魔すると、建具の上の太い梁が柱と柱をつないでいます。
この角材の下端には溝が彫ってあって、建具のレールの役目をしている。これが差し鴨居です。差し鴨居は柱を貫通して、反対側で花栓と呼ばれる楔で固定されるのが一般的です。

 花栓

昔はこれが普通の工法でしたが・・・部屋と部屋の境が建具ばかり。
壁のない家が多かったため、差し鴨居が柱に三方または四方からささること(三方差し、四方差しといいます)がよく起こりました。すると、柱は穴だらけになって、折れやすくなってしまう。以前、地震で家が倒壊する主な原因はこれでした。


じゃあ、差し鴨居をいれた住宅は弱いのか?
実は、築80年以上経ってもこの工法で建てられた家は頑丈で、狂いも少ないことが多いのです。条件は三方差し、四方差しになっている柱が太いこと。中には欅で30㎝角の柱を使っているお宅も多く見かけます。こういう家は、耐震補強を施せば、まだまだ現役として使うことができます。
なんて書くと失礼かな?新築では味わえない「風格のある和」を楽しませてくれます。


30㎝角!欅の大黒柱

リフォームのご相談でお宅にお邪魔して、この差し鴨居を目にすると、内心わくわくします。ただ、木材の質はいかんともしがたく、程度の悪いものは虫害にあっていたり、腐朽菌に冒されていたり・・・。あまり状態がよくない場合は、補強が必要となりますので要注意です。


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