アイランド

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アイランド

監督:マイケル・ベイ 出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン (2005年/136分/米)


最後まで目が離せませんでした!緊張感とスカーレット・ヨハンソン。


世界は滅びたと伝えられるコミュニティ。安全で快適な空間だが、すべてが管理されている。

そして毎日、極楽のような「アイランド」と呼ばれる島への移住者の抽選が行われている。

ここで暮らすリンカーン(ユアン・マクレガー)は、外の世界はどうなっているのか、自分は何のために生きているのか、疑問を抱く。コミュニティを管理・統括する博士は「アイランドに行くことが目的だ」と諭すがいまいち納得できない。

ある日気の合う友人ジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)がアイランドの抽選で当選する。

寂しさを紛らわすようにコミュニティ内を徘徊し、偶然施設の外へ出てしまうリンカーン。

「アイランド」への当選者が殺されてしまうところを目撃してしまう。

ジョーダンを助けるために、ふたりで施設から逃亡するが-。


この作品を見ていて思い出したのは「輝夜姫/清水玲子 」。

神淵島という孤島で育てられる少年・少女たちは、実は世界各国のVIPたちのドナーになるためのクローン。島から「もらわれる」ことになるとそれは本体が「ドナー」を必要とする事態に陥っているということで・・・。

設定が似ている。輝夜姫がファンタジー風味でアイランドはSF味。

コミュニティや乗り物、すべてが近未来的です。

「白以外の服が着たい!」「クリーニングなんかは誰がやっているんだ!」疑問を持たずに生きる人が多い中、リンカーンはさまざまな疑問を膨らましてゆきます。この施設、はっきりいって怖いです。

起きた瞬間から一日のスケジュールをコンピュータに告げられ、夢の分析をされる。(余計なお世話!)

トイレにいけば健康チェックをされ、そのデータに基づいて食事制限まで!(ムキィ~!)

ちょっと未来少年コナンとか思い出しましたけど(笑)

一番楽しみにしていたのはスカーレット・ヨハンソン。ジョーダン

期待を裏切らない美貌と大立ち回り。惚れ惚れしました。


「感情も思考能力も持たない、植物と同じ」

はずのクローンたち。発注者はそう信じていますが、実際は普通の人間と変わるところがありません。

外界の知識や性に関する知識はまったく与えられておらず、子供同然です。

ところがコミュニティから飛び出したリンカーンとジョーダンは瞬く間に知識を吸収していきます。

接触さえ禁止されていたコミュニティでは知りえなかった人の温もりを手に入れます。

そして疑いや人間の本質も知ってゆきます。


「ひとは生きるためにどんなことでもする」


裏切るかな?と思っていた技術者が逃亡の手助けをしてくれたとき、嬉しかった。

なりゆきでも。


自分のオリジナルの娘をTV電話のディスプレイ越しに見て「私に似ていたわ・・・」と物思いに沈むジョーダン。アイランドに当選したということはオリジナルがドナーを必要としている事態にあるというわけで・・・

ジョーダンがわざと捕まるシーンでは「あの娘の為に自らドナーになりに行ったのでは!?」と思わせられましたが、頭の片隅で「オリジナルに成り代わろうとしているのかな?」なんてことを考えたり。

「(発注者が)死ぬと分かっているのに、それでも臓器を取り出すのか?」

リンカーンとジョーダンを追う、傭兵部隊の隊長の問いかけ。隊長、勝手に警察になりすましたり過激な攻撃を仕掛けたりしてきますが、思考回路はまとも!

クローン技術が発達していく現在ではこの作品が物語ではなくなる日がやってくるのではないかと心配。

緊張感とあわせて、いろいろと考えるところのある作品でした。

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