お受験合宿の夜に父の愛人が殺されました-
東野圭吾原作。公開時、見にいけなかったのでDVD出たときから気になっていました。
原作は未読。でも出演者の顔ぶれに「ハズレはない!」と。
期待を裏切られることなく、面白かったです。
ストーリーは地味だけど、事件をとりかこむさまざまな事がらに考えさせられることが多かったです。
有名進学校の中学受験の為、湖畔の別荘で合宿をする3組の親子と塾の講師。
子供の勉強だけではなく、両親の私立中学に対する認識や熱意も測られるという面接の予行演習も。
別居中の夫婦。娘の為、まるで問題がないかのように振る舞う。
夫の元を訪れた愛人を妻が殺してしまったことから、スキャンダルを恐れる親たちの隠蔽工作が始まる。
しかし、さまざまな矛盾点が浮かび上がってくるのだった。。。
私は中学受験の経験がないですし、両親に勉強を強制されたことも、レールを敷かれたこともないので映画の中の子供たち*塾講師の気持ちは正確にはわからないと思います。今の世の中ではこの作品でハッとさせられる方は多いのではないでしょうか。
『憎んでなんかいません。ただ、哀しかっただけです。』
子供たちの冷めた反応や、子供の為~という親の姿に問題点が映し出され、寒々とした気持ちに。
ただ薬師丸ひろ子の特殊能力がよくわからず、後半でやっと納得。
サスペンスプラスα。