東京都家具厚生年金基金(板橋区)が運営する会館の管理業務を受注させた見返りに業者から約700万円を受け取った疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は9日、同年金基金の元常務理事の男(69)を収賄容疑で、港区のビル管理会社社長の女ら2人を贈賄容疑で逮捕した。

 同年金基金は70年6月に設立。関東・甲信越の家具小売業者やメーカーの従業員らが加入している。基金の職員は厚生年金保険法で「みなし公務員」と規定され、公務員と同様に収賄罪が適用された。

 捜査関係者によると、元常務理事は05~09年、ビル管理会社側から現金700万円を受け取った見返りに、同社に家具年金会館の管理業務を受注させた疑いが持たれている。国は基金が入札を実施せず業者と随意契約する場合には2社以上から見積もりを取るよう求めているが、元常務理事は同社からしか見積もりを取っていなかったという。

 厚生年金基金は企業年金の一形態で、企業や業界団体が従業員に対して厚生年金に上乗せした額の年金を支給するため、厚生年金の保険料の一部と企業などが支払う掛け金を合わせて運用する組織。設立には厚生労働省の認可が必要。団塊世代の大量退職や株価低迷・超低金利による運用環境の悪化で積立金不足に陥る基金が多い。【酒井祥宏、川崎桂吾】

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